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地域だより[1999年8月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報


地域だより
[1999年8月]
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○平成11年度砂糖類助成対象事業説明会

 社団法人北海道てん菜協会の主催による平成11年度砂糖類助成対象事業の現地説明会が、6月22日、札幌市・農業協同組合中央会会議室、23日、帯広市・十勝農業協同組合連合会会議室、24日、北見市・北見農業会館会議室において、それぞれ開催された。
 砂糖類助成事業は、平成9年度から糖価安定資金の運用益を財源として行われている助成事業で、今年が3年目となる。てん菜関係では継続事業として(1)砂糖製造業における環境対策事業(2)てん菜省力・安定生産推進事業(3)てん菜集荷合理化推進事業の3事業に加え、今年度は(4)てん菜湿害等緊急対策事業が単年度事業として新たに加えられ、この4事業合計3億4千7百万円の予算で事業が実施される。
 今回の説明会は、11年度助成対象事業の趣旨及び事業内容等について、てん菜農家等に対して周知徹底するために開かれたもので、当日は、関係各農協、中央会、てん菜糖メーカーの担当者等多数の参加者と、開催者側の北海道てん菜協会、農林水産省砂糖類課、北海道農政部農産園芸課、農畜産業振興事業団の各担当者を交え、11年度てん菜関係事業を中心とする説明のほか、今までの実績を踏まえた上での事業実施のあり方、今後の事業実施要望等についての熱心な質疑応答、意見交換が行われた。
11年度のてん菜関係事業の概要は次のとおりである。

(1) 砂糖製造業における環境対策事業
砂糖の製造工程において発生するライムケーキの農地還元を推進するため、ライムケーキの散布機の開発・整備及び粒状化の実証・普及を行う。
事業実施主体・(社)北海道てん菜協会
(2) てん菜省力・安定生産推進事業
直播狭畦栽培技術のための調査及び機械の改良・整備、ほ場の土壌酸度矯正や湿害軽減のための栽培技術の普及を行うとともに、無人ヘリコプターによる航空防除技術の確立に向けた調査を行う。
事業実施主体・(社)北海道てん菜協会、農業協同組合等
(3) てん菜集荷合理化推進事業
てん菜集荷の合理化を図るため、集荷計画の策定、収穫物集積場(ストックポイント)の整備等を行う。
事業実施主体・(社)北海道てん菜協会、農業協同組合等
(4) てん菜湿害等緊急対策事業
平成10年産において湿害等の被害を受けた生産者・ほ場等を対象にした湿害等防止対策用の機械設備の導入等を緊急的に推進する。
事業実施主体・(社)北海道てん菜協会

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東京事務所



○養蜂飼料用砂糖の輸入について

 飼養ミツバチは、生活の源として貯蔵した蜜を人によって採蜜されてしまうため、代用飼料が必要になる。その飼料(配合飼料)の原料として、砂糖が使用されている。
 配合飼料の輸入製造用原料品の一部については、関税定率法第13条第1項の規定によりその関税が全額免除されることになっている。免税になる配合飼料用砂糖の基準は、「乾燥状態において、全重量に対するしょ糖の含有量が、検糖計の読みで98.5度以上に相当するものに限る。」と政令で規定されており、実際には精製糖(グラニュー糖)が原料として輸入されている。また、関税の免除決定に伴い、当事業団指定糖売買契約における売買差額に関しても免除されている。
 原料である精製糖の輸入数量は平成10年度が1,966トンで、原産国はオーストラリアと韓国である。
 国内での養蜂用配合飼料の製造は、社団法人日本養蜂はちみつ協会(東京都千代田区神田駿河台)から委託された鹿島飼料株式会社(茨城県鹿島郡神栖町)が一元的に行っている。また、その成分は、精製糖全重量に対し食用色素(青色2号)を0.0012%以上、塩化ナトリウム0.1%以上、L−リジン塩酸塩0.1%を含有させることが大蔵省令で規定されており、これらの配合物は食用への転用を不可能にするとともに、ミツバチの栄養素になるものである。
 鹿島飼料株式会社での具体的な製造方法は、600kgのコンテナバックをフォークの部分を改良したフォークリフトで持ち上げ(写真1)、その底を開けて精製糖を投入口に投入する(写真2)と同時に、食用色素等の配合物(写真3)を投入する。そして、これを機械で自動的に混ぜ合わせた後、計量し包装して完成する(写真4)。
 飼養者数は、平成元年に約8,500名だったが、現在は約6,000名に減少し、ハチミツ国内生産量も5,000トン(昭和63年)から約3,000トンに減少している。また、ハチミツ消費量も42,000トン(昭和63年)から38,000トンに減少している。国内の養蜂業が今後も減少傾向であれば、養蜂飼料用砂糖の輸入も減少していくことになるだろう。
運ばれる砂糖のコンテナバック
(写真1)フォークを改良したフォークで運ばれる砂糖のコンテナバック
砂糖投入作業
(写真2)砂糖投入作業
砂糖以外の添加物
(写真3)砂糖以外の添加物
製品
(写真4)製品

