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地域だより[2003年3月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

地域だより
[2003年3月]

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札幌事務所


「2003 シュガービートフェア」の開催

アンケート記入の様子
アンケート記入の様子
 社団法人北海道てん菜協会は、「さっぽろ雪まつり」に合わせて北海道庁の赤レンガ庁舎前の広場で開催された北海道主催の「赤レンガスクエア2003冬」において、2月8日(土)、9日(日)に、「2003 シュガービートフェア」と銘を打って、てん菜、てん菜糖の正しい知識の普及と消費拡大を目的としたイベントを昨年に引き続き開催した。会場の専用ブースでは、ポスター、てん菜の現物及びてん菜模型の展示、てん菜糖を使用した甘酒やPRチラシ等の無料配布、アンケート調査及びリーフレット・スティクシュガーの配布を行なった。
てん菜の説明を聞き入る人々
てん菜の説明を聞き入る人々
 両日とも寒さが緩み初春の陽気となったが、道内外から訪れた来場者に振舞われた甘酒が好評で、当初1,000杯分ほど用意していたものの足りなくなり、追加対応したにもかかわらず3時間ほどで品切れになった。
 甘酒を手にしながら同協会の職員からてん菜やてん菜糖の製造法等の話を熱心に聞き入る人々、てん菜の現物を初めて手にし、そのてん菜を譲り受ける若者、てん菜の現物をかじってその甘さに昔を懐かしむ老夫婦など、思い思いにイベントを楽しむ来場者で賑わい、昨年に引き続き盛況であった。
 同協会によると、リーフレット・スティクシュガーの配布と引き換えに実施したアンケートは約1,000人から回答を得て、その結果は現在集計中とのことである。
リーフレット・スティクシュガー
リーフレット・スティクシュガー
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東京事務所


「砂糖シンポジウム」 〜砂糖は笑顔のエネルギー〜

 1月28日(火)、「糖業協会」、「精糖工業会」、「砂糖を科学する会」が主催する砂糖シンポジウムが都内で開催され、用意された360席がほぼ満席になるという盛況振りであった。
 初めに精糖工業会会長の久野氏より挨拶があり、砂糖への様々な誤認識を解くために、同シンポジウムを継続してきたことの他、製糖メーカーの倉庫にある原料糖の山に蟻が寄り付かないのは砂糖がもつ脱水作用の為であること、砂糖は甘さ以外にも様々な優れた機能をもち、毎日の生活に欠かせない安全な食物であること等を述べた。
 第一部では、高輪メディカルクリニック院長の久保明氏から、「おいしい生き方発見!―あふれる健康情報の活かし方―」と題して、また、第二部では、洋菓子研究家である今田美奈子氏から「お砂糖と人間の絆」と題しての講演があった。

<久保氏講演要旨>
久保明氏
久保明氏
 マスメディアの情報は視聴者にインパクトを与えるため、あるポイントだけを中心に報道をするため、健康に関して消費者は偏った認識を持ちやすい。健康は1つのポイントだけを取り上げてもそれを理解することはできないものであり、広い視野からとらえる必要性があると強調した。
 また、日本人の平均寿命が男女とも世界一となった今日、我々が「おいしい生活」を実現するための課題は、健康寿命(一人で身の回りのことや判断ができ、寝たきりの生活でない状態の寿命)と平均寿命の間にある7〜8年の格差をいかに縮めていくかにあると述べた。
 そこで、健康寿命を縮める大きな要因として痴呆をあげ、その原因が、(1) 神経伝達機能の障害 (2) エネルギー不足(低血糖)にあるとした。痴呆の予防としては、(1) 読書 (2) 身体活動 (3) 規則的で栄養に偏りのない食事をとることをあげ、特に (3) においては、体内のホモシステイン (アミノ酸の一種で、増加すると動脈硬化等の原因となる) を減少させるために、緑黄色野菜を取る事が重要であると述べた。
 さらに、体を鍛え、寝たきりの原因となる転倒を予防する方法として、「ハーフスクワット」(膝を軽く曲げ伸ばす屈伸運動)を推奨した。
 最後に、今日の糖尿病と栄養に関するガイドラインにおいては、いかなる糖類も糖尿病を引き起こす要因としては考えられておらず、砂糖が有害性の無い大切なエネルギー源である旨の説明がなされた。

