[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
砂糖 砂糖分野の各種業務の情報、情報誌「砂糖類情報」の記事、統計資料など

ホーム > 砂糖 > 機構から > 砂糖と食文化セミナー2002・東京の開催及びアンケート集計結果について

砂糖と食文化セミナー2002・東京の開催及びアンケート集計結果について

印刷ページ

最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報


事業団から
[2002年4月]


 去る2月27日(水)に東京で行われた、当団主催の 「砂糖と食文化セミナー」 の講演の概要とアンケート集計結果について紹介します。  同セミナーでは 「砂糖の健康への関わり」、「砂糖の調理面での効用」 という2つのテーマについて講演を実施し、東京逓信病院内科部長宮崎滋氏からは糖尿病と砂糖の関係について、また料理研究家で赤堀料理学園校長の赤堀千恵美氏からは料理における砂糖の上手な使い方について講演していただきました。 また、参加者に同セミナーに関するアンケートを実施した結果、砂糖が食生活に果たす役割が認識されたことを示すものなど、同セミナーが有益であったという回答が多数寄せられました。

企画情報部


1. 開催概要
2. 講演の内容
3. アンケート集計結果


1. 開催概要

2月27日(水)、東京都新宿区の 「朝日生命ホール」 において、当団主催による、「砂糖と食文化セミナー2002」 を開催した (後援:農林水産省、東京都)。 当日の東京はまずまずの天気に恵まれ、417名の参加者が集まり盛況のうちに終了した。
 同セミナーでは砂糖の製造方法、性質、役割などを分かりやすく解説した、事業団制作ビデオ 「不思議な魅力 〜砂糖〜」 を上映した後、東京逓信病院内科部長宮崎滋氏が 「砂糖と糖尿病〜砂糖を食べるのは糖尿病を起こす悪い生活習慣か?」、赤堀料理学園校長赤堀千恵美氏が 「家庭料理と砂糖 〜赤堀家の秘密ワザ教えます〜」 と題し講演を行った。

ページのトップへ

2. 講演の内容

 宮崎氏の講演は、糖尿病とはどんな病気か、その現状、歴史、発生要因、砂糖との関わりについて解説するものであった。
 糖尿病とは、血液中のブドウ糖、つまり血糖の代謝をコントロールするインスリン (膵臓で作られるホルモン) が不足しているかあるいはその作用が妨げられて血糖が異常に増加する病気である。
 糖尿病についての記録として歴史上初めて登場するものとしては、海外では紀元前100年頃カッパドキアのアレタエウスが患者を診察したという記録があり、日本では平安時代の摂政である藤原道長が糖尿病ではなかったかと思われる書き下しが紫式部日記にある。 これは文献上における最初の患者ではないかという。
 戦後日本において糖尿病患者が急激に増加した時期は、1964年の東京オリンピック、70年の大阪万国博覧会、72年の札幌オリンピック等、いわゆる高度経済成長によって日本人の生活が豊かで便利になった時期と重っていると述べた。 景気が好くなった結果、脂肪摂取の増加等による食生活の変化や、自動車の普及に伴い、歩くことが少なくなったこと等による運動の不足がこれらの患者数の増加の原因との考えを示した。
 健康維持のためには砂糖に限らず、他の糖質、脂肪、蛋白質すべてにおいて食べ過ぎず、バランスよく食べることが大切であると締めくくった。
 赤堀氏は料理研究家としての立場から、自らの体験に基づき砂糖の効用、料理における上手な使い方等を紹介した。
 同氏によると日本人は他国に比べもっとも四季を大切にする人種であることから、食も四季を意識しながら味わうこと。 しかも1つの季節を捕らえた場合、食文化では 「はしり」 「旬」 「なごり」 と3つの楽しみ方があることを紹介し、それを大切にする必要があると訴えた。
 さらに、食事は調理の科学的な体系が確立されていない時代から、体験的に体にとって必要なものを組み合わせて食卓に並べたものであることを紹介し、そのことを知っている昔の人が今の若い人たちにも教えてあげてほしいと訴えた。
 砂糖については、砂糖にまつわる自らの体験談を紹介しながら、参加者に予め配布された当セミナーパンフレットに掲載されている料理のレシピをもとに、砂糖の効用や料理における上手な使い方を紹介した。
 砂糖には卵料理がふんわりと弾力ある仕上げになる 「泡立ちの保持」 効果があることを紹介したほか、ジャムのゼリー化、たん白質の凝固抑制作用、でん粉の老化防止効果、防腐効果等、料理における砂糖の効用を紹介し、家庭において砂糖を上手に使ってほしいと訴えた。

