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地域だより[2000年12月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

地域だより
[2001年1月]

●東京事務所  ●千葉出張所  ●横浜事務所  ●大阪事務所
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東京事務所



お菓子フェスティバル2000について

 平成12年11月22日(水)から24日(金)までの3日間、「お菓子フェスティバル2000〜お菓子な迷路へようこそ〜」 が、東京ビックサイトにおいて全日本菓子協会と全国菓子卸商業組合連合会の主催で開催された。今回は97年と99年に続き第3回目の開催で国内128社が出展し、3日間の入場者数は4万1千人であった。
近年日本人の食生活は食品の種類が豊富で多様化してきている。それに併せて、甘さの敬遠や少子化等の影響で菓子の消費需要が低迷の傾向にある。このような状況の中にあって、このフェスティバルは、大量に流通する乾き菓子の魅力を多くの消費者に知ってもらい、菓子の需要を喚起することを目的に行われた。
一般に業界では菓子を大きく分類すると、和風菓子と洋風菓子と和洋折衷型菓子の3種類に分けられる。さらに、水分含有量と保存性(日保ち)を基準にすると生菓子と大量に流通する乾き菓子に分けられる。そして、大量に流通する乾き菓子は生菓子に比べ、(1)機械化量産が可能で、(2)スーパーやコンビニや各種小売店等で購入できる広い商圏を持ち、(3)賞味期限が長い日保ち効果があり、さらに、(4)値段が安いという特徴がある。
 その種類は、米菓・キャンディ類・ビスケット類・チョコレート・チューインガム・油菓子・焼菓子・半生菓子・スナック菓子・豆菓子・珍味・玩具菓子・おこし等多岐にわたっており、会場には出展各社自慢の様々な大量に流通する乾き菓子が所狭しと並んでいた。
一方、会場中央にはアトラクションとして家族連れから若者まで幅広い年齢層が楽しめる 「お菓子な巨大迷路」 が設置され、出口で素敵な福袋がもらえることもあり、小さな子供を連れた親子や若い女性たちで賑わっていた。
 また、「お菓子即売コーナー」 や出展各社の試食品や無料サンプルには人気があり、長い列ができていた。
菓子業界はこれまで上記の他に「お菓子と健康」を永遠のテーマとして長年取り組んでおり、その中で菓子は、(1)健康面においてビタミン・カルシウム・各種ミネラルを補給し、(2)育ち盛りの子供の大切なエネルギー源であるばかりでなく、(3)精神面でも情緒を豊かにし、(4)心身を爽快にして安らぎを与える効果が大きいことをアピールしている。そして、肥満などの原因説については、砂糖と同じく摂り過ぎと運動量のバランスの問題として説明し、今後業界は、菓子を多くの効用機能を持つ嗜好品として、安全でおいしく健康的効用があり、消費者に喜ばれるものをさらに追求していくとのことであった。

