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海外市場の動き[2004年1月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2004年1月]


【NY市場の動き】

 11月のNY市場は、先物相場(1月限)が買いと売りの小幅な引き合いに終始した結果、1日の5.45セントから月末の5.35セントまで5セント台で推移し、1ヵ月のレンジはわずか0.47セントであった。これは、買いが入れば産地筋が売りを出し、安値圏では実需の買いが入る典型的な展開が続いたためである。市場の状況は、供給過剰と現物需要の低迷が重なり、引き続き弱含みの展開が予想される。当月の平均は、5.57セントで前月の5.70セントに比べ0.13セント低下した。
 また、現物相場は、1日の6.50セントから小幅に上昇し、18日に7.05セントの最高値を付けたもののその後下げ続け、感謝祭前日の28日は6.81セントに下げたが、11月は小幅な動きであった。当月の平均は、6.83セントで前月の6.74セントに比べて0.22セント上昇した。
 なお、11月の1日当たり平均推定出来高は、20,394枚と前月の20,666枚からわずかに減少した。

(単位:セント/ポンド)

 また、LMC社は為替レートの影響について、次のようにコメントしている。
 2002年11月以来国際粗糖価格は1ポンド7.3セントから2003年11月には6.2セントと15%減少している。世界の主要な粗糖輸出国(オーストラリア、ブラジル、南アフリカ、タイ)によると、国際価格は15%以上下落し、加えて、それぞれの通貨はドルに対して高くなっている。最も影響を受けているのは南アフリカで、2002年11月以来、南アフリカランドとはUSドルに対し48%高くなり、砂糖輸出による収益は大きく減少している。
 このため、輸出国は輸出を控え、粗糖価格が現状より下がる可能性は低いと思われる。

NY砂糖市場の動き    (単位:セント/ポンド)
〔特産流通部〕
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