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地域だより[2006年10月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

地域だより
[2006年10月]

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札幌事務所


第4回てん菜研究会の開催

 平成18年7月28日(金)、北海道クリスチャンセンターにおいて、日本てん菜研究会の主催により、第4回てん菜研究会が農業試験場、大学、糖業関係者など96名の参加の下、開催された。
 西沢邦夫氏(帯広畜産大学教授)による「十勝におけるバイオ燃料」と題した特別講演がなされた。講演の中で西沢氏は、北海道には、バイオマス資源の種類が多々あるが、十勝のバイオマスの競争力強化には製造コスト軽減が必須であり、そのためには、原料購入コストの低減が課題となる。
 また、E3燃料の導入については、蒸発潜熱が大きくなり、寒冷地の始動に関してプラスとマイナス面を併せもつこと、スタンド設備の水対策、ガソリンとエタノールの混合施設やエタノール製造コストの考慮、揮発油税、流通インフラの解決が必要であることを述べられた。
引き続き行われた講演では、主に、(1)てん菜根部の肥大生長を非破壊的方式により直接的にリアルタイムで経時計測できるシステムの開発状況、(2)てん菜生産の安定・低コスト化が求められている中で、直播栽培における出芽後の苗に立枯病を引き起こさないための検討、(3)新品種に認定された「クローナ」、「アニマート」の品種特性(従来よりも根重が小さく、糖度が高い)の経過報告、(4)気象条件がてん菜一代交雑種の採種特性に及ぼす影響などの報告がなされた。                                     (戸田)

講演中の独立行政法人農業技術研究機構
北海道農業研究センターの田口和憲氏
独立行政法人農業技術研究機構
北海道農業研究センターの講演発表


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「砂糖と健康セミナー〜砂糖は笑顔のエネルギー〜」の開催について

 平成18年8月22日(火)、山口県下関市の下関グランドホテルにおいて、「砂糖を科学する会」主催、KBC九州朝日放送と当機構の後援による「砂糖と健康セミナー〜砂糖は笑顔のエネルギー〜」が開催された。
 同セミナーは、砂糖に関する正しい知識の普及・定着、砂糖に対する誤解の払拭を図り、砂糖の役割や重要性、楽しみ方などの情報を提供することを目的としている。今年度は全国の8都市で開催される予定となっており、今回は7月の山形市での開催に続き第2回目である。
 今回は、「心身の健康と砂糖」をテーマとし、砂糖と上手に付き合い、心豊かで潤いのある健康生活を送るための秘訣を最新のデータを基に楽しみながら知っていただくことを目的とし、横浜バイオ研究所前会長で農学博士の橋本仁氏を講師として迎え、講演と質疑応答が行われた。
 当日は一般消費者をはじめとする約100名が出席し、橋本氏の講演を熱心に聞き入り、質問も多数出され、盛況のうちに終了となった。
 以下、講演の概要を紹介する。
 橋本氏は、始めに、「人間はなぜ毎日ご飯を食べなくてはならないのか」、「砂糖のカロリー数はどれくらいか」などの質問を出席者に投げかけながら、さとうきびやてん菜の生産量から精製糖の製造過程、上白糖、三温糖などの砂糖の種類や性質、また、人間はすべての活動にエネルギーが必要であり砂糖もエネルギーの源になることなど、砂糖の基本的な説明を行った。
 次に、砂糖を食べると太る、糖尿病になるといった砂糖に対する誤解や偏見に対して、肥満の要因は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り消費しきれないことなどであること、糖尿病発症の主な要因は、遺伝要因や不規則な生活習慣や高カロリー・高脂質の食習慣など、砂糖に対する誤解への検証結果について分かりやすく説明を行った。
 続いて、砂糖は運動のエネルギー源になること、運動直後に糖分を摂取することによりインシュリンの分泌が促され疲労回復に効果があること、たんぱく質合成を促進する働きがあり運動能力の向上に役立つこと、また、記憶力の向上に有効であること、ブドウ糖投与がアルツハイマー病患者に効果が見られたこと、うつ病の予防と治療に効果があること、セロトニンと呼ばれる気持ちをリラックスさせる働きがある脳の神経伝達物質が作られる際に大きな働きがあり学習能力の向上や心の安定化、脳の活性化に役立つなど、砂糖の効用、働きについて説明を行った後、糖分は体を健やかに、心を康らかにする健康の源であり、まさに、砂糖は笑顔のエネルギーと述べ、講演は終了となった。
 講演後には質疑応答が行われ、出席者から「砂糖の摂取量はどのくらいが良いのか」、「黒砂糖は白砂糖より栄養価が高いと聞くがどうなのか」、「煮物や果実酒に最適な砂糖の種類は何か」など、多数の質問があった。特に、講演の中で、橋本氏から「砂糖が一番多く生産される県はどこか」の質問に対して、出席者の一人が「鹿児島県」と答えたが、橋本氏が「実は北海道である」と回答した際は、会場全体に驚きの声が上がった。また、「砂糖の種類の中で一番最初にできるのは」の質問には、出席者の一人が「三温糖」と答えたが、橋本氏は「グラニュ糖である」さらに、「上白糖は日本独特の砂糖であり、諸外国では見ることはできません」と答えた時も同様に驚きの声が上がるなど、砂糖について初めて知ることが多かったようであった。
 今回のセミナーを通じて、出席者の砂糖に対する正しい知識の普及ができたとともに、食生活における砂糖の役割や重要性を再認識する良い機会となったのではないだろうか。                   (杉山)


