[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
砂糖 砂糖分野の各種業務の情報、情報誌「砂糖類情報」の記事、統計資料など

ホーム > 砂糖 > 機構から > 平成17年度消費者代表の方々との現地意見交換会の開催について

平成17年度消費者代表の方々との現地意見交換会の開催について

印刷ページ

最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

機構から
[2006年2月]

総括調整役 大澤 教男


消費者代表5名の方々と大学生6名が参加
三井製糖株式会社 千葉工場
意見交換の概要
森永製菓株式会社 鶴見工場
意見交換の概要


 消費者の方々が、製造現場を実際に見て、製造者や関係者の方々と話し合って、相互に理解と認識を深めていくことが、食の安全と信頼の確保、需要増進に何より大切です。
 当機構は、情報提供業務の一環として、現地意見交換会を開催し、消費者と生産者との双方向でのコミュニケーションの促進に努めてきております。
 今回の意見交換会は、平成17年12月14日(水)に砂糖の製糖工場で砂糖の製造工程を、また、砂糖を使用している製菓工場を視察し、いかに安全に製造されているか理解を深めるとともに、製造者や関係者と意見交換を行いました。 



消費者代表5名の方々と大学生6名が参加

  今回は、全国的な消費者組織において活躍しておられる5名の方々、大学で食品栄養学を学んでいる6名に参加していただききました。
 このほか、ジャーナリストの方、また、砂糖に詳しい精糖工業会からもおいでいただきました。

出席者名簿     (順不同、敬称略)



ページのトップへ


三井製糖株式会社 千葉工場

 三井製糖千葉工場は、平成5年新名糖市原工場として建設されました。平成13年三井製糖と新名糖との合併により、新三井製糖千葉工場となり、設備の増強がなされ、平成17年新三井製糖、台糖、ケイ・エス3社の合併で三井製糖千葉工場となりました。
 工場の概要は、敷地40,360m2、工場本館延べ、5,135m2、製品倉庫10,000トン収容、原糖倉庫38,000トン収容、日産能力800トン(固形)、同150トン(液糖)となっています。
 工場で衛生管理、品質管理、製造工程の説明を受けたあと、意見交換を行いました。



ページのトップへ


意見交換の概要

○ 大変貴重な経験をさせていただきありがとうございました。特に衛生面での細かな管理については非常に感動しました。
 海外ではどのような管理体制なのでしょうか。
(精糖工業会)詳しい情報は持ち合わせておりませんが、おそらくはアメリカ、ヨーロッパでは日本と同様の品質管理を行っていると思います。

○ 先程、「原料糖の山にはアリが寄ってこないのか」と質問したら「原料糖にはアリはこない。水分を吸い取られるから」と説明していただき、なるほどと思いました。
 近頃、「乾物のすすめ」という本が出ており、乾物を使いましょうという動きがあります。干しシイタケを戻すときに砂糖を一つまみ入れる、切干大根に砂糖を一つまみ入れると戻りが早いといった情報を、砂糖を作る業界の人が若い奥さんにアピールすれば、もっと砂糖の消費は伸びるのではないでしょうか。

○ 20年程前、三井製糖福岡工場(旧ケイ・エス)を見学したことがあります。
 今日、工場を見学して20年間で滅菌の技術などの衛生管理が進歩しているのに驚きました。
 それから消費者へのアピールの仕方ですが「砂糖が健康面で敵と見られている」ということを前面に出すよりも、もう少しソフトな感じでアピールした方がいいかなと感じました。

○ 砂糖は一般的に「太る」「糖尿病」「虫歯」といったマイナスのイメージが強く、なかなか払拭できません。そのため、砂糖そのものを摂ることは控えています。
 人から「砂糖そのものを摂らなくてもジュースなどの飲み物にも入っているので糖分は摂っている」と言われますが、どうしても(「砂糖=体に悪い」ということが)ぬぐいきれません。砂糖の(健康面での)マイナスイメージを払拭するような対策をとってはどうでしょうか。
(精糖工業会)工業会では、マイナスイメージを払拭するために、砂糖と健康のパンフレットの作成・配布や講演会の開催など、砂糖の誤解を払拭するための活動をしています。

