[1999年1月]
札幌事務所
○平成10年北海道農業基本調査結果の概要
北海道総合企画部では、5年ごとに実施している北海道農業基本調査の結果をとりまとめた。
それによると、平成10年2月1日現在の農家人口は、平成7年の農業センサスに比べ10.2%(34,033人)減の299,626人で30万人を割り込んだ。農家戸数も8.4%(6,766戸)減の74,221戸となった。
一方、自営農業に従事した平成10年の全道世帯員199,005人のうち、65歳以上の高齢者は60,950人で、全体の30.6%となり、平成7年に比べて5.7ポイント上昇し、依然として、農業労働力の高齢化が進行している。てん菜栽培農家が多い畑作の中心である、十勝支庁、網走支庁管内の自営農業従事者46,609人のうち、65歳以上は12,484人で高齢者の割合は26.8%になっており、全道より低い傾向となっている。
また、道内農家の経営耕地面積は、平成7年に比べ2.7%(27,495ha)減の995,920haと減少が続いている。
てん菜栽培の農家戸数は、北海道農政部調査によると、平成7年産で13,415戸、10年産では8.2%(1,102戸)減の12,313戸となっており、全道の農家戸数の減少と同じ経過をたどっている。
また、てん菜の作付面積にあっては、適正な輪作や砂糖の需給事情を考慮した関係団体等の計画的な作付け指導と、60年産以降設けられたガイドポストに添った体制がとられており、6年産以降では若干の増減はあったものの、 てん菜の作付指標面積の70,000ha 台を維持しているが、栽培農家戸数の減少に伴い、農家1戸当たりの作付面積は、平成10年産で5.69ha(平成7年産5.22ha)と拡大している。(なお、表中の調査はいずれも2月1日現在のもので、平成2年は1990年世界農林業センサス、平成5年は北海道農業基本調査、平成7年は1995年農業センサス、平成10年は北海道農業基本調査による。)
(1)農家人口
区分 | 2年 | 5年 | 7年 | 10年 | 対7年 |
増減数 | 増減率 |
農家人口 | 404,870 | 361,986 | 333,659 | 299,626 | △34,033 | △ 10.2 |
農家戸数 | 95,437 | 86,936 | 80,987 | 74,221 | △6,766 | △ 8.4 |
一戸当たり世帯員数 | 4.2 | 4.2 | 4.1 | 4.0 | △ 0.1 | △ 2.4 |
総人口 | 5,686,989 | 5,695,827 | 5,714,693 | 5,734,630 | 19,937 | 0.3 |
総世帯数 | 2,106,296 | 2,204,250 | 2,266,234 | 2,366,961 | 100,727 | 4.4 |
一世帯平均世帯員数 | 2.7 | 2.6 | 2.5 | 2.4 | △ 0.1 | 4.0 |
農家人口/総人口 | 7.1 | 6.4 | 5.8 | 5.2 | △ 0.6 | △ 10.3 |
注:総人口は、「住民基本台帳人口・世帯数」(各年1月末日現在)による。 |
(2)自営農業従事世帯員数
区分 | 2年 | 5年 | 7年 | 10年 | 対7年 | 構成比 |
増減数 | 増減率 | 7年 | 10年 |
総数 | 257,284 | 242,722 | 212,156 | 199,005 | △13,151 | △ 6.2 | 100.0 | 100.0 |
15〜29歳 | 27,713 | 24,349 | 17,400 | 15,230 | △ 2,170 | △ 12.5 | 8.2 | 7.7 |
30〜64歳 | 177,815 | 157,651 | 141,968 | 122,825 | △19,143 | △ 13.5 | 66.9 | 61.7 |
65歳以上 | 51,756 | 60,722 | 52,788 | 60,950 | 8,162 | 15.5 | 24.9 | 30.6 |
農家人口 | 404,870 | 361,986 | 333,659 | 299,626 | △34,033 | △ 10.2 | ― | ― |
従事世帯員/農家人口 | 63.5 | 67.1 | 63.6 | 66.4 | 2.8 | 4.4 | ― | ― |
