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平成15年度砂糖生産振興事業の概要

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報


事業団から
[2003年5月]

農産振興部

 平成15年度の砂糖生産振興事業が決定しましたので、その概要を紹介します。
なお、事業団は、助成事業を適正かつ円滑に実施するため、平成15年3月25日に 「農畜産業振興事業団の助成事業に関する業務執行規程」 を定めました。
 今後、事業団はこの業務執行規程に基づき、執行体制の整備、執行手順の確実な実施、積極的な情報公開等を進めることとしております。特に、事業実施主体との関係については、事業団と協同した取組みを推進するため、関係者間の認識の共有化を基本に明確な仕組みの下、確実に行えるよう事業実施主体への依頼事項について、別記のとおり協力要請しておりますので、ご理解・ご協力いただけるようお願いします。
(この事に関するお問い合わせは、農産振興部農産振興第1課までご連絡下さい。)


I 甘味資源作物生産流通合理化事業  【予算額 2,306,215千円】
  1 てん菜優良品種育成・普及推進事業
 事業実施主体:(財)甘味資源振興会
  根腐病・黒根病等に対する耐病性品種の早期育成を促進するため、海外から導入された遺伝資源等を使用し、育種素材の増殖・採種・検定等を行う。
  また、優良品種の早期普及を推進するため、採種作業の省力化のための機械の開発・改良、実証事業を行うとともに、耐病性系統の採種栽培法の検討を行う。
2 ビート産業合理化促進総合対策事業
 事業実施主体:(社)北海道てん菜協会
  てん菜の生産・流通コスト低減及びてん菜糖の製造コスト低減に資するための事業が効率的かつ効果的に推進されるよう支援する。
3 さとうきび栽培技術高度化事業
 事業実施主体: (社)鹿児島県糖業振興協会、(社)沖縄県糖業振興協会、
農業協同組合、営農集団等
  さとうきびの生産性向上に必要な栽培技術の普及推進のため、協議会の開催、実証結果の評価・分析等を行う。
  また、単収向上のためのかん水技術、交信撹乱フェロモンを利用した防除技術等さとうきびの生産性向上に必要な技術の実証事業を行う。
4 さとうきび品質取引安定化事業
 事業実施主体:(社)鹿児島県糖業振興協会、(社)沖縄県糖業振興協会
  近赤外分光分析計による品質取引の安定化・高度化、品質取引経費の縮減等品質取引の合理化・効率化に向けた取組みに対し助成する。
5 新さとうきび・糖業再活性化事業
 事業実施主体:(社)鹿児島県糖業振興協会、(社)沖縄県糖業振興協会
  地域のさとうきび・糖業関係者が一体となった、さとうきびの安定生産・生産性の向上及び甘しゃ糖企業のコスト削減に向けた取組みに対して助成する。
6 農業経営基盤強化特別対策事業
 事業実施主体: 北海道農業協同組合中央会、鹿児島県農業協同組合中央会、
沖縄県農業協同組合中央会
  てん菜・さとうきびにおける農業経営の基盤の強化を図るため、地域の実情に応じて、生産性向上、品質向上への取組みを推進するために助成金を交付する。

II 砂糖生産流通合理化事業  【予算額 6,987,066千円】
  1 てん菜糖集荷製造流通合理化対策事業
 事業実施主体:(財)甘味資源振興会、てん菜糖製造事業者
  てん菜糖製造の集荷・製造・流通経費の縮減を推進するため、原料受入体制の合理化、効率的な製造設備の整備、早期退職の促進等に要する経費を助成する
2 てん菜糖省エネ・環境対策推進事業
 事業実施主体:てん菜糖製造事業者
  てん菜糖の製造工程で必要となる燃料等のエネルギーに要するコストを削減するとともに、製造工程で発生するライムケーキ等の処理費用を縮減するため、省エネルギー化施設及び再資源化施設の整備に要する経費を助成する。
3 てん菜糖農務関係業務合理化推進事業
 事業実施主体:てん菜糖製造事業者、北海道農業協同組合中央会
  てん菜生産者とてん菜糖製造事業者の役割分担の見直し等による効率的な生産・集出荷体制の構築を通じた農務関係業務の合理化の円滑な実施を支援する。
4 原料糖需要開発・加糖調製品対策事業
 事業実施主体:(社)北海道てん菜協会
  加糖調製品に対抗しててん菜糖の需要拡大を図るため、加糖調製品市場に対し、てん菜白糖と輸入ソルビトールを混合した国産加糖調製品の供給を行うとともに、新規需要開発の調査等を行う。
5 甘しゃ糖製造合理化対策事業
 事業実施主体: (財)甘味資源振興会、甘しゃ糖製造事業者、
(社)鹿児島県糖業振興協会、(社)沖縄県糖業振興協会
  甘しゃ糖製造業の合理化を推進するため、甘しゃ糖工場の廃棄、人件費の抑制、効率的な製造施設の整備及び甘しゃ糖の高品質化に向けた原料選別装置の設置に要する経費を助成する。
  また、さとうきびの糖度別買入価格体系の見直しにおいて低糖度帯の見直しが3年間据え置かれることに伴う甘しゃ糖の原料代の負担増加分に対し、助成する。
6 甘しゃ糖合理化促進臨時助成事業
 事業実施主体:(財)甘味資源振興会
  標準的な集荷製造経費を基準として算定される国内産糖交付金によっては実際の集荷製造経費が賄えない甘しゃ糖製造事業者に対し、合理化の取組み状況も勘案しつつ、その差額を補填する。
7 精製糖企業再編・合理化対策事業
 事業実施主体:(社)糖業協会
  精製糖企業の再編・合理化を推進するため、退職金資金及び設備増強資金の借入利子、工場廃棄の際の除却損及び廃棄費用並びに製造設備等のリース付加料利子について助成する。

