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「砂糖と食文化講座」参加者に対するアンケート結果

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報


事業団から
[2003年8月]

「砂糖と食文化講座」参加者に対するアンケート結果

 当事業団では、平成14年度から全国各事務所において「砂糖と食文化講座」を実施しています。講師の方による講演の後に、「砂糖と食文化講座」参加者の方々へアンケートを実施しましたので、その集計結果について紹介します。

企画情報部


1.はじめに
2.アンケート結果と考察
3.まとめ


1.はじめに

 「砂糖と食文化講座」は、消費者等に対し、我が国の食文化の中での砂糖やその原料作物及び砂糖制度等に関する理解を深めてもらうことを趣旨とし、平成14年度から事業団事務所主催または各地域の消費者センター等と事業団事務所との共催により実施した。14年度は、15地域において開催し、参加者は共催団体等の会員及び一般公募による希望者とし、合計で878名となった。講師並びに講演内容は、地域の特性を考慮した上で選定し、砂糖と健康及び砂糖の効用などの正しい知識の普及に即したテーマを選んだ。
 会場では、パンフレットの配布、パネル及び砂糖の原料作物であるてん菜、さとうきびの模型の展示を行い、砂糖やその原料作物をより理解しやすく、より身近なものに感じてもらう工夫をした。また、講演終了後、参加者からの質疑応答により、消費者等の身近な問題や疑問に答える形式で行った。
 最後に参加者へアンケート調査を実施し、ここにアンケート調査の結果を取りまとめたので紹介する。
2.アンケート結果と考察
(有効回答率 : 86%(751/878))

§1性別・§2 年齢構成
 性別は、参加者の9割を女性が占め、参加者は、40歳以上の世代が大部分を占め、うち50歳以上が過半数を占めた。
9.2% 69人
90.0% 676人
未記入 0.8% 6人
10代 3.6% 27人
20代 4.8% 36人
30代 3.2% 24人
40代 10.4% 78人
50代 26.8% 201人
60代 50.6% 380人
未記入 0.7% 5人
§3 職業
参加者の8割弱が主婦であった。
グラフ

§4 以下12の砂糖に関する事項の中で、本講座に参加して「初めて知ったこと」と「以前から知っていたこと」を記入していただいた。(複数回答可)
グラフ

 いずれの設問においても「知っていた」が「初めて知った」を上回り、参加者が砂糖の基本的な知識を理解しているものと考えられる。特に (6) の「即効性のあるエネルギー源で、疲労回復に有効である」については、「知っていた」が「初めて知った」の7倍超の約80%、(7) の「砂糖はてん菜やさとうきびを原料とした天然甘味料である」については「知っていた」が「初めて知った」の約5倍の約74%と高い認知度であった。
 逆に (5)、(8)、(10) 及び (12) の設問については「知っていた」と「初めて知った」の割合が比較的接近している。特に (5) の「脳のエネルギー源は砂糖等に含まれるブドウ糖だけである」と (12) の「砂糖は漂白していない」は1〜2%程度しか差がなく、参加者が持つ「砂糖の知識」には、正しい知識と誤った知識が混在しているものと考えられる。

§5 講演内容について
(1) 講師の講演内容について
参加者の8割の方が、わかりやすいという答えであった。対してわかりづらいという方は全体の1%にも満たず、「どちらでもない」は全体の9%程度であった。
グラフ

(2) 参考度合い
参加者の8割の方が講演の内容が「参考になった」と回答し、「どちらでもない」が8%で、7%が「回答なし」であった。
グラフ

(3) どのようなことが参考になりましたか?
「過去に受けた健康食品等の講座では白糖は控えるように教えられたが、今日の講演を聴いて改めて認識不足だと勉強させられた」、「砂糖を摂りすぎると糖尿病になったり肥満になったりするということを信じていたので、それが誤解であることを知った」、「マスコミの情報に惑わされることなく、正しい知識と判断力を養わなくてはならないことに気づいた。栄養の偏りや、摂りすぎもバランスを崩す原因になることを改めて感じた」などそれまでの自分の誤った知識を見直す意見が多かった。

§6 今後このような砂糖に関する講座があったら参加したいですか?
アンケート有効回答数751人のうち、7割以上が参加したいと回答した。
今後このような講座で取り上げてもらいたいテーマとしては、「効果的な糖分の摂り方について(いつ・どれくらい・どんな食品から摂ると効果があるか)」、「料理に上手に砂糖を使う工夫」、「料理教室を開催してほしい」など、砂糖の具体的な使い方についての講座を希望している声が多かった。また「仕事をしているとテレビを見る時間は無いので、今回のような講座は大変役に立つ」と言った意見があった。
グラフ
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3.まとめ

 アンケートによる参加者の感想としては、砂糖に対する好意的な声が多く、講演内容については一定の評価が得られたと考える。しかしながら、§4でも取り上げているとおり、砂糖に対する誤解が依然として残っていることは明らかであり、とりわけ「はじめて知った」と「知っていた」の割合が接近している項目については、15年度の「砂糖と食文化講座」においても丁寧でわかりやすく、かつ重点的に参加者の方へ説明していくことが必要であると考える。
 また、参加者の年齢層等について偏りが見られたので、今後はさらに幅広い年齢層に対して、砂糖やその原料作物等について消費者等の方々に正しい知識を持ってもらい、理解を深めてもらえるよう努めていきたいと考えている。
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