注:平成5年については、15歳を16歳に読み替える。 |
(3)種類別耕地面積
区分 | 2年 | 5年 | 7年 | 10年 | 対7年 | 構成比 |
増減数 | 増減率 | 7年 | 10年 |
総数 | 1,031,573 | 1,022,205 | 1,023,415 | 995,920 | △27,495 | △ 2.7 | 100.0 | 100.0 |
田 | 244,247 | 237,198 | 234,899 | 229,508 | △ 5,391 | △ 2.3 | 23.0 | 23.0 |
うち稲を 作った田 | 153,810 | 170,823 | 183,929 | 163,468 | △20,461 | △11.1 | 18.0 | 16.4 |
畑 | 784,089 | 781,828 | 784,967 | 763,246 | △21,721 | △ 2.8 | 76.7 | 76.6 |
うち牧草 専用地 | 394,666 | 403,486 | 371,671 | 403,873 | 32,202 | 8.7 | 36.3 | 40.6 |
樹園地 | 3,237 | 3,180 | 3,549 | 3,166 | △383 | △10.8 | 0.3 | 0.3 |
東京事務所
○第8回虎屋文庫講演会の開催
11月28日(土)、東京赤坂の(株)虎屋内虎屋文庫において第8回虎屋文庫講演会が講師に、千葉大学の松下幸子名誉教授を迎えて開催された。今回は「年中行事と食文化」がテーマで、現在でも慣れ親しんでいる行事から一般に聞き慣れない行事まで、その由来やそれにまつわる食べ物についての興味深い講演が行われ、約200名の参加者があった。
元来、日本の主な年中行事は農作物の生産暦(こよみ)に基づき、豊作を願い、収穫を感謝する意味から始まったとされ、各地域の特色を残し現在に受け継がれたものである。また、年中行事の行われる日は、節目になることから、「節日」、「節会」とも呼ばれ、神や仏にお供え物をささげ、人にも分かち与えて食べる習慣があったと食文化との関わりについても各月の主な行事を参考にしながら講演が行われた。
なお、同文庫のギャラリーでは、11月末まで「年中行事と和菓子」展が催され、正月(花びら餅)、3月3日の上巳(雛祭)(草餅)、5月5日の端午(柏餅)、6月16日の嘉祥(嘉祥菓子)、7月20日頃の土用(土用餅)、11月15日の七五三(千歳飴)などの他、四季折々の行事菓子が紹介されていた。日本人の豊穣や健康への思い、また、年中行事が与えた和菓子文化への影響を紹介するものとなっていた。
名古屋事務所
○「小牧市みんなの生活展」の開催
「第28回小牧市みんなの生活展」(主催:小牧市、小牧市みんなの生活展実行委員会)が11月21日(土)〜22日(日)の2日間、小牧市公民館において開催された。
この生活展は、昭和45年から毎月1回、11月に開催されているもので、今回は消費生活に対する情報をパネルや実物を展示することによってわかりやすく紹介し、賢い消費者を育成するとともに、消費者の理解と関心を深めることを目的とし、「地球の健康・私の健康〜今問われるとき〜」をメインテーマとし、パネル展示、資源回収コーナー、修理コーナー及び相談コーナー等が会場内に設置され、初日から大勢の市民で賑わった。
パネル展示の中で、小牧消費生活研究会(堀井稔子会長)では、「食生活を見直してみませんか」の中で「甘味を正しく理解していますか?」というテーマで、ビートやさとうきびの写真パネル、粗糖(南アフリカ産、タイ産)等の展示が行われた。また、当事業団作成の広報パンフレット「砂糖のあれこれ〜お砂糖Q&A〜」が市民へ配布された。
今回の小牧消費生活研究会の展示のきっかけは、当事業団が平成7年11月に東海テレビテレピアホール(名古屋市中区)で開催した「砂糖と食文化セミナー」に同研究会のメンバーが参加し、砂糖に対する誤った知識や情報を見直したことから、一般消費者向けに企画されたものである。
大阪事務所
○(財)日本発酵機構余呉研究所におけるカボチャジュース・シュガーの研究開発
滋賀県伊香郡余呉(よご)町にある(財)日本発酵機構余呉研究所(高原須美子理事長)では、カボチャジュース・シュガーの研究開発を行っている。