会場入口
会場入口
お菓子な迷路入口
お菓子な迷路入口


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千葉出張所



第29回市川市消費生活情報フェアについて

 11月18日(土)、19日(日)の2日間にわたり、第29回市川市生活情報フェア (総合テーマ 「考えよう ライフスタイル 21世紀に向かって」) が、千葉県市川市のニッケ・コルトンプラザ内のコルトンホールにおいて開催された。
 これは、市川市内の消費者6団体と市が実行委員会を結成し、消費者の視点から消費生活における様々な問題点について、消費者の意識の向上を図る目的で昭和47年から毎年1回開催されている。
 市川市消費生活研究会(以下 「研究会」 という。) では、最近一般消費者から砂糖や甘味料に関する問い合わせが増えてきていることから、砂糖に対する正しい知識を持ち、健康的な食生活を送ってもらうために、今回初めて砂糖をテーマに取り上げ、「お砂糖と健康」 と題し、砂糖についての展示パネルや砂糖の実物、パンフレットなどを使った説明を行った。この日のために研究会は事前に日新製糖(株)の工場見学を行い、砂糖についての理解を深めたようである。
展示パネルには3つのテーマがあり、砂糖について分かりやすく紹介されていた。
(1) 砂糖と健康的に付き合うための QアンドA
 砂糖が肥満の原因になるの?、虫歯の原因は砂糖でしょうか?、砂糖によってビタミンB1 は失われるのですか?などの砂糖に関する素朴な疑問に対する答えと100キロカロリー消費できる運動の紹介
(2) 砂糖が私たちの体にどのように役立っているのでしょうか
 砂糖は安全で有益な食品であり、ボケの予防、肝臓の解毒作用、砂糖の持つエネルギーの即効性について紹介
(3) 砂糖を正しく見直しましょう
 砂糖は自然食品であり、摂り過ぎなければ健康に影響は全くないことを紹介
 また、情報フェアのパンフレットの中でも砂糖を正しく見直すべく、バランスのとれた食事を心がけましょうと訴え、最近マスコミなどで取り上げられた健康に役立つ話や料理で使用する砂糖の目安 (精糖工業会資料より) などを紹介していた。
 研究会の方々は、「砂糖と健康」 (精糖工業会編集発行)、「やさしさとうれしさ」、「砂糖のあれこれ」(事業団編集発行)、等のパンフレットを配布しながら、一般参加者の熱心な質問にも丁寧に受け答えをし、砂糖に対する理解を深めてもらおうという姿勢が見られた。
 研究会としては、一般消費者から砂糖を摂ることによる不安や根拠のない俗説 (砂糖有害説) などの声が聞かれるが、これからも地域に根ざした地道な活動を通して、砂糖のみならず食生活の正しいあり方の普及に努めたいとのことであった。

会場入口
会場入口
パネル展示コーナー
パネル展示コーナー

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横浜事務所



「砂糖と食文化セミナー2000」アンケートの集計結果

 このアンケートは、農畜産業振興事業団が平成12年11月8日(水)に横浜市のはまぎんホールにおいて「砂糖と食文化セミナー2000」を開催した際に、入場者を対象に実施したものである。

1 セミナーの概要
 日 時:平成12年11月8日(水)
 開 場:13時
 開 演:13時30分〜16時15分
 場 所:「はまぎんホール ヴィアマーレ」
   横浜市西区みなとみらい3-1-1
   みなとみらい21 横浜銀行本店ビル1階
 参加者:497名 (募集定員500名)
 内 容:
  ビデオ「不思議な魅力〜砂糖〜(事業団制作)」
  講 演
  吉田企世子 (女子栄養大学教授 農学博士)
  「砂糖の多様な機能性」
   〜新しい食品への展開と健康への寄与〜
  土井 善晴 (料理研究家 おいしいもの研究所代表)
  「食生活は未来の家族への投資です」
   〜美味しさは元気のもと、幸せのもと〜

2 アンケート人数及び対象
 入場者数497人にアンケートをお願いし、471名分を回収 (回収率94.8%) した。

3 アンケート集計結果
(1) 性別及び年齢
性別では男性25.7%、女性74.3%で、年齢は40歳以上が全体の90%以上を占めていた。

年齢 男性
(名)
女性
(名)
合計
(名)
構成比
(%)
全体に対する割合
男性(%) 女性(%)
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代以上
年齢不明
0
5
5
11
26
74
0
1
19
14
34
94
187
1
1
24
19
45
120
261
1
0.2
5.1
4.0
9.6
25.5
55.4
0.2
0
1.1
1.1
2.3
5.5
15.7
0
0.2
4.0
3.0
7.2
20.0
39.7
0.2
合計 121 350 471 100.0 25.7 74.3
構成比 25.7 74.3 100.0

(2) 職 業
主婦が58.8%を占めており、次いでその他、会社員となっていた。

  男性
(名)
女性
(名)
合計
(名)
構成比
(%)
全体に対する割合
男性(%) 女性(%)
会社員
主 婦
学 生
その他
無回答
51
0
0
67
3
27
277
3
37
6
78
277
3
104
9
16.6
58.8
0.6
22.1
1.9
10.8
0
0
14.2
0.6
5.7
58.8
0.6
7.9
1.3
合計 121 350 471 100.0 25.7 74.3
構成比 25.7 74.3 100.0

