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USDA砂糖需給見込みの概要

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/海外情報


海外レポート
[2000年7月]

アメリカ農務省(USDA)は、2000年5月26日最新の砂糖需給見込みを公表したので、その一部を紹介する。
企画情報部


世界砂糖情勢の概要
主要国の現状と見通し
 アメリカ   メキシコ   キューバ   ブラジル   EU
 ロシア   ウクライナ   中国   インド   オーストラリア


世界砂糖情勢の概要

 2000/01年度の世界分みつ糖生産量は、昨年実績を6%下回るここ4年間で最低の1億2,440万トン(粗糖換算)になるものと予測される。甘しゃ糖は8,980万トン(対前年度6%減)、ビート糖は3,460万トン(対前年度8%減)と予測される。ブラジルは520万トン減少し(対前年度26%減)、EU のビート糖生産量は1,700万トン(対前年度13%減)になるものと思われる。また、中国は約85万トン増産すると予測される。
一方、砂糖消費量は、旧ソビエト連邦を除くほぼ全ての地域で若干の消費増が見込まれ、1億2,950万トン(対前年度1%増)に達し、経済的または政治的な問題を抱える国々の成長率がめざましいことから、近い将来も増加し続けるものと予測される。
また、輸出量は3,300万トン(対前年13%減)と予測される。南アメリカの輸出量は、前年度から440万トン減少し、EU は昨年度から140万トン減少するものと予測される。ブラジルと EU の減少が著しく、両者で590万トン減少するものと予測される。ブラジルの大幅な減産要因は、収穫面積の減少とアルコール生産用の割合が増大するものであり、この輸出減によって、近年市場を圧迫している過剰生産の緩和傾向をもたらすとともに、世界砂糖在庫の適正化を招き、オーストラリア、ブラジル、キューバ及びタイも安定した状況下、適正在庫に戻るものと思われる。
 99/2000年度の主な砂糖輸入国は、ロシア、インドネシア、アメリカ、日本、韓国及び EU である。ロシアは99/2000年度には輸入量が減るものの、世界で最大の砂糖輸入国であることに変わりはない。輸入国の多くは、過去数年間の市場価格の低迷から自国の生産者を保護するため、輸入量は抑制されるものと思われる。