同研究所は、「自然と人間の調和」を基本理念に、発酵学に関する調査研究、普及等の推進により、地域の環境保全及び産業と文化の活性化へ貢献することを目的として、滋賀県、余呉町及び滋賀県酒造組合連合会が出捐団体となって、平成6年2月に財団設立、同年5月に研究所が開設された。
研究のテーマとしては、「環境・食糧・健康」を掲げ、研究内容は、「琵琶湖・余呉湖の水質浄化、産業廃棄物の処理などに関する研究(環境)」、「発酵食品の品質向上や新たな食品分野の開拓に関する研究(食糧)」「発酵食品が有する保健的機能についての研究、優れた発酵食品の開発(健康)」など、多岐にわたっている。
カボチャジュース・シュガーの製造に関する研究は、「食糧」分野における「農産物の高付加価値化に関する研究」の一環として、平成8年度から実施されている。
従来カボチャは、煮て(あるいは天婦羅にして)食べる以外に特に利用方法はなく、農産物の中でも安価な部類に属し、穀類のように長期保存することが難しく、多量の収穫があった場合には、余剰農産物として収益性の上でいろいろ課題を有していた。
同研究所では、このような課題を持つカボチャを高付加価値化し、有効利用する目的で、カボチャを微生物によって発酵させ、甘味を引き出す研究を続けていたが、この度、カボチャジュース・シュガーの開発に成功した。
カボチャジュース・シュガーの製造工程の概要は、以下のとおりであり、この製造方法については、現在特許出願中(平成9年4月出願)である。
カボチャ破砕
↓ カボチャを不定形あるいは一定の厚さのスライス状に裁断
蒸煮または加水・加熱
↓ カボチャの澱粉質をα化
麹混合による糖化
↓ 麹を加え、 加温し澱粉質を糖化
固形分と液体とを分離→殺菌 ⇒ ⇒ カボチャジュース:糖度10〜20%
↓
液体を濃縮 ⇒ ⇒ カボチャシロップ:糖度45〜75%
↓
乾燥 ⇒ ⇒ カボチャシュガー:水分含量10重量%以下
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カボチャジュース・シュガーの成分としては、グルコース、フラクトース、スクロース、マルトースなどの糖分の他、カボチャ生来のもつβ-カロチン、アスコルビン酸、ビタミンE、ビタミンB群などが含まれ、野菜嫌いの若者に不足しがちな栄養素を、この食品から摂取することによって補うことができるものと期待されている。同研究所では、このような特長を踏まえて、カボチャシュガーよりも、むしろ栄養飲料としてのカボチャジュースの方が商品化の可能性が高いと考えている。
商品化については、地元企業において試作品の製造を行った段階であり、今後の共同開発企業を募集している。
※現在上記研究所は平成12年3月に廃止されており、カボチャジュース、カボチャシュガーは共に商品化されることはありませんでした。
福岡事務所
○鹿児島県におけるさとうきび作農業後継者の紹介(その6)
さとうきび作農家は、高齢化、他作物への転換等により年々減少している。こうした中で、鹿児島県各地域でさとうきび栽培に積極的に取り組んでいる農業後継者を国内産糖製造事業者から紹介していただいた。各農家のさとうきび作栽培の現状等について6回のシリーズでお届けするもので、今回は与論島の2戸の農家を紹介する。
与論島は、全体の耕地面積が狭いこともあり、近年はさとうきびと畜産、野菜等を組み合わせた複合農業となる傾向がある。さとうきび収穫面積は、昭和60年産以降、平成3年産までの間、886haから838haの間で増減していた。その後は減少し続け、平成6年産には700haを下回り、同8年産以降は600haを下回る状況となっている。こうした厳しい環境の中、土地の借り入れを積極的に進めるため、努力を重ねる若手農業後継者がいる。その中から、規模拡大を図り機械の導入を目指す永井氏、若者が島に定着できる魅力ある農業環境を作るため努力する鵜木氏の経営概要を紹介する。
◇ 与論町の永井弘氏(48歳)
1) 経営の概要
高校を卒業して与論町役場に勤務し、兼業で農業をしていたが昭和59年に役場を退職して本格的に農業を始めた。さとうきびと野菜の複合経営農家である。
土地の借り入れが思うように進行しなかったため規模拡大ができず、機械の導入が遅れている。そのため、さとうきび栽培だけでは生計を維持できないことから野菜類の栽培面積が平成8年産以降増加した。野菜栽培は手間がかかる上に産地間競争が激しいため、安定した収入を確保できるさとうきび栽培を主体にした農業に取り組みたいが現在の収穫面積では無理がある。