○和菓子原材料展「寒天ものがたり」

 第54回虎屋文庫資料展が5月17日から6月16日まで、東京赤坂虎屋ギャラリーにおいて開催された。この資料館は、和菓子の歴史、種類、原材料などについて、消費者に知ってもらうことによって和菓子への理解を深めてもらうために開催されているもので、今回は和菓子原材料展「寒天ものがたり」と題し、寒天にまつわる色々な資料が展示されていた。
 寒天は、天草やオゴノリなどの海藻類のエキスを加工して作る日本伝統食品で、みつ豆や夏向きの菓子、羊羹作りに欠かせない素材であり、最近では食物繊維を豊富に含むことから健康食品としても注目されている。
 原料の天草は、ところてん用に需要が多く、またオゴノリは刺身のつまなど生食用として利用されるため原材料の確保が難しく、最近では海外からの輸入が盛んになってきている。
 寒天の製造は、乾燥した紅藻類を水にもどし柔らかくする「水漬け」から「洗浄」、「煮熟」、「ろ過」、「凝固」(ところてん)、「凍結」、「乾燥」、「検品」の8つの工程からなり、寒天製造が始まった江戸時代から一部の工程を除けばそれほど機械化は進んでおらず、手間のかかる作業である。国内の主な生産地は、長野、岐阜県で、この2県で日本国内生産量の9割近いシェアーを占めている。
 寒天を使った菓子の代表的なものと言えば煉羊羹であるが、その誕生は18世紀後半と言われ、それまでの小麦粉やくず粉などをつなぎとして蒸して固める蒸羊羹に代わり、口当たりがなめらかで日保ちのよい寒天を使った煉羊羹がたちまち各地に広まったとのことである。明治以降には、みつ豆やあんみつなど甘味処には欠かせない菓子も考案され、現在に至っては錦玉羹(きんぎょくかん)や水羊羹等夏菓子には欠かせない原材料となっている。
 このように寒天が和菓子の発展に大きく貢献したことは言うまでもなく、「素材そのものを生かせる」、「食物繊維を豊富に含む」、「低カロリー食品」など寒天の特性を生かせば今後もさらに発展する可能性は大きいと言える。

参考
家庭でできる寒天菓子の例(長野県寒天水産加工業協同組合作成資料より)

*抹茶羹
角寒天1本、水500cc、砂糖80g、水飴大さじ2、抹茶小さじ1.5
(1)寒天を煮溶かし、水飴、砂糖を加える。
(2)抹茶は熱湯大さじ1でよくときのばす。
(3)寒天液のあら熱がとれたら、溶いた抹茶が熱いうちに少しずつ加え、むらができないよう混ぜ合わせ、流し固める。

*いちご羹
角寒天1本、水250cc、いちご200g、牛乳250cc、砂糖70g
・寒天を煮溶かし、砂糖・牛乳を入れる。
・つぶしたいちごに・を流し、固める。


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○氷砂糖資料館−地域社会への取り組み−

 6月は梅の収穫期であるが、梅酒造りには欠かせない氷砂糖を製造している中日本氷糖(株)南濃工場(岐阜県海津郡南濃町津屋2812─100)の敷地内に三角屋根の氷砂糖資料館がある。この資料館は、氷砂糖の文化を次世代に伝えることを目的とし、同社が創業100周年を記念して平成7年10月に開館したもので、氷砂糖に関する貴重な資料が保管、展示されている。
 資料館は、鉄骨造り4階建てで、同社がこれまで収集、収蔵してきた氷砂糖に関する資料を一般公開し、特に小中学生の社会科や理科の教材として、氷砂糖や砂糖などをより一層理解してもらえるような内容となっている。1階は砂糖の歴史展示や販売コーナー、2階は暮らしの中の氷砂糖など砂糖の消費と健康、3階は同社が明治28年から氷砂糖を作り始めた歴史の流れ、4階は特別資料展示室となっている。なかでも、砂糖全般にわたって、その歴史と生産地域、生産高などを分かりやすく解説したコーナーや氷砂糖シルクロード“ロマン説”をパネル展示したコーナー、氷砂糖を使った意外な料理を紹介するアイデアクッキング、果実酒作りの体験コーナーなど楽しく勉強をさせてくれる資料館となっている。