○ 家庭用1kg単位の小売と飲料メーカー用大袋があると聞きましたが、出荷先にはどのようなものがありますか。
(三井製糖)代表的な出荷先は飲料メーカー、大手の製菓メーカーです。ほかの用途で多く使われるのは加工食品類でスープ、カレーなどがありますし、弁当製造メーカーもあります。製薬会社もあります。
 あまり知られていない使われ方にはタバコがあります。保湿性をいかすためで、乾ききったタバコは美味しくないそうです。食品以外ではプラスチック原料があります。変わったところではダイナマイトの原料があります。

原料倉庫の原料糖の山 砂糖の製造機械の説明
   
 
熱心に説明を聞く参加者  

○ 今まで特に意識はしていませんでしたが、いろいろお話を聞いて(砂糖に対して)潜在的に悪いイメージがあったことを認識しました。また、砂糖にはプリンを柔らかくするとかパンを膨らませるなどいろいろな機能があることが分かりました。

○ 一人当たり消費量で、日本の何倍か消費している外国の例を強調されると、違う食文化の押し付けのような気がする。それよりも、さらっと事実だけ述べられたほうが、消費者の心に残るのではないでしょうか

○ 私どもでは毎年、婦人会で「くらしの教養大学」という講座を開いており、テーマに砂糖を取り上げたとき、講師がお砂糖は栄養があるという話を聞いたことがありますが、今日、お話を聞いて、砂糖は心身ともに栄養となることをはっきりと認識しました。

○ 若いお母さんたちは「砂糖を食べると虫歯になる」という認識を持っています。「砂糖を食べても歯磨きをしっかりすれば虫歯にならない」ということをもっとPRして、認識を改めていただく必要性を感じます。

○ 砂糖には消費期限がない理由を聞いてなるほどと思いました。うちの台所の隅にある古い砂糖を使っても大丈夫なのだなと思いました。

○ 男性には洋菓子より和菓子の方が好きな人が多いので、砂糖は健康に良いことをPRして安心して召し上がっていただけたら(砂糖の消費も増えて)いいなと思います。

○ なかなか見られない所を見ることが出来ました。
 私は甘いものは大好きなので、疲れたときに甘いものをとると疲れがとれるとか、砂糖の効果などについても知っているつもりでしたが、「糖尿病と砂糖は関係がない」ことは初めて知りました。糖尿病という名前を変えたらどうでしょうか。
 私は冬場の肌荒れが気になる方なので、砂糖の保湿性を生かしてハンドクリームなどに使えないかな?と思いました。

○ 「砂糖は太る」というイメージがありますが、1日にどのくらい摂れば健康にも良いというガイドラインを示していただければ、もっと積極的に砂糖を摂ることができると思います。

○ 原料糖の山の大きさを見て驚きました。原料糖をちょっと食べてみてあまり甘くないと感じました。原料糖を食べてみて固かったこと、いつも食べている砂糖は白いのに原料は茶色なので驚きました。原料糖から三温糖や上白糖など、多くの製品が出来ることに驚きました。

○ 工場では品質管理が徹底されていることに感心しました。工場で安全を徹底していること、環境に配慮していることなどをもっと色々な人にも見てもらい、理解を深めて欲しいと思います。

○ 砂糖は体にとって大切なものということは知っていましたが、生活習慣病の原因と思っていました。今日、話を聞いて砂糖が原因ではないことが分かったので、友達にも話したいです。このことを消費者にもっと知ってほしいと思います。

○ 日本では砂糖の消費量が減っているということですが、食事の洋風化が原因でしょうか?そうであれば、和食は砂糖をいろいろなところで使うのですが、今は和食(日本型食生活)の見直しが進んでいるので、消費量も増えていくと思います。
 また、脂質の摂取量が増えているため、その分のエネルギーをでん粉や甘い物から摂らなくなっていると思います。食生活が改善されれば砂糖の消費量が増えると思います。
(精糖工業会)「洋食から和食化が進めば消費量も伸びるのでは」という意見ですが、洋食はデザートに砂糖をいっぱい使いますが、和食はそういう使い方はしないのでおそらく増えないと思います。

