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地域だより[2008年8月]

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最終更新日:2010年3月6日

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[2008年8月]




鹿児島事務所



南種子町、鹿児島市で地域情報交換会(講演会)を開催



 当機構鹿児島事務所は、情報業務の一環として地域情報交換会を開催しているが、今回、平成20年7月15日(火)に南種子町において、また、翌16日(水)に鹿児島市内において「世界の食料事情と農畜産物需給 〜鍵を握る国々〜」と題して、平成20年度第2回地域情報交換会を講演会形式で開催したので、その模様を紹介する。
  なお、今回の南種子町における講演会は、南種子町きび甘しょ振興会の小脇会長の依頼により開催したものであるが、鹿児島市内の関係者からも開催要望をいただいたことから、両日の開催となったものである。
  講演の内容は、砂糖、畜産物、とうもろこし、コメ、大豆、などに焦点を当て、世界の農産物需給の鍵を握る国々の動きを紹介しながら、世界の農畜産物貿易がいかに脆弱な構造の上に成り立っているかを解説するというものであり、当機構調査情報部長長谷川敦が講師を務めた。

7月15日(火)
  南種子町のさとうきびとかんしょの生産者により組織される南種子町きび甘しょ振興会の総代会および同振興会主催の第14回生産者大会が開催され、鹿児島事務所はその大会と併催する形で講演会を開催した。
  生産者大会では、表彰授与が行われ、「新光糖業株式会社社長賞」として、多量出荷部門で5名、高反収部門で1名、トラッシュ低減部門で12生産組合、生産向上部門で6名の表彰があり、「南種子町きび甘しょ振興会功労賞・競作会表彰」として、さとうきび、かんしょそれぞれの功労者3名と競作会での成績優秀者3名の表彰が行われた。


小脇振興会会長による挨拶
表彰の様子


 講演会の開催にあたり、主催である肥後鹿児島事務所長から、当機構は、鹿児島市内に事務所を開設し、平成19年度から品目別経営安定対策としてさとうきびおよびでん粉原料用かんしょの生産者に対して交付金の交付業務を行っていること、情報業務の一環として地域情報交換会を行っていること、またその業務内容をご理解いただくための説明が行われた。
  講演会には、同振興会のさとうきびおよびかんしょの生産者をはじめ、南種子町役場、JA種子屋久、新光糖業(株)のほか、西之表市さとうきび生産振興会の代表の方々などの関係者約500名の参加をいただいた。
  講演は約1時間半に及んだが、参加者は皆熱心に聞き入っていた。種子島は、さとうきびやかんしょだけでなく、肉用牛の繁殖経営も盛んであるため、最近の飼料、肥料価格の高騰は喫緊の問題であり、参加者の関心が高いことがうかがえた。


講演を行う当機構長谷川調査情報部長
講演会の様子


7月16日(水)
  鹿児島市内で開催された講演会には、県内の行政機関、JA関係者をはじめとして、国内産糖製造事業者、国内産いもでん粉製造事業者など約100名の方々に参加いただいた。
  講演は、食料、飼料、バイオ燃料などその需要の質・量を変貌させている穀物全般をめぐる情勢に重点がおかれたものとなった。また、鹿児島県の地域産業の一つである砂糖に関する世界の需給、生産状況の解説についても、時間が割かれた。


講演会の様子


 現在の原油、飼料、肥料価格の高騰により、日本農業が大きな打撃を受けていることは間違いのない事実である。
今後は、もう一度足元を見つめ直し、「耕畜連携」に代表されるように、地域の資源を無駄なく有効に使うことを考えていく必要があるのではないだろうか。
この講演が、関係者の方々のそういった取組の一助になれば幸いである。

(参考:講演会資料より抜粋)
(1)「世界の農業・食料事情」(相関図)

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