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海外市場の動き[2006年8月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2006年8月]


【NY市場の動き】

 6月に入ってからのNY市場の砂糖定期相場(7月限)は、月前半は低落傾向で推移したものの、月後半に入って上昇基調に転ずる動きとなった。
 1日に15.14セントでスタートした6月の定期相場(7月限)は、月中旬にかけて低落傾向で推移し、12日には15セント台を割り込み14日には14.71セントとなった。しかし、その後、反発し上昇基調に転ずる動きとなり、20日には15セント台に回復し、30日は15.79セントで7月限の納会を迎えることとなった。
 一方、6月の現物相場も、定期相場(7月限)と同様の動きとなった。
1日に16.28セントでスタートした6月の現物取引は、月中旬にかけて低落傾向で推移し、7日には16セント台を割り込み、19日には15.52セントとなった、これは今年2月3日に25年ぶりに記録した高値20.46セントと比較すると24%低下したことになる。しかし、その後、反発し上昇基調に転ずる動きとなり、21日には16セント台を回復し、30日には17.05セントと17セント台に回復し、6月の取引を終了した。
 なお、6月の現物の平均価格は、5月より9.5%低下し16.18セントとなったが、月平均価格が16セント台となるのは昨年12月以来で6ヵ月ぶりである。
 このように、6月に入ってからの定期、現物相場の平均価格は、1ヵ月間で1.6〜1.7セントの値下がりとなったが、これはエタノール需要の増大等による粗糖の国際相場が高騰したことに伴い、主要な生産国が大幅な増産に転じたことなどを反映したものである。しかし、月後半に価格が反転したことについては、ファンドによる長期先物ポジション所有数の増加に加え、低水準の世界の砂糖在庫数量や引き続き堅調なエタノール需要等の諸条件が影響しているものと思われる。
 白糖プレミアムも、EUの白糖輸出の減少に伴い、引き続き高い水準を維持しており、1トン当たり7〜8月限先物で110〜120ドル、10月限先物で100−110ドルの水準となっている。
 国際砂糖機関(ISO)によれば、世界最大の砂糖生産国であるブラジルの06/07年度のサトウキビ生産高は、前年度比7.2%増の4億1500万トンと見通されている。また、砂糖生産世界第2位のインドや主要な砂糖輸出国であるタイにおいても、増産が明らかとなってきており、世界の砂糖需給はこれまでの供給不足の懸念から、06/07年度はほぼ均衡するとの見方が強まってきている。



〔特産流通部〕
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