○ 私たちが勉強している栄養学では、なるべくご飯などのデンプン由来の糖質を摂取するように教わっているので、その考え方を払拭することは難しいと思います。でも、砂糖を食べてもそんなに太らないことが分かったので、これからは気にせず、思いっきり砂糖を食べようと思いました。
 砂糖会社も砂糖を使った料理レシピを作って消費者にアピールしてはどうでしょうか。

○ いまだに「砂糖を漂白している」と思っている人がいるのですか?
(機構)機構にもそういう問い合わせがあります。今、日本にはそんなことをしている工場はありません。
(精糖工業会)精糖工業会では「砂糖は漂白している」などという砂糖に対する誤解を払拭するために10年程前からPR活動を行っており、徐々に効果がでてきたと思います。

○ ほかの製品のように、砂糖メーカーが砂糖を使った料理のレシピを作って売り場に置いてあれば、買って行く人も増えるのではありませんか。
 これからおせち料理の季節が来るので、おせち料理のレシピを配付してはどうでしょうか。
(三井製糖)当社のホームページでは、料理のレシピを紹介しています。
 おせち料理のレシピ掲載は間に合いませんが、そういう事も検討していきたいと思います。

○ 高齢者の方から「1kg袋では重過ぎるため、500gの袋で販売して欲しい」という意見もあります。
(三井製糖)当社では、500g袋の製品も製造しております。店頭に並ぶかどうか店側の判断になるので、なんとも言えません。


ページのトップへ


森永製菓株式会社 鶴見工場

 森永製菓は、紹介するまでもない製菓会社ですが、明治32年に創業された会社で、「エンゼルのように地球と人と社会にやさしく」をモットーに菓子事業、食品事業、冷菓事業、健康事業などを展開しています。今回訪問した鶴見工場は、チョコレート、ビスケット、ココアなどを作っています。
 チョコレートの製造工程の説明を受け、意見交換を行いました。




ページのトップへ



意見交換の概要

○ 「森永HACCP」と、「普通のHACCP」とはどう違うのですか?
(注)HCCPとは、安全な食品を作るための衛生管理の方法
(森永製菓)「森永HACCP」とは「一般的なHACCP」に「品質管理」を付加して管理している方法です。品質管理には森永独自に開発した技術もあります。

○ 砂糖の品質が製品の仕上がりにどれくらい影響するものでしょうか?
 加熱すれば融けてしまうもので、粒子の大きさなど関係なさそうですが。
(森永製菓)チョコレートの場合、粒子の滑らかさは味をより引き立たせます。粒子が粗ければザラつき美味しく感じません。
チョコレートの加熱温度は数十℃程度で水分もほとんどありませんので完全に溶解することはありません。よって粒子もそのまま残ります。

○ 生チョコと普通のチョコの違いはどこにあるのですか?
(森永製菓)普通のチョコレートは水分が1%以下ですが、生チョコの原料は生クリームを主体としていますから水分が多いのが特徴です。また水分が多いため、乳化状態も異なります。

○ これからどのようなチョコレートを開発しようと思っていますか。
(森永製菓)原料素材などで特徴のある『こだわり商品』開発をしていきたいと思っています。また、当社は流通菓子が得意分野ですが、よりおいしさを追求した賞味期間の短い商品の検討も行っております。


森永製菓樺゚見工場会議室にて意見交換

 

消費者代表の方々との現地意見交換会に参加された大学生の感想

(五十音順で紹介) 

女子栄養大学 石垣桜子

砂糖関係の工場見学と意見交換会は大変充実したものでした。何気なく使っているお砂糖の歴史から効果、生産量、消費動向、生産方法、種類など、大変多くのことを学びました。