熱心に講演を聴く出席者
講演を行う橋本氏
   
質疑応答の様子

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伊是名村さとうきび生産組合設立総代会が開催される

 平成19年産から導入される新たなさとうきび政策において、地域におけるさとうきびの安定的な生産の確保と地域の担い手の育成を促進することなどを目的とした生産者によるさとうきび生産組織の立ち上げが求められている。
そのような中、平成18年7月24日、伊是名村産業支援センターにおいて、伊是名村さとうきび生産組合設立総代会が開催されたので、その模様を紹介する。


[伊是名村さとうきび生産の概要]
位置
沖縄本島北部の北西海上に位置する離島村。
島の面積は15.42ku、周囲16.7km。


人口    約1,900人(農家戸数318戸)

農業産出額に占めるさとうきびの割合  約7割

生産量  
近年17,000t〜20,000t、単収は4t〜5t台で推移していたが
17/18年期の生産量は干ばつ等の影響により、13,828t(対前年比74.1%)、単収4.041t(対前年比75.2%)の低水準となった。

作型構成(収穫面積)
株出62%、夏植24%、春植14%

品種構成 
農林9号が約半分を占め、その他F177、農林15号等

特色
 平成6年より農業構造改善事業により設置された脱葉施設が稼働し、収穫は全茎無脱葉収穫が主流で、平成10年からは85%以上を占めている。
 また、ハーベスタによる収穫率は約10%であり、手刈りが主流となっているが、最近では借り倒し作業を草刈機で行っており、通常の手刈り作業と比較して2倍〜3倍労働時間が短縮されている。
 全茎無脱葉収穫や、大型機械に頼らず、草刈機を使った地域独自の収穫作業によって、高齢者や担い手の生産意欲を高めている。


[総代会]
 役員や各支部で選任される総代員(60名)をはじめとする組合員の出席により行われ、来賓あいさつとして伊是名村の前田村長から、「17年産は、干ばつの影響により、単収4トンという大変厳しい結果となったが、その大きな要因としては、農業用水が極端に不足しているということと、長年の間化学肥料に頼り、農地の地力が低下しているということが考えられている。
 今後、農業用水については、国営地下ダムの整備が行われ、118万トンの農業用水が確保される見通しである。また、地力の向上に関しては堆肥の投入が不可欠であるが、JAと提携して進めている堆肥センターの増設や3,000頭規模の牧場誘致を行っており、それが実現すると本村の全農地に必要な堆肥量がおおむね確保されることになる。
 将来これらの環境が整えば、単収7〜8トンが可能となり、生産性が飛躍的に向上すると考えられる。
 今回の生産組合の設立は、新しい制度における要件を満たすものであるとともに、単収・品質向上に向けての指導的な役割を果たす組織でもあるので、関係機関と連携し、生産農家の所得向上に尽力してもらえるよう心から希望する」とのあいさつがあったほか、その他、JAおきなわ伊是名支店、JAおきなわさとうきび生産振興本部、沖縄県糖業農産課から来賓のあいさつが行われた。

役員の紹介
前田村長

その後審議が行われ、
 議案1 生産組合の設立理由
  〃 2 規約の承認
  〃 3 収支予算
  〃 4 組合費の賦課及び徴収
  〃 5 役員の選任
以上5議案が満場一致で承認された。

 最後に新役員を代表して、伊是名村さとうきび生産組合伊礼組合長から、役員の紹介とともに、「さとうきびの価格体系が、これまでの最低生産者価格から市場価格に移行するという大変な激動の時期を迎えている。われわれ生産者はどうしても国の支援が必要である。国の方針に対応していくために、皆さんには生産組合の活動に奮闘していってもらいたいと考えている。これまで行われてきた行政側の支援に対し、今後は我々が応えていく番である。皆で協力してがんばっていこう」と力強いあいさつで全会を終了した。

伊礼組合長
会場の様子

 他の地域に先駆けて生産組合の設立が実現したことは、関係者の並ならぬ努力のたまものである。
  同村における生産組合の設立は、沖縄県下で3番目、離島においては初の組織の立ち上げとなり、今後各地域において生産組織を立ち上げる際の模範となるモデル地区としての期待が寄せられている。
 同組合では、18年度にオペレーターの組織化や農作業受託者の強化を図ることを目的とした研修会や県内視察研修、講習会などを予定しており、担い手の育成や生産振興を積極的に取り組むこととしている。
 なお、総代会の場をお借りして、当機構那覇事務所より、機構の業務を紹介と、会場で配布した機構作成のパンフレット「栽培の基本技術」および「日本のさとうきび品種」の概要について説明をさせていただいた。
今後の組合員の方々のご活躍や、組合の発展に期待したい。      (緒方)


[伊是名村さとうきび生産組合構成図]
生産法人   3法人
認定農業者 32名
大規模農家(1.5ha以上)  60名
小規模農家(1.5ha以下) 223名

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