<今田氏講演要旨>
今田美奈子氏
今田美奈子氏
 これまでどの様にして菓子作りと関わりを持ったかについて語り、30代半ば頃、ヨーロッパの国立製菓学校で日本人を受け入れるとの話に興味を持ち、そこで伝統のお菓子作りを学んだこと、帰国後全国各地で洋菓子教室を開催していること、砂糖には気分を変え明るく前向きにする力があること等を述べた。
 また、砂糖や洋菓子の歴史に触れ、砂糖が洋菓子などにふんだんに使われ始めた時期が、フランス国王ルイ14世(在位1643年〜1715年)の時代であること、その後の外交、社交の場でのおもてなしとして発展してきたこと、砂糖の甘さや菓子が平和と文化のシンボルとして世界の人々の心に刻み込まれていることなどを、自身の体験を交えながら説明した。
 講演後に、「砂糖を科学する会」副代表の橋本氏から、両氏の講演の総括があり、引き続き行なわれた質疑応答では、「砂糖不使用を謳っている製品をどのように考えればよいか」といった問いに対し、「砂糖はスプーン小さじ1杯(4g)が16kcalであり、カロリーの値だけ考えて砂糖を控えるのはあまり意味が無く、食事全体のバランスを考慮することが重要である」といった回答がされるなど活発な質疑があり、改めて消費者の「食品の安全性」に対する関心の高さを実感した。
熱心に聞き入る参加者
熱心に聞き入る参加者
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名古屋事務所


日本の伝統「和菓子」を世界に
 〜和菓子づくりと節分豆まき国際交流の集い〜   ―愛知県名古屋市―

英語で説明するのは難しい!?
英語で説明するのは難しい!?
 愛知県の認定職業訓練校に愛知県菓子技術専門校がある。同校は職業能力開発促進法により事業内訓練を実施することで菓子づくりに携わる若者の能力を開発向上させるとともに、訓練終了後の資格取得によって社会的身分の確立を図り、製菓技術者としての誇りと責任感を高め、ひいては業界の発展に寄与することを目的とし昭和45年5月に開校された。
 同校では第33期(平成14年度)修了記念行事として「国際交流の集い」が1月31日(金)、愛知県職業訓練会館で行われた。名古屋や近郊の外国人を招いて日本の伝統「和菓子」の作り方を教え、その魅力を感じてもらうために企画されたものである。
 同校による外国人参加への呼びかけは平日の昼間とあって苦労したようだが、(財)名古屋国際センターなどの協力を得て、アジア、南米、ヨーロッパなど13カ国40余名が参加し、同校の島岡講師をはじめとした講師陣やこの春修了する生徒の手ほどきを受けながら、和菓子づくりを楽しんだ。
 日本には四季折々の和菓子があるが、その中から練りきりあんを使用した和菓子づくりに取り組んだ。練りきりあんとは、和菓子の形に良く見られる花や果物などを表現する上で最適な生地である。主に白こし生あんに60〜65%の砂糖を加えて硬練りにし求肥を加えて練り上げ、出来上がったら裏ごしし、冷ました後着色し上生菓子として使用される。
“上手にできた!
上手にできた!
 交流の集いは同校副校長の小島三津雄氏によるユーモア溢れる司会進行により進められ、伝統的な和菓子の説明とともに、特に原材料である砂糖については、肥満や糖尿病の直接的な原因ではないことなどがあらかじめ配布された資料とともに紹介した。
 参加者は四季の美しさを表現した色とりどりの12種類もの和菓子を見て、その美しさに感銘していたようだ。和菓子づくりは菜種(春)、星のきらめき(夏)、菊(秋)、若松(冬)と名づけられた4種類に全員が挑戦した。練りきりあんで包んだり、仕上げに専用の木型を使用して松葉や菊の花の模様をつけたりと、細かな作業であったが熱心に取り組んでいた。
 体験終了後のパーティーでは、自ら作った菓子を試食しながら母国の言葉で挨拶を披露したり、会場に赤鬼、青鬼のきぐるみが現れて、日本の伝統行事である節分の豆まきも行われるなど終始和やかなムードで進められ、参加した多くの外国人からは「このような日本の体験が出来て楽しかった。ありがとう」という言葉が聞かれた。
 この催しを通じて外国人の方々が日本文化の理解を深め、国際交流の輪とともに、伝統ある和菓子が世界中に広まることを祈念したい
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福岡事務所