(3) 砂糖のどのようなことに一番関心がありますか。(1つだけ)
男性、女性ともに「砂糖と健康」についての関心が最も高く68.8%を占め、年齢が高くなるほどその傾向が高くなっている。次いで男性では「砂糖の性質」が、女性では「砂糖と料理」が高くなっている。

  男性
(名)
女性
(名)
合計
(名)
構成比
(%)
全体に対する割合
男性(%) 女性(%)
砂糖と健康
砂糖と料理
砂糖の性質
砂糖と価格
無回答
84
13
16
5
3
240
64
33
7
6
324
77
49
12
9
68.8
16.3
10.4
2.5
1.9
17.8
2.8
3.4
1.1
0.6
51.0
13.6
7.0
1.5
1.3
合計 121 350 471 100.0 25.7 74.3
構成比 25.7 74.3 100.0

(4) コーヒー・紅茶に砂糖を入れますか。
いつも入れる、時々入れるを合わせると76.6%を占め、入れないのは22.9%となっている。

  男性
(名)
女性
(名)
合計
(名)
構成比
(%)
全体に対する割合
男性(%) 女性(%)
いつも入れる
時々入れる
入れない
無回答
81
26
13
1
103
151
95
1
184
177
108
2
39.1
37.6
22.9
0.4
17.2
5.5
2.8
0.2
21.9
32.1
20.2
0.2
合計 121 350 471 100.0 25.7 74.3
構成比 入れる人 88.4 72.6 76.6
入れない人 10.7 27.1 22.9

(5) (入れると言った方に) どのくらい砂糖を入れますか。
「スプーン1杯」と答えた人が51.5%と最も多く、次いで0.5杯、1.5杯となっている。

  男性
(名)
女性
(名)
合計
(名)
構成比
(%)
全体に対する割合
男性(%) 女性(%)
2杯以上
1.5杯
1杯
0.5杯
無回答
23
24
47
12
1
19
36
139
55
5
42
60
186
67
6
11.6
16.6
51.5
18.6
1.7
6.4
6.6
13.0
3.3
0.3
5.3
10.0
38.5
15.2
1.4
合計 107 254 361 100.0 29.6 70.4

(6) よく召し上がるお菓子は何ですか。(複数回答)
全体で「和菓子類」が最も多く、特に女性の50歳以上が多く、次いで、ケーキ類となっている。

  男性 女性 合計
(名)
10〜20
歳代(名)
30〜40
歳代(名)
50歳代
以上(名)
10〜20
歳代(名)
30〜40
歳代(名)
50歳代
以上(名)
ケーキ類
和菓子類
チョコレート類
スナック類
無回答
1
0
2
2
0
3
7
3
7
0
20
55
15
20
0
10
4
9
7
0
26
24
9
10
13
50
216
37
32
0
110
306
75
78
13
合計 135 447 582

(7) 砂糖以外の甘味料でご存知のものは何ですか。(複数回答、自由記入)
32種類の回答数を得、その上位10種類が、サッカリン、蜂蜜、オリゴ糖等の順となっていた。その他の中では、羅漢果、メープルシロップ、水飴、ぶどう糖、ソルビトールの回答が多かった。

  男性
(名)
女性
(名)
性別
不明(名)
合計
(名)
回答率
(%)
回答数に対する割合
男性(%) 女性(%)
サッカリン
蜂蜜
オリゴ糖
ステビア
キシリトール
ズルチン
パルスイート
アスパルテーム
みりん
果糖
その他
41
20
15
21
13
15
2
15
3
10
60
88
86
90
48
44
23
21
17
23
15
107
1
1
1
0
0
1
0
0
0
0
0
129
106
105
69
57
38
23
32
26
25
167
27.4
22.5
22.3
14.6
12.1
8.1
4.9
6.8
5.5
5.3
35.5
8.7
4.2
3.2
4.5
2.8
3.2
0.4
3.2
0.6
2.1
12.7
18.7
18.3
19.1
10.2
9.3
4.9
4.5
3.6
4.9
3.2
22.7
合計 215 562 4 777