精糖工場では、国内をはじめ世界各国から集まった原料糖の山の迫力に驚きました。また工場内に入ると真っ先に感じるのが、懐かしいような甘い香り。この甘い香りに誘われて、虫が入ってくるのでは?と考えましたが、工場と外部は2重のドアで区切られているので、その心配はいらないようでした。また作業服などにも異物や毛髪混入を防ぐ工夫がされており、衛生面への徹底さにとても感心しました。

製菓工場ではチョコレートのコクのある深い匂いが至福の時にいざなってくれました。工場の衛生管理、製品の工夫などが勉強になりました。また、まだ販売されていない新商品の製造現場を見ることができて、新しい製品を次々と発売することは素晴らしいなと感じました。

また、意見交換会では現在国内の砂糖の消費量が減少していることについての説明があり、大変興味深いものでした。原因は、健康ブームや消費者の誤った砂糖への認識によっておこるのです。栄養学を学んでいる私の視点からすると、確かにお砂糖は、毎日たくさん摂取することはおすすめできません。しかし、お砂糖はそれ以上に人を幸せにする力があります。お砂糖を食べると幸せな気持ちになるのは、赤ちゃんが最初に感じる味は母乳の甘味であるからだそうです。そのような砂糖の力をうまく使うことで、より豊かな生活を送ることをおすすめできます。ただし摂りすぎは摂取エネルギーの過剰になるので注意しましょう。このように食べ物を栄養素だけで評価するではなく、ほかの効果を考慮することも大切であるのだということを発見できました。

お砂糖や甘いお菓子は身近にいつもあり、あって当たり前です。しかし、もしこの世にお砂糖がなかったら、料理のコースの最後の楽しみ、口寂しいときになめる飴玉、お祝いにみんなで食べるケーキも存在しないのです。そんな生活なんて考えられません。大切なものほどその大切さに気がつかないもの。これからはもっと、お砂糖やお菓子に感謝しなければと感じました。

 

女子栄養大学 藤岡唯実

 見学・意見交換会から幾日か経った今でも、思い出すだけでわくわくする貴重な体験をさせていただいた。

 三井製糖でまず印象に残っているのは、社員の親切さ、丁寧さ、そして一生懸命さである。砂糖に対する熱い思いもよく伝わってきたし、工場見学で工場内をまわっている最中、よく目に付いた「整理整頓」、「段取り十分安心作業」、「帽子・作業服正しい着用の徹底を!」などの言葉が書かれたポスターから、社員教育が徹底している会社だということがよくわかった。

 社員の教育が行き届いていて、更にその社員一人ひとりが砂糖に対して真剣に取り組んでいる様子が覗え、このような会社で作られている砂糖は安心できると思った。

 衛生面での気の遣い方もすばらしく、消費者の一人としては、見えないところで気を遣っている様子を目の当たりにし、本当に安心した。

 工場長自ら、見学前に工場の概要、現代の砂糖の消費状況などを説明してくれ、日本の砂糖消費量が欧米諸国に比べて非常に少ないこと(日本の砂糖消費量は一人あたり年間位の消費量)、糖尿病と砂糖は関係なく重要なのはバランスだということ、現在は砂糖を漂白などしていないこと、一日の糖質摂取量の多くを砂糖から摂ってほしいということを熱く語ってくれた。

 だが、大学の授業で栄養学を勉強している私としては、糖質の半分を砂糖から摂取するということは、考えられない。やはり糖質はごはんなどの穀物から摂取することをすすめる。重要なのはバランスだと言っていたが、糖質の半分を砂糖から摂ることはアンバランスになってしまう。

 砂糖の消費を増やしたいのなら、もう少し現実的で、あまり欲張らずにじっくり取り組むべきだ。ちょっとしたことから始めるのが最善なのではないだろうか。

 例えば、砂糖を使用した料理のレシピのリーフレットなどをスーパーに置いてもらうことなど。インターネットのホームページにはレシピを掲載しているようだが、やはり、砂糖の消費を増やすためには、主婦の協力が必要だと思う。インターネットだけでなく、主婦の集うスーパーに簡単なレシピを(季節に合ったものをこまめに更新する)置くなどすることが大事なのではないだろうか。