鹿児島県沖永良部島で「さとうきび・糖業再活性化対策協議会」が開催される

 沖永良部島は、鹿児島市から南西へ約540km離れた洋上に位置し、比較的平坦な島で、農耕地に恵まれた周囲55.8Kmの隆起珊瑚礁の島である。四季を通じた温暖な気候を活かし、さとうきびを基幹作物に、キク、ユリ及びグラジオラス等の花き、ばれいしょなどの野菜、並びに畜産等の農業が盛んに営まれている。
協議会の模様
さとうきび・糖業再活性化対策協議会の模様
 同島におけるさとうきび生産は、農業従事者の高齢化に伴う労働力不足の中で、労働集約型で収益性の高い花きなどの作物への転換により、平成8年産の収穫面積はこれまで維持してきた1千ha台を割り込み980haとなり、さとうきび生産量も4万7千トンと激減した。その後も減少傾向で推移し、甘しゃ糖工場の操業に重大な支障を来すこととなった。この状況を打開するため、平成9年8月、農林水産省の指導の下、大株主、地元5団体(和泊町、知名町、両町JA、県経済連)の協議が行われ、鹿児島県の尽力もあり南栄糖業株式会社の再建について合意され、最低生産量の確保等を内容とする覚書が締結された。その後、この覚書に基づき関係者はさとうきびの増産に努めるとともに、毎年、さとうきび・糖業再活性化対策協議会を開催し、事業の成果等について総括することとなった。今回は第5回目に当たり、平成15年1月29日(水)、知名町において開催され、農林水産省生産局、鹿児島県農政部、地元関係者、南栄糖業株式会社の株主、金融機関等の代表者など50名が参集し、さとうきび生産及び甘しゃ糖業の再活性化に向けた取組みについて協議が行われた。
 開会にあたり、吉元喜久郎鹿児島県農政部次長から「新さとうきび・糖業再活性化計画(以下、新R計画という)に基づき、生産農家、南栄糖業株式会社、関係機関の努力の結果、今期の収穫見込み面積は900ha台に回復した。今後とも同計画に沿って、目標生産量6万5千トンに向けて、春植・株出の増大、単収向上の取組みを積極的に推進し、製糖工場の安定操業が図られるよう地元の更なる努力を期待する」と激励の挨拶があった。
また、地元を代表して泉貞吉沖永良部島糖業振興対策協議会会長(和泊町長)より「新R計画に基づく事業を効果的に実施した結果、予想を上回る収穫面積の拡大につながっている。農家のさとうきびに対する認識が変わり、生産意欲は確実に高まっており、当協議会の開催を契機として、本島糖業の更なる発展につなげたい」と関係者に一層の連携と協力を求めた。
ハーベスタ収穫の様子
島でのハーベスタ収穫の様子
 その後、布田悟農林水産省生産局特産振興課課長補佐より、我が国の砂糖と甘味資源作物をめぐる情勢について報告が行われた後協議に入り、川口義洋南栄糖業株式会社代表取締役社長より同社の業績状況や今後の課題に対する対応策について、また、早崎東内鹿児島県沖永良部農業改良普及センター所長より、目標生産量に向けた各種生産振興方策の実施状況と今後の取組みについて報告があり、その後意見交換に入った。出席者からは、南栄糖業株式会社の合理化も着実に進んでおり、今後は目標とする生産量を結果として実現していき、同社の安定操業に見合った原料の確保を求める等の要望があった。
 最後に、平安正盛知名町長から「収穫面積の拡大及び生産性の向上はもちろんのこと、併せて品質向上についても積極的に推進し、生産農家が儲かるさとうきび作りができるよう今後とも地元関係者が一体となって努力し、目標生産量達成に向けて頑張りたい」と締めくくった。
 なお、沖永良部さとうきび生産対策本部(本部長・井上吉偉JA知名町組合長)は、3月10日の「さとうきびの日」を挟んで、8日から12日までの5日間、春植え推進運動を展開し、来期の収穫面積に直結する春植え目標面積170haに向けて適期植え付けを奨励するなど、さとうきびの増産気運を盛り上げる予定となっている。