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主要国の現状と見通し

アメリカ
 2000/01年度のアメリカの砂糖生産量は、820万トン(対前年度1%減)と予測される。甘しゃ糖は昨年度から5%増加するものの、ビート糖は5%減少する。
 2000/01年度の輸出量は、昨年度から24%減少して、15万9,000トンと予測され、主な輸出先は、カナダ、メキシコ及びジャマイカである。アメリカ通商代表部(U.S.T.R.)は、この3国に対し2000年度の粗糖関税割当(TRQ)に従い114万トンを割り当てている。
メキシコ
 メキシコの2000/01年度の砂糖生産量は、対前年度わずかに増加し、98/99年度から2%増加して、510万トンと予測される。この予測は、栽培期間の比較的良好な天候に基づいているが、特定地域における干ばつを考慮したものである。さらに、2000/01年度に砂糖の過剰生産分をエタノールに転換することを計画している。
 2000/01年度の輸出量は、前年度推定値から11%増加の70万トンと予測される。この見通しは、実際の砂糖生産量、国内及び輸入代替甘味料の代用、及び北米自由貿易協定(NAFTA)に従ってアメリカに非関税で輸出される砂糖の数量によって影響を受けるものと思われる。メキシコの砂糖のほとんどは、暫定輸出政策(TEP:Temporary Export Program)に従って輸出されており、輸出業者は、TEP に従って国内市場で砂糖不足が生じた場合、1年以内に同等数量の砂糖を輸入することを誓約すると、輸出税の免除を受けることができる。
キューバ
 キューバの2000/01年度の砂糖生産量は、昨年度からわずかに減少するが、98/99年度の推定値から5%増加して、400万トンと予測される。生産量は97/98年度の320万トンという壊滅的な状況から徐々に増加している。
 2000/01年度の砂糖輸出量は、99/2000年度から13%増加して、350万トンになるものと予測される。キューバ砂糖省(Sugar Ministry)は、世界の砂糖価格の低迷、旧式の設備、不十分な栽培方法及び財源の不足にもかかわらず、生産量は増加するであろうと楽観的である。
ブラジル
 2000/01年度のブラジルの砂糖生産量は、前年度の記録的生産量から26%減少して、1,450万トンと予測される。減少要因は、主に昨年後半の干ばつによる収穫量の減少、肥料の減少及びアルコールへの利用割合の増加である。総収穫面積は7%減少し、総収穫数量は8%減少して、2000/01年度には2億8,000万トンに達し、アルコール用に使用される数量は、53%から61%に増加するものと予測される。
 2000/01年度の輸出量は、昨年度から270万トン減少して、600万トンと予測される。政府は、含水アルコールと無水アルコールの消費を奨励しており、昨年度には、戦略的な在庫量を維持するために、4億リットルの含水アルコールを購入した。アルコール産業はまた、過剰供給量を管理し、販売経路を集中化し、適正な在庫水準を維持することによって、アルコールの国内流通を改善した。
EU
 2000/01年の EU の総砂糖生産量は、砂糖生産割当の減少が予測されることから、前年度を13%下回って、1,700万トンになるものと予測される。その要因は、ビート栽培面積の5%減と平均歩留りの低下である。
 97/98、98/99年度に導入されていた、前年度の割当外の輸出と補助金付き輸出の「繰越(roll over)」は、2000/01年度には禁止される予定である。したがって、EU の砂糖の補助金付き輸出は、数量127万3,000トンと4億9,900万ユーロに限定される予定である。WTO 義務を果たすために、EU 委員会は2000年9月に砂糖生産割当の減少を発表することが予測される。
 2000/01年度の EU 域外への砂糖輸出量は、21%(140万トン)減少して、520万トンと予測される。99/2000年度の記録的な砂糖生産を考慮すると、EU の砂糖生産国は、99/2000年度に、世界市場に大量の砂糖を販売することを余儀なくされる。660万トンという99/2000年度の砂糖輸出量の推定値は、輸出補助金を受けない「C糖」の輸出量の増加によるもので、補助金付き輸出もまた、99/2000年度には、増加することが予測される。国際市場の砂糖価格の低迷は、EU 財政に深刻な危機をもたらすであろう。
ロシア
 2000/01年度のロシアの砂糖生産量は、昨年度からわずかに増加して、150万トンと予測されている。ロシア政府とビート栽培農家は、国内産業を保護する政策と制度を立案するため協力していることから、2年連続で栽培面積も収穫面積も増加することが予測される。2000/01年度のビート収穫面積は、93万ha(対前年度3%増)と予測される。季節的な輸入関税の引き上げなどの保護政策の実施に加えて、連邦政府は、種子、燃料及び農業用化学薬品等を農民に提供した。1999年10月の収穫期の良好な天候のおかげで、単収は1998年の13トン/ha(5年間の平均16トン)から、約17トンまで上昇した。
 2000年6月15日から12月16日まで、輸入粗糖と白糖に、高い季節的関税を課する予定である。この政策によって、輸入粗糖の数量は1999年と比較して20%減少することが予測されるため、農家にとっては有利な価格をもたらすものと予測される。ロシアはまた、2001年1月1日に輸入粗糖に対する関税割当制度を導入することを計画している。
ウクライナ
 2000/01年度のウクライナの砂糖生産量は、95/96年度に始まった毎年の減少傾向とは逆に、昨年度から5%増加して、180万トンと予測される。2000/01年度のほとんどの砂糖生産は公共部門に集中するものと予測されるが、個人農家における栽培面積が増加することも予測されている。
 ウクライナは、1990年代初頭には世界最大の砂糖生産輸出国の1つであったが、98/99年度以降は砂糖の純輸入国となっている。国内の砂糖生産の増加と菓子製造部門の需要停滞のために、輸入数量は減少するが、2000/01年度も粗糖を輸入し続けるものと思われる。2000/01年度の輸入数量は、30万トンと予測される。
中国
 中国の2000/01年度の砂糖生産量は、98/99年度より10%減少するが、昨年度より12%増加して、800万トンと予測される。昨年度からの減少は、中国南部の砂糖生産の凍結、ビート及びさとうきびの栽培面積を減少させる政策に起因する。中国南部の砂糖生産量は、今年度、大きく減少することが予測され、国内の需要を満たすために輸入増が考えられるが、必要な砂糖のほとんどは、政府の大量剰余在庫から当てられるものと予測される。
インド
 2000/01年度のインドの砂糖生産量は、昨年度より8%減少して、1,740万トンと予測される。減少要因は、大量の繰越在庫と農民への支払の遅延である。国内砂糖価格の低迷によるさとうきびを(インドの伝統的な分みつ糖である)製糖工場の財務状態の悪化によって、農民はさとうきびを(インドの伝統的な含みつ糖である)グルやカンサリ等の他の甘味料に仕向けるものと思われる。グルの生産量は、前年度から6%増加し2000/01年度には820万トンに達するものと予測される。
 2000年2月9日以前の40%から現在の60%への関税の引き上げ、850ルピー/トンの相殺関税及び輸入量の砂糖統制命令(Sugar control order)の遵守によって、99/2000〜2000/01年度における輸入はないものと予測される。
オーストラリア
 2000/01年度のオーストラリアの生産量は、クイーンズランド州の悪天候のために、9%減少することが予測される。被害のほとんどは2000年にこの地域を通過したサイクロンによるものである。
 過去数年間の市場価格の低迷によって、在庫は非常に高い水準となっていたことから、輸出量は横ばいになることが予測される。

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