農林12号Ni12

農林12号は、1998年(平成10年)に命名登録、同年、鹿児島県の奨励品種に採用されました。早期高糖性と株出しでの安定多収を特徴とする品種です。


左:剥葉前の茎、右:剥葉し、日光にさらされた茎
左:剥葉前の茎
右:剥葉し、日光にさらされた茎
左:剥葉前の芽子、右:剥葉し、日光にさらされた芽子
左:剥葉前の芽子
右:剥葉し、日光にさらされた芽子
立毛状態
立毛状態

来歴組合せ NiF3の自然受粉

 

重要特性

Ni12は、九州沖縄農業研究センターさとうきび育種研究室が育成した品種です。1985年(昭和60年)に沖縄県石垣島においてNiF3(農林3号)を母本とする自然交雑種子を得て、実生を養成しました。以後、特に早期高糖性に注目して選抜を重ねて育成しました。

 

・NCo310やNiF8よりも糖度の上昇が早く、早期に収穫できる。
・収量はNCo310と比較して安定して多く、12月収穫における可製糖量は、NCo310、NiF8と比較して多い。


農林12号図表
●春植えの発芽、株出し栽培における萌芽ともに良好です。
●早期から糖度、純糖率ともに高く、12月の収穫にも適します。
●直立性で茎の均一性が良好なために機械収穫に適します。脱葉性は「難」です。
●風折抵抗性はNCo310、NiF8よりも弱く、早期の台風で茎がよく折れることがあります。風折害の発生しやすい圃場での栽培は控えましょう。


Ni12の形態的特性

葉長はNCo310と比較してやや短い。茎はNCo310よりもやや太い。

Ni12の形態的特性

●他品種と比べて葉長、葉梢長ともに短く、葉がやや垂れているようにみえます。
●他品種と比べて葉梢の花青素が強い。
●茎の蝋物質が極めて多く、日光に曝された茎はやや鮮やかな淡紅となります。
●芽子は卵円形ですが、頂点がやや尖り、ひし形にみえることが多い。