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海外市場の動き[2002年6月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2002年6月]

[NY市場の動き]

【NY市場の動き】

 4月の市場は、02/03年度において記録的な増産が予想されているブラジルからの砂糖が本格的に市場に出回る7月までは現物不足が続くとみられている中で、相場は、中旬に一時6セント台に下落したが、その後、ファンド筋の買いにより7セント台を回復する展開となった。この結果、現物価格の最高値は22日の7.59セント、最安値は12日の6.77セント、月平均は前月に比べて0.16セント低い7.11セントとなった。
 また、定期相場は、5月限平均価格は5.77セント、7月限月平均価格は5.18セント、10月限平均価格は5.19セント、1月限平均価格は5.41セントとなり、7月限は5月限に対して逆ザヤとなっている。また、18日以降において、10月限は7月限に対してそれまでの順ザヤから逆ザヤとなっている。
 今後の市場動向に関しては、短期的には、
(1) ロシアの低関税輸入割当365万トンのうち92%に当たる335万トンが、6月までに輸入されると見られていること、
(2) キューバ、ブラジル、タイの現物プレミアムが高値を付けているように、現在は現物需給がタイトになっていること
から、ブラジル産砂糖が市場に出回る7月までは現在の相場水準は継続するものの、長期的には、
(1) 02/03年度のブラジル産さとうきび生産量が、過去最高となる2億8万トンを超えると予想されていること、
(2) 01/02年度のタイの砂糖生産が6年ぶりの増産と予想されていること
等から、7月以降の相場は軟調傾向で推移すると見られている。
〔農産流通部〕