単収を高めるポイント

■単収レベルごとの栽培改善対策

項目
改善努力のレベル
これだけは実行しましょう! 単収向上のために
圃場の準備 ●30cm以上を目標にできる限り
 深耕に努める。
●パワーショベル、サブソイラ、プラソイラ等
 による深耕。(80cmが目安)
土壌診断 ●低収圃場は土壌診断を。 ●低収圃場は土壌診断を。
土壌改良材の
施用
●毎年低単収の圃場は
 改良資材を散布する。
●苦土石灰、ケイカル等の土壌改良材を散布する。
堆肥の施用   ●完熟堆肥2t/10a。
基肥の施用 ●植え付け時に必ず基肥を投入する。 ●植え付け時に必ず基肥を投入する。
●緩効性肥料の投入も検討する。
畦幅の確保 ●畦幅は120cm程度に。
(茎が伸びない圃場では少し狭く)
●畦幅は120cm程度に。
(茎が伸びない圃場では少し狭く)
株間の確保 ●株間は25cm程度に。
(茎が伸びない圃場では少し狭く)
●株間は25cm程度に。
(茎が伸びない圃場では少し狭く)
根付け深さ/
植え溝の切り方
●溝深さは25cm程度に深く掘り、
 覆土は浅くする。
●溝深さは25cm程度に深く掘り、
 覆土は浅くする。
土壌害虫防除 ●基肥時の農薬と除草剤散布。 ●基肥時の農薬と除草剤散布。
植え付け ●過湿・干ばつ時を避けて
 良質種苗を多めに植え付ける。
●適期の植え付け。
●植え付け前の水漬け、苗消毒を実施。
 (流水に長時間漬けると養分が出てしまい、
  発芽しなくなるので注意)
除草対策 ●中耕するか除草剤を散布する。 ●早期に除草剤を散布する。
追肥・中耕培土 ●適期作業の実施。 
●分げつが3〜5本出ていなくても
 軽い中耕兼培土を行う。
●適期作業の実施。 
●茎数確保のため適量・適期の培土。
干ばつ対策 ●条件に適した品種を選ぶ。
●夏植え・株出しを検討する。
●少し早めに植え、管理も早める。
●干ばつ時はかん水。
台風対策 ●条件に適した品種を選ぶ。
●被害が大きい所は夏植えを検討する。
●早期管理の実施。
●圃場の排水対策に取り組む。
●根系強化による転び倒伏の防止。
株出し作業/
株出し管理の時期
●地際から刈り取る。
●収穫後は早めに枯葉除去、施肥・中耕を行う。
●左のことに加え、株揃え、根切り・
 排土、畦間の深耕を実施する。種子島ではマルチを。

単収を上げるために

単収を高めるポイントその1

低収圃場の土壌診断を行いましょう。

土壌の適正pHは6〜7です。そうでない圃場ではタンカル、ケイカル等による土壌改良が望まれます。同じ圃場でもpHが均一でない場合がありますので、必ず正確な土壌診断を行いましょう。(例/奄美大島の土壌は、石灰岩に基づくpHの高い土壌と粘板岩に基づくpHの低い土壌が混在している)
単収の低い圃場の場合は土壌診断に基づく土壌改良資材の投入が必要です。土壌診断は農業改良普及センターや農協で受け付けていますので、ぜひ一度ご利用ください。
適正数値はpH6〜7

  土壌pHと収量の関係
出典=鹿児島県農業試験場徳之島支場/
場所=鹿児島県大島郡徳之島町尾母(現地試験)
土壌=細粒黄色土(粘板岩を母材とする重粘土壌)
作型=春植〜1回株出〜2回株出(平成2〜平成3〜平成4年の連続栽培)
品種=NCo310
栽培条件=施肥は鹿児島県基準量、栽培期間の潅水は無し
植え付け=平成2年4月24日

早めの植え付け・株出し管理に心がけましょう。

種子島では6月初頭、奄美以南の地域では5月初頭までが勝負どころです。梅雨の始まりまでに大きく生長させておくことで収量は高まります。そのためにも、新植の場合の植え付け作業、施肥作業は早めに行いましょう。
株出し栽培の場合も早めに行うのがポイントです。収穫の後は、できるだけ早く、枯葉除去、根切り・排土、株揃えを行い、株上に日光がよくあたって芽が出るようにしましょう。収穫機械を使用した後の株出しは、土が固まって根の発達を妨げるので、新植え時以上に深耕が必要です。
根切りと同時に株元に施肥

  早めの植え付け・株出し管理