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地域だより[2007年9月]

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最終更新日:2010年3月6日

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地域だより
[2007年9月]


那覇事務所


南部地区さとうきびかん水推進大会が開催される

 土壌水分はさとうきびの生育収量に最も大きな影響を及ぼす要因である。とりわけ生育期には充分な水分が欠かせないが、沖縄県の気候は生育期である夏場が小雨傾向であるため、その時期のかん水が非常に重要である。
 このようなかん水の重要性を踏まえ、平成19年7月19日(木)、沖縄本島南部地区の南城市において、南部地区さとうきび生産振興対策協議会、JAおきなわ、沖縄県の主催により、「平成19年度南部地区さとうきびかん水推進大会」が開催された。
 開催にあたり、沖縄県農林水産部護得久部長より「台風4号によって雨がもたらされたが、今後も引き続き干ばつが懸念される。今回の推進大会は、各種のかん水方法を紹介し、普及させることを目的として開催した。県としては、今後、他地域においても同様の大会を実施できるように関係者の皆さんを支援していきたい」とのあいさつがあった。

 続いて、かん水方法の実演に先立ち、JAおきなわさとうきび生産振興本部島袋アドバイザーより、台風通過後の注意点として、「暴風雨によって土の表面に露出してしまった根に土をかぶせ水を与えることが大切」などのアドバイスがあった。

写真1 沖縄県護得久農林水産部長

実演会

1.点滴チューブの紹介(琉球産経株式会社)
 根の部分にかん水する節水型のかん水方法として、点滴チューブによる方法が紹介された。実演に使用したチューブが、長尺でも均一にかん水できることや、チューブ内のゴミが点滴部分に侵入しにくい構造になっていることなどの説明がされた。(10a当たりの資材コスト10万円程度)

写真2 点滴チューブの紹介

2.かん水チューブ(琉球産経株式会社)
 ほ場の近くに地下ダムや貯水池などの水源がある場合に有効なかん水方法として、かん水チューブによる方法が紹介された。(10a当たりの資材コスト5万円〜13万円程度)

写真3 灌水チューブに興味津々
写真4 灌水チューブによる灌水の実演

3.中型スプリンクラー(沖縄県農業研究センター 新里主任研究員)
 移動式の中型スプリンクラーによるかん水方法が紹介され、設置機材が少なくて済む点や台風後の潮害対策に有効であることの説明がされた。(10a当たりの資材コスト10.5万円:2本立て)

写真5 スプリンクラーによる灌水の実演

4.10トンタンク車(南部地区さとうきび生産振興対策協議会)    
 近くに水源がないほ場におけるかん水方法として、10トンタンク車で水を運搬し放水銃を使用するかん水方法が紹介された。距離によって放水の形状を自在に変化させ、さとうきびが放水の圧力によってダメージを受けないように操作ができる点などの説明がされた。(1基当たりの器材コスト約300万円)

写真6 10トンタンク車による灌水の実演
写真7 灌水の方法を熱心に観察する参加者

5.簡易タンク(沖縄県農業研究センター 新里主任研究員)
 かん水用水、液肥、畜産処理水などを一時的に貯水することができる移動式の簡易式組み立てタンクが紹介された。市販の鋼管、ベニヤ板、ブルーシートを用いて約5分ほどで組み立てが可能。(1基当たりの購入コスト4〜8万円)

写真8 簡易タンクの紹介

6.ホース巻き取り機 (沖縄県農業研究センター 新里主任研究員)
 重労働であるかん水ホース使用終了後の巻き取り作業を自動で行うことが可能な巻き取り機の紹介が行われた。(1基当たりの器材コスト10万円程度)

写真9 ホース巻き取り機による巻き取りの実演

7.動力噴霧器(南部地区さとうきび生産振興対策協議会)
 除草剤・病害虫防除薬・液肥剤散布、補植苗へのかん水に使用する動力噴霧器の散布の実演が行われた。(1基当たりの器材コスト60万円程度)

写真10 動力噴霧機による実演

8.液肥混入機使用による液肥散布(琉球産経株式会社および南部農業改良普及センター)
 液肥の希釈を自動的に行う液肥混入器の紹介と液肥散布が行われた。液肥混入器の使用方法が簡単なことや、希釈を正確に行うことが可能なことなどの特徴が説明された。

写真11 液肥混入機
写真12 液肥散布の実演

 今回のかん水推進大会は、夏場の干ばつ期を迎えていることもあり、多数の生産農家が参加し、かん水の各種実演を熱心に見入っており、生産農家のかん水への関心の高さが感じられた。今回の大会参加をきっかけに、それぞれのほ場の立地条件等に最適な、かん水方法を選択し、積極的にかん水を実践することにより増産につながることを期待したい。(緒方)


那覇事務所







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