III 砂糖需要増進事業  【予算額 700,348千円】
  1 砂糖消費拡大推進事業
 事業実施主体:(社)糖業協会
  砂糖に関する誤解を解いて砂糖の効用を広めることを通じて砂糖需要の維持・増大を図るため、オピニオンリーダーの育成・強化、各種媒体の活用、シンポジウムの開催等を行う。

(別記)
平成15年4月10日
農畜産業振興事業団の助成事業に関する業務執行規程の策定・運用に伴う事業実施主体への適正執行確保に向けての協力要請について

1.経 緯
 農畜産業振興事業団(以下「事業団」という。)は、平成15年10月から業務の適正・効率化、透明性の確保等を運営の基本とする独立行政法人としてスタートすることとなっていることや、BSE関連対策のうちの 「牛肉在庫保管・処分事業」 について偽装事件が発生し、補助金執行の適正化・透明性の確保、業務運営の効率化等の必要性が指摘されたこと等から、外部有識者による 「業務執行改善検討委員会」 を開催し、平成14年12月に報告書をいただいております。
 この報告書に基づき事業団の助成業務の執行方法についても、適正・効率化、透明性の確保等の視点から改善する方策の検討を進め、この度、「農畜産業振興事業団の助成業務に関する業務執行規程」(以下「業務執行規程」という。)を制定しました。
 今後、事業団は業務執行に規程に基づき、執行体制の整備、執行手順の確実な実施、積極的な情報公開等を進めることとしております。特に事業実施主体との関係については、事業団と協同した取組みを推進するため、関係者間の認識の共有化を基本に、明確な仕組みの下、確実に行えるよう、次の事項について規定しておりますので、ご理解・ご協力いただけるようお願いします。

2.事業実施主体への依頼事項
  (1) 事業団担当者の認知
 事業団は、助成事業の開始前に事業ごとに担当者を決定し、ホームページに公表するとともに、関係団体に対しては文書で通知しますので御了知ください。なお、担当者が変更となった場合も同様とします。
(2) 事業実施主体の執行体制を確認する文書の作成・提出
 事業団は、助成事業の開始前に事業実施主体の執行体制を確認する文書の提出を求めることとしています。
 また、事業実施主体は、間接補助事業者及び委託先に対しても、同様の文書の作成を依頼するとともに、事業実施主体に提出するようご指導するとともに、その保管をお願いいたします。
 なお、事業団は、事業実施主体に対し間接補助事業者及び委託先の執行体制に関する文書の提出をお願いする場合があります。
(3) 事業団が行う事業説明会への参加等
   事業団が行う事業説明会に確実に参加するとともに、会議資料及び事業団が作成した議事録等の関係者への周知をお願いします。
 説明会終了後、説明内容に変更を生じた場合には、事業団から文書等で連絡しますので、関係者への周知徹底をお願いします。
(4) 事業説明会の開催
   事業実施主体が実施する事業説明会に際しては、事前に事業団と会議資料等について協議してください。
 事業実施主体は、事業説明会の議事録を別紙の議事録作成要領を参考に作成し、事業団に報告してください。
 説明会終了後、説明内容に変更があった場合には、事業団及び間接補助事業者等に変更事由を含めた変更内容を文書等で通知してください。
(5) 巡回指導への対応
   事業団が行う巡回指導における指導事項の記載文書については、保管管理するとともに間接補助事業者等にもその写しを送付してください。
 巡回指導により事業団から事業実施体制等についての改善の指導を受けた場合には、それに対する具体的な改善策を策定し、事業団に報告してください。
(6) 事業団に対する照会
   事業執行上、疑義が生じた場合は、事業団に文書をもって照会してください。また、事業団から回答があった場合は、必要に応じ間接補助事業者等に対して、その写しを通知するとともに、これを保管管理してください。
 間接補助事業者等からの照会事項については、文書により回答し、これを保管管理してください。なお、疑義が生じた場合には、アと同様に文書により事業団に照会してください。
(7) 審査基準の認知及び対応
 事業採択にかかる審査に当たっては、業務執行規程4の審査基準によることとしているので、内容についてご理解いただくとともに、事業実施計画等の書類提出に当たっては、審査基準との適合について留意ください。
(8) 事業達成状況の評価
 事業実績確定後、事業実施計画に対する達成状況について評価することとしているので、達成状況の把握できる報告に留意するとともに、事業の確実な実行をお願いします。
(9) 進行管理への協力
 限度額の通知等、助成実施要綱の通知等、事業実施主体の要領の承認、事業計画の承認等、補助金交付決定、概算払い、実績報告等の期限については、業務執行規程の別表2の「助成事業の進行管理表」に基づいて行うこととしているので、確実な実行のための協力をお願いします。
(10) 情報公開への協力
 透明性の高い事業実施のため、今後、公表範囲の拡大を検討しております。積極的な事業内容の公表にご理解いただくとともに、透明性の高い事業執行への協力をお願いします。
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