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海外市場の動き[2006年2月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/海外情報

砂糖類をめぐる海外の動き
[2006年2月]


【NY市場の動き】

  NY市場の砂糖定期相場(3月限)は、12月に入ってからも一層の上昇基調を強めている。
 1日に12.92セントでスタートした12月の先物相場(3月限)は、5日に13セント台を突破し13.26セントと値をつけた後も上昇を続け、16日には14セント台をも突破し、14.20セントとなった。その後も騰勢は弱まることなく、29日には14.79セントを記録した。
 一方、12月の現物相場は、先物相場(3月限)と同様の動きで推移した。
 13.89セントでスタートした12月の現物取引は、右肩上がりのトレンドを強め、2日には14セント台、12日には15セント台を突破した。その後も騰勢は弱まることなく、29日にはとうとう16セント台をも突破し、16.03セントとなった。
 このように、現物価格は12月の1ヵ月間で2セント以上値を上げる結果となり、2年前の価格と比較すると実に2.2倍の水準に達している。
 NY市場の砂糖相場が騰勢を強めている要因としては、原油価格の高騰に伴うエタノール需要の増加により、世界最大のサトウキビ生産国のブラジルではエタノール製造用にサトウキビを仕向ける割合が増加していることが背景にある。
 また、経済発展の著しい中国やインドなどアジア諸国を中心に砂糖需要が増大していることも要因の一つに挙げられる。
 さらに、EUでは、11月下旬に農相理事会において、EUの砂糖制度改革が決定され、域内価格を是正するための市場原理を導入する方向性が示されたことも、NY市場の砂糖相場に影響を及ぼしたものとみられている。

 
(単位:セント/ポンド)


NY砂糖市場の動き

〔特産流通部〕


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