(8) 砂糖のイメージ (複数回答、自由記入)
「カロリーが高い、太る、体に悪い」が235名と最も多かったが、次に「エネルギー補給源」と答えた人が131名、「甘い、おいしい」 が109名、「料理、食生活に不可欠」が60名、「心に安らぎを与える」が43名、「食品の品質を保持」が29名など全体ではプラスイメージが多い結果となっている。

  男性
(名)
女性
(名)
性別
不明(名)
合計
(名)
カロリーが高い、太る、体に悪い(虫歯、糖尿病)
甘い、おいしい
調味料
料理、食生活に不可欠
エネルギー補給源
白い、魅力的
心に安らぎを与える
自然食品
食品の品質を保持
値段が高い
薬に近い
お菓子
貴重なもの
白い砂糖はよくない
43
34
1
7
46
3
9
7
2
1
2
1
3
0
192
75
17
53
85
7
34
0
27
1
0
10
4
4
1
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
235
109
18
60
131
10
43
7
29
2
2
11
7
4
合計 159 509 3 668

(9) 「砂糖と食文化セミナー2000」 について
 アンケート調査の結果では、砂糖に関して『カロリーが高い、太る、体に悪い』、『白い砂糖は良くない』などマイナスイメージが多く、砂糖に対して誤解している人が依然として多い結果となっている。これは、アンケート調査票を会場入場時に渡していることからビデオの上映や講演の前に記入されていることによることも考えられる。参加者がセミナー終了後に記入したと思われる、ビデオ『不思議な魅力〜砂糖〜』を見た感想の中に『日本の農業に欠かせないさとうきびとてん菜の存在を改めて知った』、『ビデオの砂糖製造工程で白い砂糖ができることがよく分かった』、『砂糖のイメージが変わった』などの感想があり、また、講演についても、『砂糖には色々な機能があることが分かった』、『砂糖について不明なことが話を聞いて理解できた』などの感想があったことから、今回のセミナーにより、砂糖の正しい知識の普及・啓蒙に効果があり、砂糖に対するイメージアップにつながったものと考えられる。

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大阪事務所



日本一の大まんじゅう〜文化としてのお菓子を広く伝えるために〜

 大阪市中央区の大手前栄養製菓学院では、11月4日に学園祭が行われ、同校の学生が製作した「日本一の大まんじゅう」が来場者に披露された。
 同校は昭和30年に認可を受けた栄養学科の他、平成10年から製菓学科を開設している専門学校で、通常の授業を通じた製菓に関連する理論・技術指導等に加え、お菓子を「一つの文化」としてとらえ、その普及を目指して様々な活動を行っている。
 「日本一の大まんじゅう」は、同校のそうした活動の一環として、「学園祭での展示を通じ、より多くの人に、身近な存在としてお菓子に親しんでもらいたい」というねらいで、製菓学科の学生が開設以来毎年日本一のお菓子作りに挑戦しているもので、初年度の平成10年は長さ32m のロールケーキ、11年は幅6m 、高さ5m の、クッキーで作った大壁画を製作し、3年目の12年は大まんじゅうを作り上げた。
 製作された大まんじゅうは、「蓬莱山(子宝饅頭)」と呼ばれる小まんじゅう (直径7cm、高さ6cm、200g) を394個内包した直径100cm、高さ75cm、重さ約400kgの作品で、2008年大阪オリンピック招致運動に協賛して5色のあんでカラフルに色づけされたものである。
 同校ではこの他にも、一般の人にアイディアを競ってもらう「手作りケーキコンテスト」を通じて「「作る」という部分でお菓子に親しんでもらったり、ホームページを通じ、お菓子に関する情報発信を行うなど、お菓子文化のすそ野を広げるために幅広い試みを行っている。
 同校によれば、最近の若い世代にはある種の「甘さ離れ」現象が見られ、お菓子に携わる関係者の一端として、これを食い止めるための働き掛けを行う必要性を感じているという。また、これまで「お菓子は、主に『お菓子屋さん』が作り、扱うもので、一般の人の役割は食べることだけ」という見方が一般的であり、お菓子の製法などに関する情報についても、「秘伝」などとして業界の限られた範囲だけで保持されてきた部分もあったとしている。
 これに対し同校では、お菓子の情報を、積極的に広く一般の人に発信していくことにより、お菓子の専門家以外の人でも「「作る」という部分や、一種の芸術として 「見る」 という部分などにおいて、文化としてのお菓子に広く親しんでもらいたいと考えている。
 そうすることによって、造形や食品・栄養といった分野を含め、多方面の人々の意見が生かされた、バラエティに富んだお菓子文化のすそ野が広がり、ひいては「甘さ離れ」を食い止めることにもつながるのではないかというわけである。
同校製菓学科の松井博司主任教授によれば、「製菓関係の学校といえば、これまで『製菓技術の入口』という役割が一般的だったが、今後は、お菓子文化に関して色々な人が参加できる場を提供したり、各方面への情報発信を行っていきたい。また、協賛できるイベントには積極的に参加し、そうした情報発信を通じて、当学院としてできる役割を果たしていきたい。」とのことであった。
同校の働きかけを通じて、若い人を中心にお菓子への関心が高まり、お菓子文化が発展していくことを願いたい。
なお、同校の運営するホームページのアドレスは、下記のとおりである。
http://otemae.net