 また、森永製菓では、チョコレートの生産ラインやパッケージ詰めの様子を見せていただいた。ここでも徹底した衛生管理を行っていて、さすが大手メーカーといった感じだ。

 三井製糖と森永製菓の工場見学に参加でき、本当に嬉しく思っている。またこのような機会があれば参加したいし、いろいろな方に体験してもらいたい。こういう機会を消費者にもっと与え、今回参加した私たちのように、ぜひ感動と安心感を直接味わってもらいたい。

 

女子栄養大学   松村節子

 まず、三井製糖の工場に行って驚いたのは、原糖倉庫の大きな山でした。ただの、産業廃棄物だと思いきや、砂糖の素である原料糖でした。味は黒糖に似ており、甘さは控えめでした。こんなにも大量の砂糖が作られるのかと思いましたが、工場長の話によると、日本の砂糖の消費量は減ってきているということでした。それは、健康志向の人が増え、また砂糖に対する誤解から生じているそうです。糖尿病もその1つで、砂糖摂取は減っているが、糖尿病が増えているというのです。これは砂糖だけが原因で起こる病気ではないということです。名前から、糖尿病=砂糖が原因というイメージがたくさんの人に定着してしまっているようでした。意見交換会で、いっそう糖尿病という名前を変えてしまえばよいと笑い話もでましたが、そうすることで砂糖の消費も増えるだろうと思いました。

 次に驚いたというか、とても感心したことは、工場のコンセプトでした。「3Sの強化」の中の安心・安全では、徹底した殺菌が行われているということです。洗浄する水は、純水を使っていたり紫外線をつかっていたり、時間監視をしていたりして、微生物をゼロにしているそうです。包装する場所は関係者以外立ち入り禁止となっており、残念ながら私たちも入ることができませんでした。消費者の私たちにとって、口に入るものは命にかかわることなので、これならとても信頼することができると思いました。

 砂糖には上白糖などの白砂糖と、三温糖などの茶色っぽい砂糖があります。茶色い砂糖(三温糖)を精製して白砂糖をつくるのではないということ、砂糖を結晶化させる工程で、一番先にできた結晶が白砂糖で、番目にできた結晶は、結晶化させるときに加えられる熱で、砂糖分がカラメル化して茶色くなるこれが三温糖であることを知りました。     また、綿アメを作るときなどに使う、ザラ糖は、初めにできるのではなく、わざわざ結晶を大きくして作っていることに驚きました。砂糖は、意外と手間がかかってできているのだと思いました。

 こうして作られた砂糖は、次に行った森永製菓のお菓子に使われたり、家庭での料理に使われたりしています。また、砂糖には力があり、脳に元気をあたえたり、料理では腐敗を防いだり、肉をやわらかくしたりと、私たちにとって欠かせない調味料だと、あらためて感じさせられました。この工場見学で、砂糖にたいするイメージが変わったと思います。もっと多くの人たちに砂糖の良さを知ってもらうために、年に1度、「砂糖の日」を作ってほしいと思いました。

 

 

女子栄養大学  柳澤 麻由

普段は製品化されたものにしか触れることがないので、実際に製造されている現場を追って見ることで、多くの時間と知恵とエネルギーとが費やされていることをひしひしと感じました。特に、衛生面によく気をつかわれていることが分かり、ほっとしました。

いまの日本の食社会は、飽食の時代を経て健康志向  へ、つまり“量より質”というように人々の食のありかたは、安全なものを安心して口にすることが重要視されてきています。マスコミから流される食に関する情報では、健康面かダイエットに有効とされる食材ばかりがとりあげられています。そのため、砂糖は実は栄養源として欠かせない食べ物なのに控えめに扱われたり、砂糖は摂る量によって生活習慣病につながると言う話が、安易に必要以上に浸透してしまっている現状は残念なことだと思います。