与論町農業委員会が間に入って土地の流動化(貸借)を徐々にではあるが促進しつつあり、若い人に優先的に貸借ができるようになってきたが仲々難しい。
平成9年の春からさとうきびの採苗を同町東地区の老人クラブに依頼したことにより、収穫期と作業が重視する春植えの適期植付けが可能となり、収穫面積は、平成8年産に比較し、105.6%と増加した。
今年度、鹿児島県知事に農業士認定制度による指導農業士の認定を申請中である。
(経営内容)
さとうきび 94a(自作地60a) 里 芋 20a いんげん(ハウス栽培) 8a |
主 な 設 備 ベビー脱葉機 1台 管 理 機 1台 防 除 機 1台 |
さとうきび生産量 48トン |
労 働 力 2人(夫婦) |
さとうきび生産量の推移
年 産 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
収 穫 面 積(a) | 28 | 32 | 153 | 89 | 94 |
生 産 量(t) | 16 | 22 | 85 | 37 | 48 |
2) 今後の目標
平成2年以降、同町東区自治公民館長、同町農業委員となったことから、積極的に土地の借り入れを行い、面積の拡大を図ることにより機械の導入を図ることを目標としている。また、若者が就農しやすい環境を作ることも目標である。
◇ 与論島の鵜木鶴也氏(30歳)
1) 経営の概要
両親はさとうきび専業農家であった。親の後を継ぐため平成7年に東京からUターンした若手農業後継者である。
さとうきび収穫作業は、製糖工場の製糖期間に合わせて行う必要があり、現在は収穫作業を手刈りで行っていることから労働力に限界がある。所得の平準化を図るために、Uターン後さとうきびの栽培面積を減少させ、花(菊、百合)や野菜(馬鈴しょ、里芋)の栽培も始めた。
さとうきびの栽培面積の拡大を図るために、与論町農業委員会に土地の借り入れの斡旋を申し込んでいるが、思うように土地の貸借が進まず、規模拡大ができないことから機械の導入も遅れている。
平成9年3月に与論町から農業経営改善計画の認定農業者の認定を受けている。
昭和50年に農業後継者の交流、研修の場として「与論町農業自営者クラブ」が発足し、現在は鵜木氏が会長を勤めている。同クラブ(会員10名)は、農業経営上の課題に積極的に取り組む共同・個別プロジェクト活動や機関紙の発行、奉仕活動などを通じて地域農業に貢献している。平成9年度には、こうした活動を評価され「全国農林青少年クラブ活動コンクール」において、「優秀農村青少年クラブ表彰集団」の部門で、農林水産大臣賞(最優秀賞)を奄美地域から初めて受賞した。また、同氏は奄美群島農業祭においてさとうきびの多収穫を評価され、優秀農家として表彰を受けている。
(経営内容)
さ と う き び 228a(自作地228a) 花 (菊、 百合) 35a 野菜(馬鈴しょ、 里芋) 70a |
主な設備 耕 耘 機 2台 花卉選別機 2台 きび搬出機 1台 管 理 機 2台 防 除 機 1台 |
さとうきび生産量 177トン |
労 働 力 3人(本人・両親) |
さとうきび生産量の推移
年 産 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
収 穫 面 積(a) | 282 | 247 | 271 | 230 | 228 |
生 産 量(t) | 175 | 156 | 208 | 146 | 177 |
2) 今後の目標
与論島は島全体の耕地面積が狭いこともあって、他の島のように土地の借り入れによる規模拡大が進まないので機械の導入も遅れている。若者が島に定着できる農業を目指して上記自営者クラブを中心に模索している。
那覇事務所
○「砂糖と食文化セミナー'98」アンケートの集計結果
このアンケートは、農畜産業振興事業団が平成10年10月3日(土)に那覇市・パレット市民劇場において「砂糖と食文化セミナー'98」を開催した際に、入場者を対象に実施したものです。
1.セミナーの概要
日 時: | 平成10年10月3日(土) 開場:13時 開演:13時30分〜16時15分 |
場 所: | パレット市民劇場 那覇市久茂地1-1-1 参加者 362名 (定員:70名) |
内 容: | ビデオ「不思議な魅力〜砂糖〜」
講 演 安本教傅(京都大学名誉教授、椙山女学園大学教授、日本栄養・食糧学会会長)
