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海外市場の動き[2006年12月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2006年12月]


【NY市場の動き】

1.NY定期相場
 10月のNY市場の砂糖定期相場(3月限)は、主要生産国でのサトウキビの増産が明らかになってきたことから、11セント台で推移した。
 2日に11.32セントでスタートした10月の定期取引は、翌3日には10.89セントまで値を下げたものの、その後は、ほぼ11セント台での取引が続いた。17日には一時的にファンド筋からの買い注文が入り、12.58セントに値を上げたものの勢いはなく、翌13日には売り注文が集まり、再び、11セント台での取引となった。その後もほぼ、11セント台での安定的な取引が継続し、結局、31日は11.55セントで10月の取引を終了した。

2.NY現物相場
 一方、10月のNY市場の砂糖現物相場は、2日に12.02セントでスタートし、17日には一時的に13セント台に値を上げたものの、月前半は11セント台で、月後半は12セント台で安定的に推移した。
 なお、10月の現物の平均価格は、9月より2.9%低下し、12.09セントとなったが、市場では、砂糖の国際需給の緩和傾向や原油価格の引き下げなどから、18年上半期の需給ひっ迫とは様相が異なる展開となっている。
 F.Oリヒト社によれば、06/07年度の砂糖価格は生産が消費を上回るため下落するとの見通しを示している。
 同社は同年度の世界の砂糖生産を前年度比5.85%増の1億6000万トンと予想。一方、消費は1.98%増の1億4830万トンとみている。
 同社によると、砂糖の生産増加が見込まれるのはサトウキビの作付面積の拡大、加工能力の増強、好天候などによるためとし、特に南米とアジアで生産が増加するとしている。
 同社は弱い輸入需要を背景に、輸出国は在庫の積み上げを余儀なくされるだろうと指摘した。また、同社では、06/07年度の世界砂糖在庫の消費に対する割合が前年度の44.14%から48.99%へ上昇すると予想している。



〔特産流通部〕
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