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海外市場の動き[2000年11月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2000年11月]

[NY 砂糖市場の動き]

【NY 砂糖市場の動き】

 9月の市場は、(1) 輸入国の買いが一巡したこと、(2) インドが余剰玉の輸出を本格化したこと、(3) ロシア及び中国の買い付けという強力な材料はあるものの、その時期が不透明とあって支援材料としては機能しにくかったこと、 等の要因により8月から1ヵ月半に及ぶ揉み合いから上へ抜け出せず下放れとなり、現物価格及び期近10月限価格とも15日に10セントを割り込んだ。それ以降も現物価格は一時10セント台に回復したものの概ね9セント台で推移した。また、期近10月限価格も9セント台で推移し、前月から一転して下落基調となり軟調に推移した。
 このような状況の中で、現物価格は、最高値が1日の11.25セント、最安値が21日の9.49セント、月平均は前月に比べて0.80セント安の10.35セントとなった。また、期近10月限価格は最高値が1日の10.82セント、最安値が21日の9.16セント、月平均は前月に比べて0.61セント安の10.05セントとなった。
 今後の市場動向に関して、市場関係者筋は、(1) インドは余剰玉の一部を輸出に回しているが、新年度の減産が確実になれば輸出政策の見直しが行われる可能性が高いこと、(2) 中国は昨年12月の降霜の被害に続き、今年の8月下旬には台風の被害に見舞われ、大幅に減産になることが見込まれることから、現在、国家備蓄を取り崩しているが、いずれ在庫が底をつくのは明らかであり、近いうちに本格的な買い付けが行われる可能性が高いこと、(3) ロシアは2001年の輸入枠を365万トンに設定しているが、要輸入量は438万トンと見込まれており、その差については増枠される可能性が高いこと、(4) ブラジル、オーストラリア及びタイは、天候不順により2000/01年度の生産量が減少すると見込まれること、(5) EUは生産割当の削減から来年の作付面積が減りそうであること、等から、相場の見通しは依然として明るいとの見方を示している。
 また、国際砂糖機関(ISO)は、今年度は消費量が生産量を上回ることが見込まれることから、5年間続いた生産過剰が調整され、現在の価格水準を維持するだろうとの見方を示している。
〔農産流通部〕

NY11推移(現物相場・月平均)
NY11推移(現物相場・月平均)

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