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海外市場の動き[2001年12月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2001年12月]

[NY市場の動き]

【NY市場の動き】

 10月の市場は、相場の支援材料として、
(1) EU及び東欧諸国の減産見込み、
(2) シリア、エジプト等中東諸国の現物買い付け、
(3) ロシアの輸入割当量365万トンの入札が終了し、買い付けが始まること
等が挙げられるものの、
(1) 世界最大の砂糖輸出国ブラジルのさとうきび生産は好調で、砂糖の生産量及び輸出量が上方修正されていること、
(2) タイ及びオーストラリアの砂糖生産量が昨年より回復すると見られていること、
(3) 11月からの新年産さとうきびの収穫を控え、タイは旧年産の砂糖在庫 (30〜40万トン) を処分すると見られていること、
(4) アフガニスタンに対する米国の軍事行動などで消費が冷え込み、砂糖の需要減退が懸念されていること
等の弱材料が支配的となり、一時7セント台を割り込む低調な水準で推移した。
 このようなことから、10月2日から公表が再開された現物価格は、最高値は24日の7.46セント、最安値が9日及び10日の6.76セント、月平均は前月に比べて1.46セント安の7.14セントとなった。また、2002年3月限価格の最高値は24日の6.88セント、最安値は9日の6.15セント、月平均は6.60セント、5月限価格の月平均は6.42セントと先安傾向となっている。
 また、今後の市場動向に関してアナリストは、米国のアフガニスタンに対する軍事行動が早期に決着すれば現物取引きも回復し、相場の急反騰すら考えられるが、長期化すると一層のデフレ相場は避けられないと見ており、今後のアフガニスタン関連の動向が注目されるところである。
〔農産流通部〕