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海外市場の動き[2001年9月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2001年9月]

[NY市場の動き]

【NY市場の動き】

 7月の市場は、強材料としては、(1) 世界需給が2年連続の供給不足になっていること、(2) EU の2年連続減産により白糖の供給がタイトになっていること、(3) 原油相場が高いことから中東諸国からの買い付けが進められていること等が挙げられ、一方、弱材料としては、(1) ブラジル及びオーストラリアの増産により両国からの輸出増加が見込まれていること、(2) 通貨レアルが下落していることからブラジルの砂糖輸出が増加すると見られていること、(3) 国際相場が上昇すればインドの余剰在庫の輸出増が見込まれること等が挙げられるものの、夏の停滞期もあり、終始10セントを割り込む水準で推移した。
 このような状況の中で、現物価格の最高値は2日の9.78セント、最安値が納会31日の8.97セント、月平均は前月に比べて0.32セント安の9.48セントとなり、期近10月限価格の最高値は19日の8.83セント、最安値が30日の8.35セント、月平均は前月に比べて0.34セント安の8.55セント、2002年3月限価格の月平均は8.33セント、7月限価格の月平均は7.89セントと先安傾向となっている。
 また、今後の市場動向に関して、アナリストは、ニューヨーク粗糖相場に影響をもたらすロンドン白糖相場は、EU 産白糖が現在は端境期で、さらに2年連続の減産であることから、今後大きく下げることは考えにくいとしている。また、ブラジルについては、高止まっていた原油相場が弱含みで推移してきたことから、今後、さとうきびが砂糖生産に向けられ、砂糖の輸出が増加するとの見方がある一方で、ブラジル政府は先行きのアルコール不足を懸念して、砂糖の輸出税による輸出制限を検討しているとの見方もあり、今後の同国の動向が注目される。
〔農産流通部〕