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地域だより[2007年5月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

地域だより
[2007年5月]

●札幌事務所


札幌事務所


平成18年度 砂糖に関する地域情報交換会の開催

 平成19年2月16日(金)、当機構札幌事務所は、札幌ロイヤルホテルにおいて砂糖に関する地域情報交換会を開催した。

 近年、WTO農業交渉や日豪EPA交渉などが問題になっているが、こうした背景を踏まえ、てん菜およびてん菜糖を生産する地域である北海道において、てん菜を含めた北海道における畑作農業の重要性を改めて消費者に認識していただくために、消費者を中心に参加を呼びかけた結果、地域情報モニター(9名)、札幌消費者協会(1名)、行政関係者(3名)、(社)北海道てん菜協会(1名)、国内産糖製造事業者(3者3名)、北海道大学大学院教授(1名)、および当機構4名、合わせて22名が一堂に会した。
今回の地域情報交換会では、最初に、(社)北海道てん菜協会との共催による「第2回ビートを食材にした料理の食味会」を同ホテルの中華料理部門の中村雅克調理長および製菓部門の協力により行った。この食味会は、近年、てん菜の生産量が増加する一方で、砂糖の消費量が低迷していることなどにより、生産者も厳しい環境に置かれているため、砂糖を作るための原料作物としてだけではなく、食材としてのビートの可能性を探るために開催したものである。

 昨年の平成18年1月27日に同ホテルにおいて糖業関係者のみで開催した「第1回ビートを食材にした料理の食味会」で提案された料理に改良を加えて、消費者や行政関係者にも試食をお願いした。

 てん菜は糖分と繊維質が多いため、どのように調理すれば食べやすいかを検討するために切り方を工夫し、中国料理の手法を組み合わせて調理された次のような料理が提供された。

1品目 「ビートチップス」(ビートを小さく薄切りにして、そのまま油で揚げたもの)
2品目 「ビートの甘酢漬け」(スライスしたビートを甘酢に漬け込んだもの)

3品目 「ビートと若鶏の炒め」(ビートを賽の目に切り、油で揚げ、やわらかくしたものを鶏肉と炒めたもの)

4品目 「ビートと豚肉細切りの炒め」(ビートを千切りにして、豚肉の細切りと炒めたもの)

5品目 「ビートと豚バラ肉の回鍋肉風」(キャベツの代わりにビートを大きく薄切りにして、豚肉と回鍋肉風に調理したもの)

6品目 「ビートバニラアイスクリーム」

中村調理長から一品ずつ説明を受けながら食味をし、全品食べ終わったあと、参加者全員が評価を行った。ビートの甘酢漬けは、ビートが生の食材となり得るかどうか確かめるために、生のまま漬けたものと茹でた後に漬けたものとを比較したが、茹でた方が軟らかく生より美味しいという意見が多かった。見た目はポテトチップスを小さくした感じのビートチップスは、上品でさわやかな甘さが口の中に広がり、参加者全員から好評であった。中村調理長は、てん菜に糖分が多いので、今年は昨年の技術に加え、糖分を抜いて調理する方法を編出した。

次に、てん菜が北海道畑作農業における重要な基幹作物であることを消費者に知っていただくために、北海道農政部食の安全推進局農産振興課畑作グループ田中技師から「てん菜をめぐる情勢について」として、北海道における畑作農業およびその畑作農業の中で、てん菜が地域経済に占める重要性と、WTO、日豪EPA交渉についての講演が行われた。
質疑応答では、消費者の立場を代表して、地域情報モニターや消費者協会等の方々から、砂糖を取り巻く状況に関する忌憚のない意見が出された。特に、日豪EPA交渉に関しては、消費者モニターから「ぼんやりしている場合ではない」と大変厳しい意見を頂いた。また、食味会で試食したビートについては、十分食材になり、北海道の特産品として売り出せるのではないかと消費者はかなり興味を持っているようであり、大変有意義な意見交換となった。

最後に同協会の石原伍朗専務理事の総評のあと、当機構の和田総括理事が閉会のあいさつを行い、交換会を締めくくった。(戸田)

 なお、主な意見・要望は次のとおりである。

〔ビートを使った料理について〕
*ビートの甘味を生かした料理をもっとPRすればいいのではないか。
*ビートを使った料理は十分商品になる。アイスクリームにも合い、粉末で溶かして飲むなどしてもよいのではないか。
*ビートは繊維が硬くて料理に向かないと聞いていたが、大変美味しい。
*調理に時間がかかるが、家庭でも作ってみたい。
*食材用のビートはどこで購入することができるのか。
*くせがなく、歯ざわりがよい。
*北海道の特産食材として売り出したい。
*家庭ではビートを使って料理するのは大変なので、消費拡大を図るのであれば、下ごしらえができているレトルトパックがよいのではないか。
*北海道らしい食材をどう売り出すかという視点で、エゾシカ肉とビートを使った料理が面白いのではないか。

〔日豪EPA関連〕
*ビートは、農業、糖業のみならず、運輸業などの雇用の問題にも波及する。
*食料の自給率低下の重大さを認識しなければならない。


写真1:「てん菜をめぐる状勢について」
を説明する道庁の田中技師
写真2:ビートチップス

写真3:ビートと若鶏の炒め
写真4:ビートと豚バラ肉の回鍋肉風

写真5:ビートと豚肉細切り炒め
写真6:ビートの甘酢漬け

写真5:ビートバニラアイスクリーム
写真6:料理の説明をする中村調理長


札幌事務所







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