KR96-93

「KR96-93」は、2009年(平成21年)に沖縄県先島地域の夏植え向けとして奨励品種に採用される予定で、翌年に認定品種登録がなされる見込みです。認定品種登録がなされると農林○○号(Ni○○)と呼ばれることになります。茎の揃いが良く、やや太茎で脱葉性が良いことから手刈りに向く高糖多収品種です。


左:KR96-93、右:NiF8
左:KR96-93
右:NiF8
芽子の形態
芽子の形態
左側が若い芽子
立毛状態
立毛状態

来歴組合せ ♀NiF8 × ♂RF79-247

 

重要特性

「KR96-93」は、沖縄県の協力のもと九州沖縄農業研究センターさとうきび育種ユニットが開発した品種です。NiF8を母親、RF79-247を父親とし、Ni17とは兄弟にあたります。試験開始はNi22やNi23と同じ1996年で同級生にあたりますが、台風による折損が見られたことから、注意深く観察されて品種になるのが少し遅くなりました。

 

・NiF8に比べて太茎で、長さ太さの揃いが良い。
・脱葉性が良く、側枝の発生もないことから手刈り収穫に向きます。
・収量、品質ともにNiF8よりも良く、可製糖量が多くなります。
・葉焼け病など葉身の病気への抵抗性が強いです。


KR96-93図表
●伸長旺盛な時期に台風がくると風折が発生します。
春植え、特に遅い春植えは絶対に避けましょう。

●黒穂病抵抗性は中です。多発地帯では黒穂病の発生に注意する必要があります。



「KR96-93」の形態的特性

草型は立葉で、葉は幅広で濃緑色です。葉鞘の長さは中程度で毛群はありません。やや太茎の偏茎重型で茎長はやや長くなります。

KR96-93の形態的特性

茎はやや太めで、長さ太さの揃いが良く、黄緑〜黄褐色、倒伏時の曲がりはスムーズで脱葉性が良いのを特徴とします。
葉・葉鞘・茎いずれも紫色を帯びず、葉鞘に毛はありません。