工場を見学させていただいて、安心・安全に対する知恵の尽くされた構造(多重ろ過の徹底・床のスラブ構造による洗浄の容易性など)をしていること、また環境に配慮された設備(産業廃棄物の減量化とリサイクル・敷地に本の木が植林されていることなど)が整っていることに驚きました。食べ物をまえにして口にいれる直前、それが安全な食べ物であるかを考えてみることはあっても、その原料がどこから、どのようなルートで運ばれてきて、どのような環境のもとで保存され、製造されて私たちの手元に届けられるか、ということまで想像してみたことはあまりなかったような気がします。でも実際に砂糖やお菓子が製造されていく過程と清潔に整備された工場内をみて、信頼できるものがここにはあると感じました。

食品のなかには甘いものなのに、そのパッケージには“砂糖不使用”という文字があり、原材料名に人口甘味料が表示されている商品があります。確かにそういったものはエネルギーが少なく、ダイエット志向のひとには喜ばれるかもしれませんが、その甘さとエネルギー量の少なさとのギャップに、また聞き慣れない人工甘味料の響きに、本当に安心して食べられるものなのだろうかと考えてしまうときがあります。糖質系の“砂糖”と科学的に合成された非糖質系の“甘味料”は別ものでありながら、甘いものとして同じようにくくれてしまうので、砂糖の他にも人工甘味料が含まれる製品は体にとって自然ではないかもしれない、と感じる時もありました。また砂糖には、脳の唯一のエネルギー源といわれるブドウ糖が多く含まれているというのに、酵素を作用させてブドウ糖よりも果糖を多くしてしまう異性化糖は、砂糖本来の良さを半減させてしまうような気もします。

三井製糖の工場の方がプレゼンテーションでおっしゃっていたように、いまは確かに糖尿病などの疾病になることを意識してしまい、砂糖の摂取に敏感になっているひとは多いと思います。しかし同時に、この風潮は一時的なものに過ぎないのではないかとも思えます。なぜなら、何かとストレスの多い社会において、疲れを癒してくれる甘いものはなくてはならない存在だからです。またちょっとしたお菓子があるだけで、それが誰かとのコミュニケーションのきっかけになるのも事実です。例えば食事に誘うほどの時間や面識がなくても話をしたい人がいるとき、頭をつかう仕事場や何かひらめきを求めている場面でも、お菓子を囲むことによってコミュニケーションの輪が広がっていくのだから、不思議です。脳にエネルギーと共に安心感をも与えてくれる良質の砂糖は、その力が失われない限り、いつの時代にも必要とされるべきものです。消費者の食への関心の高まりにより、製品の提供されるあり方も、年代別に細分化されてきているように思います。例えば女性にはこだわり感のある凝ったものを、男性にはスピードや飽きがこないもの、子ども達には嗜好に合ったもので体に優しく、消化しやすいものなど…といったように。特にお菓子が大好きで、食べる機会が多い子ども達には、砂糖本来の甘味に満足できる味覚であって欲しいと思います。

菓子産業の課題として、原料問題が挙げられていますが、これらの原料を生産されている国内の農家を、ぜひ盛りたてていただきたいです。国内農業保護により外国から輸入される原料にくらべて割高になっているようですが、輸入されたもので安価なものを作るより、少し高くついても国内で原料から需給するほうが、これからの食社会における、本当の豊かさ、信頼できる未来につながっていくように思います。

見学に行った際、工場の方が熱心に説明してくださり、また質問や意見に耳を傾けてくださり嬉しかったです。今日も繰り返される試行錯誤のなかで、商品を提供していただいていることに感謝です。良い経験をさせていただきました。

 

 