「食と健康」〜砂糖と健康の関わり〜
岸 朝子(食生活ジャーナリスト)
「おいしゅうございます」〜人生を楽しくする砂糖〜 |
2.アンケート人数及び対象
事業団確認入場数362名にアンケートをお願いし、316名分を回収(回収率87%)しました。
3.アンケート集計結果
(1) 性別及び年齢
年齢は、40歳代以上が全体の約8割を占め、性別では男性が44名、女性が267名であった。
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注:上記グラフには性別不明者5名は含まない。 |
年齢 | 男性 (名) | 女性 (名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) | 構成比(%) | 全体に対する 割合(%) |
男性 | 女性 |
10歳代 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0.6 | 0.0 | 0.6 |
20歳代 | 1 | 21 | 0 | 22 | 7.0 | 0.3 | 6.6 |
30歳代 | 12 | 30 | 2 | 44 | 13.9 | 3.8 | 9.5 |
40歳代 | 12 | 65 | 1 | 78 | 24.7 | 3.8 | 20.6 |
50歳代 | 14 | 80 | 0 | 94 | 29.7 | 4.4 | 25.3 |
60歳以上 | 5 | 69 | 2 | 76 | 24.1 | 1.6 | 21.8 |
合 計 | 44 | 267 | 5 | 316 | 100.0 | 13.9 | 84.5 |
構成比(%) | 13.9 | 84.5 | 1.6 | 100.0 | ― | ― | ― |
(2) 職業
主婦が最も多く4割を占めたが、女性の栄養士29名の参加もあった。
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男性 (名) | 女性 (名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) | 構成比(%) | 全体に対する 割合(%) |
男性 | 女性 |
会社員等 | 34 | 51 | 3 | 88 | 27.8 | 10.8 | 16.1 |
主婦 | 0 | 121 | 0 | 121 | 38.3 | 0.0 | 38.3 |
学生 | 0 | 5 | 0 | 5 | 1.6 | 0.0 | 1.6 |
その他 | 7 | 62 | 1 | 70 | 22.2 | 2.2 | 19.6 |
無回答 | 3 | 28 | 1 | 32 | 10.1 | 0.9 | 8.9 |
合計 | 44 | 267 | 5 | 316 | 100.0 | 13.9 | 84.5 |
構成比(%) | 13.9 | 84.5 | 1.6 | 100.0 | ― | ― | ― |
(3) 砂糖のどのようなことに一番関心がありますか(一つだけ)
砂糖と健康についての関心が約7割と最も多く、特に40歳以上が多かった。
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男性 (名) | 女性 (名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) | 構成比(%) | 全体に対する 割合(%) |
男性 | 女性 |
砂糖と健康 | 31 | 191 | 1 | 223 | 70.6 | 9.7 | 59.9 |
砂糖と料理 | 3 | 27 | 1 | 31 | 9.8 | 0.9 | 8.5 |
砂糖と性質 | 5 | 33 | 2 | 40 | 12.7 | 1.6 | 10.3 |
砂糖の価格 | 5 | 5 | 0 | 10 | 3.2 | 1.6 | 1.6 |
無回答 | 0 | 14 | 1 | 15 | 4.7 | 0.0 | 4.4 |
合計 | 44 | 270 | 5 | 319 | 100.0 | 13.8 | 84.6 |
構成比(%) | 13.8 | 84.6 | 1.6 | 100.0 | ― | ― | ― |
注:20、40、50歳代の女性3名に重複回答があったため、合計が一致しない。 |