日本一の大まんじゅう 日本一の大まんじゅう
日本一の大まんじゅう

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ケーキ工房のある街・西宮のブランド・インキュベーション事業

 阪神地域の一角を占める西宮市は、古くから酒造業の街として知られているが、近年、洋菓子店の増加がめざましい (現在、約百店舗)。それも製造工場があって別途多くの販売店を構えた大量生産・大量販売方式の経営形態でなく、ほとんどが少人数で製造から販売まで手がける手作りの工房型の洋菓子店である。
 これまで洋菓子から連想する都市イメージは、ほとんどの場合、神戸市や芦屋市であることが多かった。しかし、西宮市には工房型で良質の、魅力的な洋菓子店が多数あり、これに着目し、平成12年度において、これらの洋菓子店が事業展開を行いやすくするための事業を同市と同商工会議所で推進している。
 同市と同商工会議所は、都市型観光の一つの手法として「西宮ブランド・インキュベーション事業」に取り組み、西宮の多彩な魅力の発掘・創出を目指して活動している。  平成12年度事業としては、「洋菓子」に焦点を絞って事業展開しており具体的には、次に掲げるとおりである。

(1) 西宮洋菓子園遊会―ケーキバイキング&ケーキメイキング ―
日時・場所:平成12年11月28日
     :甲子園都ホテル
事業内容:
開宴前に記念講演を行い、市内のケーキ店13店が提供した約3,000個のケーキを市民約300人が堪能。参加各店の製作実演も行われ、甘い香りにつつまれて好評のうちに実施された。事務局には継続実施の要望が多く届いているとのことである。

(2) 西宮パティシェ・未来塾の開催
日時・場所:平成13年1月10日〜3月21日
     :兵庫栄養専門学校で開講
事業内容:
洋菓子のファン及び未来のパティシェ(洋菓子職人)を育成するため、上記期間中、紅茶の入れ方やラッピングの方法など計6回のセミナ (3回、各80人対象、一般の方も受講可)と製作実習(3回連続受講とし25人対象、洋菓子関係者のみ対象)を開催する(詳細は、イベント情報の欄参照)。

(3) 情報発信
・ガイドブック「文化工房にしのみや〜洋菓子編〜」の発行
 文化と歴史のまち西宮をテーマとして市内洋菓子店のガイドブックを平成13年3月までに編集、発行する。(発行予定部数:8,000部)
・ホームページの開設
 平成13年3月までに洋菓子情報に関するホームページをたち上げ、市内の全洋菓子店を網羅した情報のネットワーク化を図る。
 なお、この事業の推進には、西宮市と西宮商工会議所が共同で設けた「西宮ブランド・インキュベーション事業事務」が担当しており、上記事業の総事業費は、約1千万円で、うち450万円は通産省の小規模事業経営支援事業(地域活性化事業)の補助金の交付を受けることにしている。
 事務局の一翼を担う西宮市産業振興担当課では「この事業をきっかけとして、西宮が酒蔵のある街だけでなく、ケーキ工房のある街として、大いに羽ばたき、成長(インキュベイト)させていきたい。」と熱っぽく語っている。

