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海外市場の動き[2000年6月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2000年6月]

[NY 砂糖市場の動き]

【NY 砂糖市場の動き】

 4月の市場は、ファンダメンタルズは依然として弱いものの、(1) ブラジルが砂糖価格の低迷と干ばつなどの影響からさとうきびの作付面積を大幅に減少させており、生産が減少する見込みであること、また、過去2年間はアルコール需要の不振により自動的にさとうきびが砂糖の生産に向けられていたが、最近では、アルコールの在庫が減少したため、アルコール生産向けに転換する可能性が高いことから、輸出可能量が前年から半減する見込みであること、(2) 中国がここ数年間、堅調な国内生産及び消費の伸び悩みから輸入を控えていたが、冷害及び作付減による生産の減少、さらに、政府がいくつかのサッカリン工場を強制的に閉鎖することを決定したことによって、砂糖(サッカリン1トンで375トンの白糖に相当)への需要転換が図られ、消費の拡大が見込まれることから、粗糖の大口輸入国として再び市場に戻って来る可能性が出てきたこと、(3) ロシアが6月からの粗糖関税再引き上げの前に着実に買い付けていること、等の強材料を受けて、思惑筋、ファンド筋及び業者筋等、様々な需要家の活発な買いによって上伸し、現物価格及び期近5月限価格とも概ね6セント台に回復し、依然として安値水準ながらもここ数カ月間の軟調な展開から一転し、堅調に推移した。
 このような状況の中で、現物価格は、最高値が28日の6.85セント、最安値が4日の6.02セント、月平均は前月に比べて0.99セント高の6.48セントとなった。また、期近5月限価格は、最高値が17日の6.45セント、最安値が4日の5.81セント、月平均は前月に比べて0.86セント高の6.10セントとなり、現物価格及び期近5月限価格とも前月に比べ大幅に上昇した。
〔農産流通部〕

NY11の推移(現物相場・月平均)
NY11の推移(現物相場・月平均)

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