ページのトップへ

3. アンケート集計結果

 参加者全員に対して当セミナーに関するアンケートを実施し、402名から回答を得た。
以下その結果を報告する。

【アンケート集計結果】

(1) 性別及び年齢
 性別では男性28.1%、女性71.9%で、年齢は60歳以上が56.5%を占めていた。
年 齢 男 性 女 性 合 計 構成比 全体に対する割合
男 性 女 性
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代以上
0
5
9
12
24
63
4
21
18
26
56
164
4
26
27
38
80
227
1.0%
6.5%
6.7%
9.5%
19.9%
56.5%
0.0%
1.2%
2.2%
3.0%
6.0%
15.7%
1.0%
5.2%
4.5%
6.5%
13.9%
40.8%
合 計 113 289 402 100.0% 28.1% 71.9%
構成比 28.1% 71.9% 100.0%

(2) 職業
 主婦が圧倒的に多く全体の51.5%を占めた。 次いで、その他 (定年後の男性等) となった。
職業等 男 性 女 性 合 計 構成比 全体に対する割合
男 性 女 性
会社員
主婦
学生
その他
無回答
53
0
0
59
1
23
207
20
36
3
76
207
20
95
4
18.9%
51.5%
5.0%
23.6%
1.0%
13.2%
0.0%
0.0%
14.7%
0.2%
5.7%
51.5%
5.0%
9.0%
0.7%
合 計 113 289 402 100.0% 28.1% 71.9%
構成比 28.1% 71.9% 100.0%

(3) ビデオをご覧になって、お砂糖のイメージが変わりましたか?
 ビデオを見て砂糖のイメージが変わった人が多く、71.4%にもなった。 イメージが変わらなかった人は、以前から知っていたと答えた人が多かった。
区 分 男 性 女 性 合 計 構成比 全体に対する割合
男 性 女 性
変わった
変わらない
無回答
72
37
4
215
68
6
287
105
10
71.4%
26.1%
2.5%
17.9%
9.2%
1.0%
53.5%
16.9%
1.5%
合 計 113 289 402

(4) どの様に変わりましたか?(複数回答可)
 ほぼ同じ程度の回答があったが、「砂糖は安心して食べられると思うようになった」 がやや多くなっていた。 その他は記述式のため記入は少なかったが、「砂糖の効用」、「砂糖の誤解の解消」、「新たな認識」 が回答されていた。
区 分 男 性 女 性 合 計
(1) お砂糖の原料であるさとうきびとてん菜は日本の農業に必要であると思うようになった 43 112 155
(2) お砂糖は安心して食べられると思うようになった 44 142 186
(3) お砂糖には料理やお菓子にとって大切な役割があることが分かった 35 127 162
(4) その他 ア) 砂糖の効用が分かった
  防腐効果、脳の栄養、脂肪を燃やす
イ) 砂糖の誤解がとけた
  砂糖は漂白したものではない
  肥満の直接的な原因ではない
ウ) 新たに認識した
  食用以外の用途、砂糖の製造工程、
  さとうきび・てん菜について
1