(*)インキュベーション (incubation):孵化、卵をかえすことの意味で産業界では、新しい事業などを生み育てることを言う。

工房型洋菓子店
住宅街の一角にある工房型洋菓子店
西宮のケーキ
個性的なケーキが並ぶ西宮のケーキ

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さとうきびの研究現場から

 種子島西之表市にある九州農業試験場さとうきび育種研究室は、南西諸島におけるさとうきび研究の拠点として活躍している。現在、種子島さとうきび栽培のすべてを占めるNiF8は同研究室で育成された品種であるが、その後も画期的に早期高糖な品種であるNi12が10年度に、高糖性品種Ni14が12年度に育成され、現在は高収量性の KF92-93 が奨励品種決定試験の2年目に入っている。
 同研究室は多忙であり、杉本研究室長は12年12月に遺伝子源収集のためタイに出張中であったし、そのすぐ前の11月下旬には氏原主任研究官がバルバドスで開催された国際さとうきび技術者会議に出席して研究状況を報告されたとのことであった。そのような同研究室の日常が、「さとうきび研究の現場業務から 〜一丸となって職員の資質向上へ〜」と題して、九州農業試験場ニュースに掲載されている。

各種のミーティング
 その日に行う業務内容や職員配置の確認、作業の目的、内容及び方法について研究室長以下全員が集合し、いかにその作業が効率的に行うかの議論がなされる。1日の終了時には業務職員が、その日の状況、問題点を整理し、問題のある部分についてはその日のうちにできるだけ解決をし、解決できない問題については翌日のミーティングで話し合う。さらに全員出席して週末には翌週の業務計画を、月末には翌月の業務計画を検討し、同時に重要問題についても検討を行う。

全員参加の室内検討会
 年間計画や長期の方針については、年2回全員が出席して検討する。1回目は年度当初、実生選抜試験の植付けが終了した時点で、研究室の向かう方針、解決すべき課題などを協議し、業務及び研究課題の分担を決める。2回目は7月に行われ、育種等の成績の概要、有望系統の検討などが行われる。
これらの検討等により、職員全員が知識や問題意識を深め、それぞれの意見を研究室の方針に反映させる。この室内検討を踏まえて県農試、製糖工場、自治体、農協などが集まる成績検討会に臨む。

島内関係機関からも参加 ―研究室ゼミ―
 年10回程度、島外から当研究室に来室される研究者の講演が行われる。この講演会は島内にある県農試熊毛支場、農林水産省種苗管理センター鹿児島農場、農協、製糖工場等多くの参加者を得ている。また、年間3〜4百人の参観者等への対応も行っている。

多忙な研究室
 研究室は、研究員3名であるが、限られた人数で運営しているため、事務職員や業務職員は庶務等の仕事やさとうきび栽培・ほ場管理業務などの通常業務に加えて、研究員の仕事を一部担当している。多忙ではあるが、島民の期待にこたえるべく、全職員が一丸となって日々新たな仕事に挑戦しつづけている。