 
「博多まつりおはぎ」
 〜福岡市和菓子組合の取り組み〜

実演販売の模様
博多うまかもん市での実演販売の模様
 福岡市天神の岩田屋本館で「第21回食品まつり博多うまかもん市」が1月30日から2月4日の間に開催され、多くの来場者で賑わった。これは福岡商工会議所が主催し、福岡の地場食品の宣伝と振興に役立てようと毎年開かれているものである。県内の地場食品を扱う86社が一堂に集まり、おいしいものが多いことで知られる博多の “うまかもん” が多数揃い、期間中会場は熱気にあふれていた。その中でも多くの客の関心を集めた「博多まつりおはぎ」を紹介する。
博多まつりおはぎ
博多まつりおはぎ
 「博多まつりおはぎ」は福岡市和菓子組合が実演販売したもので、昨年の同市に初めて出品し好評を得たものである。まつりおはぎ誕生のきっかけは、昨年の同市が第20回記念であり、「祭り」をテーマにしたことから、祭りにちなんだ和菓子を作ろうと同組合の職人さん達が知恵を絞って考案したことによる。そして出来あがったのが「赤飯を使ったおはぎ」である。昨年の同市出品後、更に研究を重ね、昨年の秋には同組合のうち約20店(現在は37社58店舗に拡大)で販売された。「赤飯を使ったおはぎ」という点が共通である他は味や形を各店の創意工夫に任せるもので、竹の皮で包んだおはぎや黒米を使ったおはぎ、赤紫色のゆかりをふりかけたおはぎなど、各店で特徴がある。今年は春のお彼岸から販売される他、各地域の「祭り」にあわせて随時販売される。
 同組合は99年から同様の取り組みで夏限定の和菓子「博多水無月」を売り出して成果を上げている。「博多水無月」は「小豆とわらび餅を主原料にして笹の葉で巻く」と決められている以外は各店の個性を活かしたものとなっている。
 「博多まつりおはぎ」、「博多水無月」いずれも共通のコンセプトを設け商品名を統一し、各店が味や形に創意工夫を凝らすものである。そこには各店が持つ伝統と技術の裏付けによる高い競争があり、商品名の統一により話題性と販売効果を高めることができる。町の和菓子店は量販店、コンビニなどに押され苦戦している面もあるが、このような取り組みは和菓子が持つ商品特性である (1) 季節感、(2) 地域の行事との密着性、(3) 手作りの魅力を活かしたものであり、改めて和菓子の素晴らしさを認識させるものである。同組合の今後の活躍を期待したい。
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さとうきび生産振興に関する講演会の開催

 1月31日(金)、那覇市にある沖縄県農業試験場本場会議室において「最上邦章さん、安庭誠さんと語る会」(主催:(社)沖縄県糖業振興協会)が開催された。
 この講演会は、さとうきびの今後の生産振興に資するため、沖縄県さとうきび栽培技術高度化推進協議会員を中心に、約50名が参加した。
 講師には、九州農業試験場元次長で農林8号の生みの親でもある最上邦章氏、鹿児島県農業試験場企画経営部長の安庭誠氏が務めた。
 はじめに、安庭氏が「さとうきびの高品質・安定多収技術開発・定着について」として、続いて、最上氏が熊毛キビ作研究会の思い出について講演され、その後熱心な質疑応答が行われた。

安庭氏講演の要旨
安庭誠氏
安庭誠氏
 さとうきびの生産振興を図るための条件として、「楽して儲かる技術は農家現場に定着する」とし、楽する技術として、機械化一環体系や株出栽培をあげ、儲かる技術としては、多収、高品質、機械委託作業費などの生産費の低減化や種苗費が不要な株出栽培をあげた。そのために必要なこととして、収量・品質を低下させず経費のかからない機械化、株出栽培の安定化による株出栽培面積の向上、地域に適した品種、技術の普及をあげた。
 その上で、株出栽培の収量向上を左右する不萌芽の原因については、これまでの観察調査から多湿地では水はけの良い地域ほど萌芽が優れ、干ばつ地域では水持ちの良い地域ほど萌芽が優れたことから、不萌芽の原因は多湿地と干ばつ地とでは違うのではないかと考えた。そのため、かん水試験として干ばつ地域で7月に2回畝間かん水を実施した結果、害虫に食害される土中芽子は著しく減少したことを報告した。また、農家技術として有機物の投入は、萌芽が向上するが、これは長期的に土壌水分が保てるためであるとした。そして品種についても、萌芽が優れるRK91-1004は、萌芽数が多いが、有効茎率が低いことにより、育成初期に枯死し腐敗するので有機物の投入と同様な効果がある。また、常に十分な土壌水分を保持していたほ場では、土中芽子周辺の水分によって害虫の密度が低下し、芽子の食害が妨げられるのではないかと指摘した。
 機械化については、機械化による減収、ロスをいかに軽減するかにかかっており、そのためには、多収が基本となるのではないかとした。
 立地条件に適した品種の普及については、類似した立地条件のグループ化による地域区分を作成し、それに適した品種の普及を図ることが大事であり、栽培法だけでは向上は図れないと結んだ。