(問い合わせ先)
中日本氷糖(株)氷砂糖資料館係
TEL(052)661-0115
正門から見た氷砂糖資料館正門から見た氷砂糖資料館 展示コーナー展示コーナー「世界の氷砂糖と、その仲間たち」

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○『博多水無月』和菓子の誕生

 菓子類は、砂糖の主要な需要先であるが、その中でも和菓子は今、静かなブームとなっており、伝統的な銘菓に加え、新たな和菓子の製作が各地で進められている。
 福岡市の和菓子店が共同で創作を試みていた新しいお菓子『博多水無月(はかたみなづき)』がこのたびできあがり、約20店の店頭に5月19日から涼しげな幟のぼりとともに登場している。
 福岡市和菓子組合に所属する26業者で構成する「新福岡・博多の和菓子開発研究会」は、京都では水無月(6月)に町内のお菓子屋さんに必ず並ぶ和菓子「水無月」をヒントに季節感の漂う故郷の銘菓を作ろうと今年初めから準備を進めてきた。
 『博多水無月』は、「小豆とわらび粉を主原料にして、笹の葉で巻く」と決められている以外は各店の個性を活かし、わらび餅のような冷菓にしたり、生菓子風に仕立てるなどその表情はお菓子屋さんによって様々であり、価格も100円を中心に80円から230円と幅がある。
 初夏から登場する和菓子には、わらび餅、葛餅、水羊羹などの冷菓があり、福岡市和菓子組合の牟田参理事長は、「賛同者を広げ、『博多水無月』を京都の『水無月』のように博多の初夏の和菓子として定着させたい。また、いい意味での新しい味の競争は、業界のレベルアップにもなる。」と期待を込めて語っていた。
 また、発案者である同研究会の松本弘樹さんは「甘いものを食べている時の人の顔は幸せそのもの。老舗の和菓子屋は200年、300年続いた店も数多くあり、その中で生きることに誇りを持っている。」と語り、その言葉に頑張りと自信が強く感じられた。
 6月23日から30日まで福岡市天神の博多大丸で各店の『博多水無月』を揃えた展示即売会が行われたが、博多っ子の評判は上々のようで、京都の「水無月」のように、邪気払いまたは雨乞いといった思いが込められた季節感のある銘菓に定着するか楽しみである。
博多水無月博多水無月
水無月
水無月

旧暦6月の「夏越祭(なごしさい)」の頃に、邪気払いとして食べ継がれたもので、ういろうに小豆を重ねており、その形は、冬に氷を地中(氷室)に保存、夏になって取り出した氷に土が着いた姿を表わしているといわれている。

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○平成11年度事業団助成対象事業「さとうきび安定生産推進事業」説明会

 6月25日に那覇市のJA会館において、社団法人沖縄県糖業振興協会主催の平成11年度事業団助成対象事業説明会が開催され、農林水産省砂糖類課、当事業団及び沖縄県の市町村、農業協同組合、製糖企業等の関係者多数が出席した。
 事業団からは、全般的な事業団助成事業の経緯、状況、今後の方針等に関して概要説明に続き、主催者からは、農業協同組合等が事業実施主体となる11年度さとうきび安定生産推進事業についての詳細な内容と、事業実施の申し込み方法等について説明がなされた。この事業は、さとうきび農家の潅水に対する意識の啓発を図るとともに、潅水チューブ等をモデル的に整備するものである。
 前年度にこの事業を実施した農業協同組合等から、点滴潅水チューブの活用によって、大幅なさとうきびの収量増加が見込まれるなどの意見が相次いで出されたほか、未実施の団体からは、この事業におけるポンプやチューブ等の具体的な潅水方法の適否等についての質問や意見が出された。

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