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平成12年産沖縄県産甘しゃ糖の操業について

 石垣島製糖(株)が、平成12年12月14日に製糖を開始したのを皮切りに、平成12年産の沖縄県における甘しゃ分蜜糖工場の操業が始まった。
 平成12年産沖縄県さとうきびは、3月から4月にかけての多雨と日照不足による伸長期の生育不良や、8月上旬 (台風9号)、8月下旬 (台風12号)、9月中旬 (台風14号) と相次ぐ大型の台風の影響で葉が裂けたり、倒れたり、梢頭部が折れる等の被害を受けた地域が多かったことから、さとうきび及び甘しゃ糖の生産見込み数量は、台風の影響が少なかった石垣島製糖(株)を除いて前年並み、あるいは前年を下回ることが予想されている。(日本分蜜糖工業会・平成12年産沖縄県産甘しゃ糖製造計画(平成12年12月1日現在) 次表参照)
 平成12年産の製糖開始日は、収穫面積の増加と比較的順調な生育で推移してさとうきびの増産が見込まれる石垣島製糖(株)は、前年より3日早いスタートとなったが、他の製糖企業は台風等の影響によってさとうきびの減産が見込まれることから、概ね前年よりも遅い製糖開始または開始予定となっている。
 とりわけ大東糖業(株)は、好成績であった前年に比べて大幅なさとうきびの減産が予想されることから、前年に比較して1ヵ月程度遅れての製糖開始予定となっている。
 また、10月下旬の台風19号の影響で塩害の被害を大きく受けた久米島製糖(株)は、さとうきびの糖分が低下する状況にあり、このことが産糖量や農家収入にも大きな影響を及ぼすことから、糖分の回復を期待すべく前年より18日遅い1月25日の製糖開始予定となっている。
 これと同様に、台風19号の影響で葉が裂けたりや倒れたり等の被害を大きく受けた宮古製糖(株)伊良部工場は、12年産さとうきび生産見込み数量が前年実績を大きく下回って予想されることから、前年より10日遅れの製糖開始となっている。
 今後は天候に恵まれて、さとうきびの生産量や糖分が回復に向かい、製糖が順調に進行することが期待されている。

平成12年度産 沖縄県産甘しゃ糖製糖製造計画等 (平成12年12月1日現在)
(日本分蜜糖工業会より)
会社名 製糖期間 原料処理量
(kg)
歩留
(%)
産糖量
(kg)
開始 終了 日数
翔南製糖(株) (H12.1.7)
H13.1.12
(H12.4.4)
H13.3.31
(86)
79
(138,558)
138,000
(11.27)
11.6
(15,610)
16,000
球陽製糖(株) 羽地 (H12.1.18)
H13.1.22
(H12.4.4)
H13.3.29
(78)
67
(131,494)
117,500
(11.98)
11.7
(15,752)
13,750
沖縄本島小計   (270,052)
255,500
(11.61)
11.6
(31,362)
29,750
大東糖業(株) (H11.12.14)
H13.1.12
(H12.4.17)
H13.4.3
(126)
82
(92,662)
60,000
(11.80)
11.3
(10,931)
6,762
久米島製糖(株) (H12.1.7)
H13.1.25
(H12.4.8)
H13.4.4
(93)
70
(79,506)
73,500
(10.82)
10.2
(8,602)
7,500
伊江村農協) (H12.1.10)
H13.1.11
(H12.2.22)
H13.2.20
(44)
41
(10,518)
9,700
(11.06)
10.5
(1,164)
1,020
北大東製糖(株) (H12.1.8)
H13.1.6
(H12.4.22)
H13.3.18
(106)
72
(31,642)
23,000
(12.24)
11.3
(3,872)
2,599
伊是名農協 (H12.1.8)
H13.1.9
(H12.3.23)
H13.3.17
(76)
68
(22,545)
21,500
(12.21)
12.0
(2,754)
2,580
沖縄離島小計   (236,873)
187,700
(11.53)
10.9
(27,323)
20,461
沖縄製糖(株) (H12.1.7)
H13.1.12
(H12.3.19)
H13.3.15
(75)
63
(123,394)
120,000
(12.00)
11.8
(14,804)
14,120
宮古製糖(株) 城 辺 (H12.1.7)
H13.1.13
(H12.3.17)
H13.3.17
(71)
64
(103,503)
104,000
(12.60)
12.5
(13,042)
13,000
伊良部 (H11.12.10)
H12.12.20
(H12.4.15)
H13.4.9
(128)
111
(69,919)
58,700
(11.86)
11.8
(8,296)
6,930
宮古島小計   (296,816)
282,700
(12.18)
12.0
(36,142)
34,050
石垣島製糖(株) (H11.12.17)
H12.12.14
(H12.4.30)
H13.3.31
(136)
108
(90,122)
94,000
(11.57)
11.7
(10,429)
11,002
前年実績   (90,122) (11.78) (105,255)
対前年比 91.7 98.7 90.5
合計   819,900 11.6 95,263
注) 各欄の上段の( )書きは、前年の実績値である。
  各欄の下段は、日本分蜜糖工業会がとりまとめた12年産甘しゃ糖製造計画である。

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