(4) コーヒー・紅茶に砂糖を入れますか
『いつも入れる、時々入れる』と答えた人が約7割と、男女ともに多かった。
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男性 (名) | 女性 (名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) | 構成比(%) | 全体に対する 割合(%) |
男性 | 女性 |
いつも入れる | 22 | 71 | 2 | 95 | 30.1 | 7.0 | 22.5 |
時々入れる | 15 | 102 | 0 | 117 | 37.0 | 4.7 | 32.3 |
入れない | 7 | 91 | 2 | 100 | 31.6 | 2.2 | 28.8 |
無回答 | 0 | 3 | 1 | 4 | 1.3 | 0.0 | 0.9 |
合計 | 44 | 267 | 5 | 316 | 100.0 | 13.9 | 84.5 |
構 成 比 (%) |
入れる人 | 84.1 | 64.8 | 40.0 | 67.1 | ― | ― | ― |
入れない人 | 15.9 | 34.1 | 40.0 | 31.6 | ― | ― | ― |
(5)(入れると言った方に)どの位砂糖を入れますか
『スプーン1杯分』と答えた人が約3割と男女とも最も多く、次いで男性は2杯分と答えたのに対し、女性は0.5杯分となった。
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男性 (名) | 女性 (名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) | 構成比(%) | 参加者に対する 割合(%) |
男性 | 女性 |
2杯分 | 10 | 17 | 0 | 27 | 8.5 | 3.2 | 17.0 |
1.5 杯分 | 7 | 17 | 0 | 24 | 7.6 | 2.2 | 17.0 |
1杯分 | 16 | 80 | 1 | 97 | 30.7 | 5.1 | 80.0 |
0.5 杯分 | 5 | 55 | 1 | 67 | 19.3 | 1.6 | 55.0 |
入れない | 7 | 91 | 2 | 100 | 31.6 | 2.2 | 91.0 |
無回答 | 0 | 6 | 1 | 7 | 2.2 | 0.0 | 6.0 |
合計 | 45 | 266 | 5 | 316 | 100.0 | 14.2 | 266.0 |
(6) よく召し上がるお茶菓子は何ですか(複数回答)
全体では、『和菓子』と答えた人が最も多かったが、10〜40歳代の若、中年層では、ケーキ類、チョコレート類、スナック類を好んで食する人が多かった。
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男性(名) | 女性(名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) |
10〜20歳代 | 30〜40歳代 | 50〜60歳代 | 10〜20歳代 | 30〜40歳代 | 50〜60歳代 |
ケーキ類 | 0 | 3 | 5 | 6 | 32 | 36 | 0 | 82 |
和菓子類 | 0 | 3 | 8 | 3 | 28 | 85 | 1 | 128 |
チョコレート類 | 0 | 8 | 4 | 11 | 18 | 17 | 1 | 59 |
スナック類 | 0 | 12 | 1 | 6 | 28 | 19 | 2 | 68 |
無回答 | 3 | 24 | 1 | 28 |
合計 | 47 | 313 | 5 | 365 |
(7) 最近、砂糖以外の甘味料が見かけられますが、ご存知のものに○をつけてください(複数回答)。
砂糖以外の甘味料については『サッカリン』『フラクトオリゴ糖』が7割を超え、最近よくガム 等のコマーシャルでも目にする『キシリトール』が6割、次いでステビア、パラチノース、ソルビトール、アスパルテームの順となった。
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男性 (名) | 女性 (名) | 性別不明 (名) | 合計 (名) | 構成比(%) | アンケート数に 対する割合(%) |
