農林9号Ni9

農林9号は、1990年(平成2年)に命名登録、同年、沖縄県の奨励品種に採用されました。
3作型で安定多収を特徴とする品種です。南西諸島全域で多収となりますが、黒穂病汚染地域での栽培には注意が必要です。


左:剥葉前の茎、右:剥葉し、日光にさらされた茎
左:剥葉前の茎
右:剥葉し、日光にさらされた茎
芽子
芽子
立毛状態
立毛状態

来歴組合せ NCo310の多父交配

 

重要特性

Ni9は、沖縄県農業試験場さとうきび育種研究室が育成した品種です。1979年(昭和54年)に沖縄県においてNCo310を母本とする多父交配種子を得て実生を養成し、以後、特に早期高糖性、初期伸長性に注目して選抜を重ねて育成しました。

 

・NCo310よりも糖度が高い。
・収量はNCo310と比較して三作型で安定して多い。
・分げつ性と株出し萌芽性にすぐれ、茎の伸長は早い。
・黒穂病に弱い。


農林9号図表
●黒穂病抵抗性は「弱」です。罹病株の抜き取りや、罹病株から苗を
 取らない等の防除を徹底しましょう。

●干ばつにやや弱いので、保水力の低い圃場での栽培は控えましょう。



Ni9の形態的特性

葉長はNCo310と比較して長い。茎径はNCo310と同程度。
Ni9の形態的特性

●他品種と比べて葉長、葉梢長ともに長く、葉がやや垂れているように見えます。
●茎は糸巻き型で、日光に曝された茎は黄緑色となります。
●芽は円形で、芽翼は小さい。