[2000年10月]
この調査は、代理店37店、特約店109店の協力を得て当事業団が行っている「砂糖の販売量調査」及び「砂糖の需要動向調査」の平成11年10月〜12年3月分を取りまとめたものです。
なお、時系列データについては統計資料を参照下さい。
I. 代理店の販売量調査結果 (平成11年10月〜12年3月)
平成11年10月〜12年3月の砂糖及び液糖の販売量は、砂糖が約96万トンであり、前年同期と比べると約2,700トン(0.3%)の微減となった。また、液糖は約11万8,000トンで、前年同期と比べると約3,700トン(3.2%)の増加となった。
砂糖のうち精糖は約74万5,000トンで、前年同期と比べると約1万600トン(1.4%)増加している。糖種別に前年同期と比べてみると、上白糖は約5,600トン(1.5%)の増、グラニュー糖は約600トン(0.2%)の増、その他の糖は約4,500トン(3.9%)の増となった。ビート糖は約21万5,000トンで前年同期と比べると約1万3,000トン(5.8%)減少している。糖種別に前年同期と比較してみると上白糖は約1,700トン(9.7%)の減、グラニュー糖は約1万1,600トン(5.5%)の減となった。
精糖においてその他が3.9%増加しているが、家庭での調理が多くなり、また消費者の健康食ブームからか三温糖等、色付きの砂糖が売れているようだ。一方、ビート糖の減少はユーザーがビート糖を混合した異性化糖から液糖へシフトしたものとみられる。
図1 砂糖の総販売量の推移(液糖除く)
図2 代理店の糖種別販売量の推移
表1 代理店の糖種別・月別販売量
(単位:トン、%) |
月別 糖種別 |
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
販売量 |
比 率 |
販売量 |
比 率 |
販売量 |
比 率 |
販売量 |
比 率 |
精 糖 |
上白 |
59,556 |
48.6 |
65,428 |
49.5 |
81,390 |
52.3 |
45,649 |
49.6 |
グラニュー |
43,184 |
35.2 |
44,709 |
33.8 |
46,118 |
29.6 |
33,718 |
36.6 |
その他 |
19,818 |
16.2 |
22,077 |
16.7 |
28,094 |
18.1 |
12,726 |
13.8 |
計 |
122,558 |
(79.2) 100.0 |
132,214 |
(77.6) 100.0 |
155,602 |
(79.5) 100.0 |
92,093 |
(75.8) 100.0 |
ビ ー ト 糖 |
上白 |
2,207 |
6.8 |
2,824 |
7.4 |
3,087 |
7.7 |
2,113 |
7.2 |
グラニュー |
30,023 |
93.2 |
35,238 |
92.6 |
37,001 |
92.3 |
27,306 |
92.8 |
計 |
32,230 |
(20.8) 100.0 |
38,062 |
(22.4) 100.0 |
40,088 |
(20.5) 100.0 |
29,419 |
(24.2) 100.0 |
合計 |
154,788 |
(100.0) |
170,276 |
(100.0) |
195,690 |
(100.0) |
121,512 |
(100.0) |
液糖 |
19,598 |
|
21,033 |
|
20,086 |
|
15,354 |
|
|
月別 糖種別 |
2月 |
3月 |
合計 |
前 年 同期差 |
前 年 同期比 |
販売量 |
比 率 |
販売量 |
比 率 |
販売量 |
比 率 |
精 糖 |
上白 |
55,398 |
48.9 |
64,590 |
49.9 |
372,011 |
49.9 |
5,551 |
101.5 |
グラニュー |
40,467 |
35.7 |
46,544 |
36.0 |
254,740 |
34.2 |
610 |
100.2 |
その他 |
17,353 |
15.3 |
18,282 |
14.1 |
118,350 |
15.9 |
4,453 |
103.9 |
計 |
113,218 |
(77.1) 100.0 |
129,416 |
(75.5) 100.0 |
745,101 |
(77.6) 100.0 |
10,614 |
101.4 |
ビ ー ト 糖 |
上白 |
2,484 |
7.4 |
3,041 |
7.2 |
15,756 |
7.3 |
-1,690 |
90.3 |
グラニュー |
31,112 |
92.6 |
39,018 |
92.8 |
199,698 |
92.7 |
-11,596 |
94.5 |
計 |
33,596 |
(22.9) 100.0 |
42,059 |
(24.5) 100.0 |
215,454 |
(22.4) 100.0 |
-13,286 |
94.2 |
合計 |
146,814 |
(100.0) |
171,475 |
(100.0) |
960,555 |
(100.0) |
-2,672 |
99.7 |
液糖 |
19,362 |
|
22,599 |
|
118,032 |
|
3,711 |
103.2 |
|
注)1 ( )内は精糖とビート糖の比率
2 液糖は実量 |
II. 特約店の需要動向調査結果 (平成11年10月〜12年3月)
用途別販売数量
1)砂 糖
前年同期と比べると、乳製品向け、ビン詰・缶詰・ジャム等向け、調味料向けがそれぞれ8.1%、6.6%、5.7%増加し、小売店向け、漬物・佃煮・水産練製品向け、菓子類向け、がそれぞれ、18.3%、13.2%、5.8%、減少し、全体では2.5%減少した。菓子向けの減少は、長引く不況の影響から贈答用の菓子の売れ行きが思わしくないといわれていることから減少したのではないかとみられる。また、ビン詰・缶詰・ジャム等向け、調味料向けが増加しているのは、消費者が家庭での食事する機会が多くなっているためではないかとみられている。
2)液 糖
前年同期と比べると、主要な販売先である清涼飲料向けが23.7%と大幅に増加したのをはじめ、菓子類向け、調味料向けがそれぞれ、6.6%、3.3%増加した。一方、パン類向け、乳製品向け、その他向けがそれぞれ、31.4%、2.1%、0.8%減少したが全体では10.7%増加した。飲料向けの増加は、比較的気温の高い日が多かったうえ、2000年問題による特需があったため飲料の売れ行きが好調だったことによるものとみられる。
3)異性化糖
前年同期と比べると、漬物・佃煮・水産練製品向け、ビン詰・缶詰・ジャム等向け、乳製品向け、清涼飲料向けがそれぞれ、45.4%、24.9%、22.4%、4.7%増加し、二次卸店向け、調味料向け、菓子類向けがそれぞれ、24.4%、1.8%、1.0%減少し、全体では0.7%の増加となった。漬物・佃煮・水産練製品向けやビン詰・缶詰・ジャム等向けの増加は、砂糖の増加と同じ要因と考えられ、家庭での食事が増えてきたためとみられる。
4)ソルビトール調製品
前年同期と比べると、菓子類向け、二次卸店向け、パン類向けがそれぞれ、15.5%、6.1%、4.2%増加し、漬物・佃煮・水産練製品向け、その他向けが22.5%、3.4%減少し、全体では5.1%増加した。
5)その他の加糖調製品
二次卸店向けが、3.7%増加し、菓子類向け、調味料向けがそれぞれ、21.7%、0.3%減少し、全体では1.5%減少した。
表2 特約店の糖種別、販売先別販売量(10月〜3月分)
(単位:トン、%) |
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