女子栄養大学    山中 このみ

   私は、初めてこのような会に参加しました。バスの中で資料をみて、日本は、1人1年当たり砂糖を約18`cも食べていると知りビックリしました。いつも家で使っている1`cの砂糖を18個分も食べていると思うとすごいと思います。それだけ、私たちにとって欠かすことのできないものなのだということを改めて感じました。しかし、他の国と比較してみると、オーストラリアでは約55`c、カナダでは約40`cという数字で、日本の砂糖消費量が少ないということを知りました。日本は、昔に比べて砂糖の消費量が減っています。現代では、肥満や糖尿病の生活習慣病が増えてきて、また、ダイエット思考といった傾向があり消費量が減っているそうです。

プレゼンで、この生活習慣病の原因が砂糖である、と思っている人が多いのではないか。ということをおっしゃっていましたが、私もそう思います。実際、私もそう思ってしまうところがありました。しかしそれは、その人の生活習慣が問題であるため、砂糖が直接原因というわけではないので、そのことを分かってほしいということでした。それを聞いて、三井製糖の方々の気持ちがとても伝わってきました。

 話を聞いた後、工場を見学して一番印象に残っているのは、原料糖の山でした。本当に大きくて、色も薄い茶色をしているし、これが砂糖?という感じで、砂漠に来ているような気持ちになりました。試食してみると、いつも食べている砂糖よりも甘さ控えめで黒糖に似ている味がしました。すごく、甘いものなのじゃないのかな。と予想していたので、意外でした。工場の中は、とても暖かくて、砂糖の甘い匂いがして幸せな気分になりました。すべてにおいて、衛生管理が徹底していて、抜け目が感じられませんでした。消費者のことを第一に考えてくれている証拠だと思います。

 森永製菓でもそうでした。消費者の安全を考え、衛生管理を徹底していました。また、新商品の開発もいろいろしていて、私たちの知らないところでは、様々な努力がされているのだ、ということを感じさせられました。

 今回の見学を通じて、見学をする前とした後では、砂糖やお菓子に対する見方が変わったような気がします。作っている過程や、工場の方々の気持ちが分からないからいろいろな誤解をしてしまうと思います。他のたくさんの人たちにも見学してもらいたいと思いました。見学会に参加してよかったと思います

 

 

女子栄養大学 文化栄養学科 2年  吉岡 真希

見学の前に三井製糖の方にプレゼンをしてもらいました。プレゼンでは見学だけでは分からないこと、例えばや品質管理、など消費者に対しての安心な製品作りをしていることが分かりました。プレゼンが終わると今度は工場の見学がありました。工場の中が甘い匂いだったり、大きな機械で商品が管理されていたりと見るものすべてが新鮮だったのですが、私の中で一番印象深かったのが原料糖の山の山!!本当に驚きました。

見学が終わると昼食を食べ、その後に意見交換会があり、砂糖に対しての誤解や工場がもっとアピールしてもいいことなどさまざまな意見を交わしました。自分以外の消費者の中でもさまざまな意見がありましたが、砂糖に対してのあまり良くない固定観念や誤解している人はいたようでした。

プレゼンや工場見学をさせていただく内に砂糖の良さも見つけることができ、消費者代表だけではなく、このような講演などがあれば砂糖に対しての誤解も解けるのではないかなと感じました。

工場の人たちの暖かい見送りをうけて、森永製菓へと向かいました。森永製菓の工場では、入り口にはあの有名な「キョロちゃん」グッズが出迎えてくれました。

森永製菓工場でも、工場の目指しているものや目標等の話を聞かせていただいて見学と製造・生産の説明、そして意見交換会がありました。

ここでは靴や服の誇りをとる自動ブラシのようなものやエアーウォッシュの体験をさせていただきました。森永製菓の工場は三井製糖工場に比べ、人の手が多少多いように感じました。

意見交換会の後に個別に聞いたのですが、森永製菓の工場でも日々新しい「おいしい」という感動を消費者に届けるためにいろいろな努力をしていることが分かりました。

消費者に対しての配慮など見えないところでも私たちのために、そしてよりよい製品を作り出すために一生懸命いろんなことに挑戦してくださっていることがとても伝わり、とても良い勉強になりました。

 

 



ページのトップへ




BACK ISSUES




このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.