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食の安全・安心を考えるフォーラムについて(神戸)

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

機構から
[2004年4月]
総括調整役   中山 尊裕
神戸事務所長  大島 健一


1 はじめに

 食生活は、国民の健康な生活の基盤をなす重要なものであり、食の安全・安心に対する国民の関心がますます高まっている。
 こうした中、近年、BSE(牛海綿状脳症)問題など国民の食に対する不安を招く事態が発生したことを受けて、昨年7月より、内閣府に食品安全委員会、農林水産省に消費・安全部局が設けられるなど、国民の健康の保護を最優先とする新しい食品安全行政がスタートし、さまざまな取組みが行われている。
 食の安全・安心の確保のためには、こうした組織・制度の整備はもちろんのこと、食品の生産、加工、流通に携わる食品関連事業者や消費者が食の安全・安心について正しい知識や情報をもち、各関係者間での相互理解が図られることが重要となっている。
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2 ねらい

 こうした中で、農畜産業とその関連産業の発展や国民消費生活の安定のための業務を担う独立行政法人農畜産業振興機構においては、食料消費の姿や国民の健康に果たす食品の役割、食の安全・安心等の食に関する情報の提供を行うことが、主要な業務の一つとなっている。
 このため、今般、食品の供給サイドと消費サイドの関係者に広く参集して頂き、各関係者の食の安全・安心について果すべき役割、取組みの現状や課題、今後の取組み方などについて、意見や情報の交換を行い、食に携わる方々の相互理解と共通認識を深めるためのフォーラムを開催した。
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3 内容

 フォーラムの概要は、次のとおりである。

(1) 全体の概要
日 時 : 平成16年3月10日(水)
午後1:30〜4:00
場 所 : 神戸市(会場は、兵庫県民会館けんみんホール)
基調講演
演 題 : 「食の安全性をめぐる現状と取組みについて」
講 師 : 小泉直子氏(内閣府食品安全委員会委員)
パネルディスカッション
テーマ : 「安全・安心な農畜産物を食卓へ」
〜食に携わる方々の相互理解と連携のために〜
コーディネーター :
  宮崎 昭氏(放送大学京都学習センター所長 京都大学名誉教授)
パネリスト (五十音順) :
  荒木 満夫((株)関西スーパーマーケット第一商品グループマネージャー)
  伊藤 潤子(生活協同組合コープこうべ理事)
  小泉 直子(講師)
  幡井 政子(兵庫県消費者団体連絡協議会会長)
  吉田 康弘(兵庫六甲農業協同組合常務理事)
  渡辺 晃 (フジッコ(株)取締役副社長)
実施方法
 独立行政法人農畜産業振興機構が、内閣府食品安全委員会、農林水産省近畿農政局、兵庫県、独立行政法人農林水産消費技術センターとの共催により実施した。
 また、後援をいただいた機関は、以下のとおりである。
 神戸市、兵庫県農協中央会、全国農業協同組合連合会兵庫県本部、兵庫県食品産業協議会、兵庫県消費者団体連絡協議会、生活協同組合コープこうべ、食を考える国民会議
参集者 : 消費者、生産者、食品産業関係者、行政関係者等約300名の参加者があった。
(2)
基調講演の小泉直子氏
基調講演の小泉直子氏
基調講演
 基調講演では、公衆衛生学の研究に長年携わり、食品安全委員会委員の小泉直子氏が、食品安全行政のこれまでの取り組みと今後の課題、BSE、鳥インフルエンザなど最近の食の安全をめぐる動きについて、講演された。
(3)
パネルディスカッション
パネルディスカッション
パネルディスカッション
 パネルディスカッションでは、宮崎昭氏をコーディネーターに、講師の小泉直子氏にも加わっていただき、パネリストの生産、加工、流通、消費の食に携わる方々の代表者から、安全・安心に対する取り組みの現状や課題、今後の取り組みの方向等について、幅広く意見、情報の交換を行っていただいた。供給サイドと消費サイドが、お互いに、責任ある役割分担を果たしつつ、連携し、食のリスクを少なくすることへの努力を行うことの必要性について、認識を深めることができた。
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