最上氏講演の要旨
最上邦章氏
最上邦章氏
 熊毛キビ作研究会は、さとうきびの勉強会で、種子島におけるさとうきび技術関係者が集まり年4回ほど開催していた。当初は、九州農業研究所、原々種農場、鹿児島県熊毛支場が中心となって発足したが、後に製糖企業、農協、市役所、普及所等が加わった。
 研究会では、講義、ほ場における実習、それらを踏まえての議論を行った。そんな中で通年淘汰法により農林8号が生まれた。
 また、研究会は、日常的な学習、横の繋がりを作って行くこと以外に、緊急事態発生の検討組織となり、根腐病が発生した時に会員で検討することでうまく対応できたことや、県の栽培基準がわかりにくいのでかみ砕いたものを作ったことなどの活動内容や合宿でのエピソード等をユーモア交えて話された。
 そして、研究会のねらいとして、さとうきび生産技術の受け渡しをきっちり行うこと、すなわち、キビに対する技術を農家の中に入れておくことが重要であるとした。
 また、同氏は、これまでの研究会を通して生産者農家と非常に近いところで技術の議論ができたことは幸せであったとし、技術の受け渡し、技術の伝達、定着することは人間関係が密接に繋がっているとする旨の講演を締めくった。





 
さとうきび収穫体験及び黒砂糖づくり体験
 〜那覇市立開南小学校4年生〜

 那覇市立開南小学校四年生の児童が、南部地区さとうきび生産振興対策協議会の協力の下、さとうきび収穫と黒砂糖づくりを体験した。同校ではかねてより「総合的な学習の時間」の一環としてさとうきび栽培について学んできており、この体験学習は最後のまとめとして位置付けられたものである。
 さとうきびの収穫は、1月18日(土)に東風平町(こちんだちょう)のさとうきび畑で、四年生の児童の一部とその保護者合わせて約30名により行われた。最初のうち児童は慣れない手つきで鎌や手斧を使っていたが、後半は慣れスムーズに刈り取るようになった。
 児童のうち過去に収穫をしたことがあるのは4〜5名ほどで、ほとんどの児童にとってはこれが初めての体験となった。午前中いっぱいかけて約100kg(全茎で100本〜120本)収穫し、児童は「面白かった」「疲れたけど楽しかった」と充実した顔で話していた。
 翌週の20日(月)に行なわれた黒砂糖づくりは、同校四年生の60名の児童に加え、隣接する幼稚園の園児57名も参加し、同校体育館下フロアーでにぎやかに行なわれた。同協議会の久保田氏から作り方の説明を受けた児童・園児たちは、収穫したさとうきびを自動圧搾機で順番に搾り、出てきた搾り汁を網でろ過し、石灰を加えアクを取り除きながらかき混ぜ、2〜3時間煮詰めた。その後火を止め、煮詰めた汁を別の器に移し、冷やしながらさらにかき混ぜ、型に流し込み固めて完成した。
 児童・園児たちは、黒砂糖になる前段階の水あめ状のものや完成した黒砂糖を食べ、「おいしい」「風味があるね」と歓声をあげた。
 自分達の手で収穫したさとうきびを使った黒砂糖づくりという今回の体験は、児童・園児たちにとって、さとうきびや砂糖に対して一層知識を深め、親しみを持つ良い機会になったようだ。
さとうきびから黒砂糖ができるまで
刈り取り → 作り方の説明
1 「みんなでがんばった刈り取り」   2 「作り方の説明」 ↓  
ろ過 ← 自動圧搾機
  ↓ 4 「ろ過」   3 「園児も自動圧搾機に興味津々」
アク取り → じっくり煮詰める
5 「アク取り」   6 「じっくり煮詰める」 ↓  
完成 ← 冷やしながら混ぜる
  8 「完成」   7 「冷やしながら混ぜる」
おいしかった!
「おいしかった!」

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