1


1
8

7


3
9

8


4

(5) 講演をお聞きになって、お砂糖のイメージが変わりましたか?
 ビデオを見て砂糖のイメージが変わった人より、講演を聞いて変わった人の方が多く、76.1%になった。
区 分 男 性 女 性 合 計 構成比 全体に対する割合
男 性 女 性
変わった
変わらない
無回答
85
22
6
221
57
11
306
79
17
76.1%
19.7%
4.2%
21.1%
5.5%
1.5%
55.0%
14.2%
2.7%
合 計 113 289 402

(6) どの様に変わりましたか?(複数回答可)
 「お砂糖は身体にとって大切な働きをしていることが分かった」 の回答が多く、砂糖の働きが認識されたことを示した。
区 分 男 性 女 性 合 計
(1) お砂糖は安心して食べられると思うようになった 47 109 156
(2) お砂糖は身体にとって大切な働きをしていることが分かった 60 165 225
(3) お砂糖は料理やお菓子、食生活に欠かせないことが分かった 37 129 166
(4) その他 ア) 砂糖の効用が分かった
  脳の栄養、脂肪を燃やす、
  砂糖とインシュリンの関係
イ) 砂糖の誤解がとけた
  肥満、糖尿病との関係
ウ) 新たに認識した
  砂糖と人の歴史的関わり
2


2

1
7


6

1
9


8

2

(7) ご意見がありましたらお聞かせ下さい
 セミナー全体について意見を伺ったところ160名の回答者から213件の回答が寄せられた。なかでも 「勉強になった」 との感想が多く、「砂糖の重要性」、「砂糖と糖尿病の関係」 などが分かったといった意見もあった。 また、「内容が難しかった」 という意見が若干あった。
意見・感想等 男 性 女 性 合 計
感 想 勉強になった、面白かった、楽しかった
砂糖への誤解が解けた (砂糖と糖尿病の関係等)
砂糖の重要性・安全性が分かった
砂糖に関する歴史的話が興味深かった
砂糖を美味しく食べたい
料理における砂糖の話が参考になった
内容が難しかった
自給率・生産者のことが分かった
次世代に伝承する必要を感じた
展示模型がよかった
内容がつまらなかった
託児施設が便利だった
12
3
4
1
2
1
1
3
0
0
0
0
69
12
9
9
8
9
7
2
3
2
2
1
81
15
13
10
10
10
8
5
3
2
2
1
要  望 今後も開催して欲しい
もっと砂糖の PR をしてもらいたい
インシュリンダイエットについて、更に知りたい
開催案内をいただきたい
講師著作の出版社が知りたい
もっと専門的内容を希望する
砂糖の摂取量の目安が知りたい
講演内容を HP で掲載してもらいたい
6
5
1
1
1
2
0
1
10
1
2
1
1
0
1
0
16
6
3
2
2
2
1
1
改善意見 休日に開催してもらいたい
講演時間が長い
アンケートの設問が多すぎる
スライドが見えづらい
使用データが古い
若者が集まるテーマを検討されたい
電子メールによる申込ができるようにされたい
0
1
1
0
0
0
0
3
1
1
1
1
1
1
3
2
2
1
1
1
1
その他 3 6 9

(8) まとめ
 今回のアンケートは、セミナーにどんな客層が来て、セミナーを聞いて砂糖に対する認識にどの様な変化があったかを調べる内容のものであった。
 セミナー参加者は60歳以上が約半数を占め、高齢者の食に対する関心の高さが感じられるが、開催日の設定が平日の昼間ということで、勤務時間や、学校の時間などにより、若い年代層の参加が少なかったことも60歳以上の年代が多くなった一因といえよう。
 様々な意見が寄せられたが、前向きな意見が多く、また、砂糖に対する認識が深まったことを示す意見も多数あった。
 今回のセミナーによって砂糖に対して良いイメージに変わったとする人が多数おり、消費者に対する砂糖についての正しい知識の普及という面で一定の効果があったのではないかと考える。

ページのトップへ


BACK ISSUES

SUGARのトップへALICのページへ




このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.