男性 | 女性 |
サッカリン | 39 | 207 | 3 | 249 | 78.8 | 12.3 | 65.5 |
アスパルテーム | 9 | 48 | 1 | 58 | 18.4 | 2.8 | 15.2 |
マンニトール | 3 | 15 | 0 | 18 | 5.7 | 0.9 | 4.7 |
マルチトール | 5 | 30 | 0 | 35 | 11.1 | 1.6 | 9.5 |
ソルビートル | 17 | 53 | 1 | 71 | 22.5 | 5.4 | 16.8 |
パラチノース | 10 | 64 | 1 | 75 | 23.7 | 3.2 | 20.3 |
ステビア | 31 | 109 | 2 | 142 | 44.9 | 9.8 | 34.5 |
エリスリトール | 4 | 20 | 0 | 24 | 7.6 | 1.3 | 6.3 |
キシリトール | 33 | 162 | 3 | 198 | 62.7 | 10.4 | 51.3 |
フラクトオリゴ糖 | 29 | 192 | 2 | 223 | 70.6 | 9.2 | 60.8 |
知らない又は 無回答 | 0 | 12 | 2 | 14 | 4.4 | 0.0 | 3.8 |
合計 | 180 | 912 | 15 | 1,107 | ― | ― | ― |
(8) 砂糖のイメージ(自由記入・316名中207名から回答があり複数回答である。)
『カロリーが高い』『太る』『体に悪い』などマイナスのイメージが『おいしい、魅力のある食 品』『疲労回復のエネルギー源』『健康維持に必要』といったプラスのイメージを少し上回って いた。
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男性 (名) | 女性 (名) | 合計 (名) |
カロリーが高い、太る、体に悪い(虫歯・糖尿病・中性脂肪・カルシウムを壊す・酸性体質) | 21 | 183 | 204 |
心豊かにする、安らぎを与える、楽しい食生活 | 1 | 17 | 18 |
料理になくてはならない物、隠し味、保存料(防腐効果)、万能商品 | 6 | 30 | 36 |
魅力ある食べ物、おいしい、甘い、お菓子 | 5 | 58 | 63 |
疲れた時のエネルギー源、健康維持に必要 | 7 | 39 | 46 |
白い、清潔 | 2 | 1 | 3 |
さとうきび、沖縄の基幹産業、文化のバロメーター | 3 | 3 | 6 |
黒糖の方が体によさそう、黒砂糖 | 1 | 6 | 7 |
漂白されている | 0 | 1 | 1 |
蟻 | 0 | 1 | 1 |
合計 | 46 | 339 | 385 |
(9)「砂糖と食文化セミナー'98」の成果
アンケート調査の結果では、砂糖に関して『カロリーが高い』『太る』『体に悪い』などのマ イナス・イメージが『おいしい・魅力のある食品』『疲労回復のエネルギー源』『健康維持に必要』などのプラス・イメージを上回っており、砂糖に関して誤解をしている人がまだまだ多いことが分かった。また、さとうきびの生産地でありながら、砂糖の製造工程がわからない、砂糖はなぜ白いのかを知らない、など砂糖に関する知識が不足している点もうかがわれた。これは、アンケート記入が通常セミナー開始前や休憩時になされている影響があると考えられる。
参加者がセミナー終了後に記入したと思われる、「ビデオの感想をお聞かせ下さい」「本日の講演についてご感想をお聞かせ下さい」「その他ご意見がありましたらお聞かせ下さい」の設問では、ビデオを見て『砂糖製造工程がよく分かった。』『自然の白さだと初めて知った(自然食品)。』などの感想があり、講演を聞いて『砂糖に対する認識が変わった。(誤った知識を持っていた。)』『日常の食事を大切にしたい。』『おいしく食べて健康で長生きしたい。』などの意見があった。また、『次の機会も参加したい。』『この種のセミナーを今後も続けてほしい。』などセミナーの継続を希望する声も多かった。セミナー参加者に対するアンケートから、砂糖の正しい知識の普及・啓蒙に多大な効果があり、砂糖に対するイメージ・アップにつながったものと考えられる。
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