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最終更新日:2010年3月6日
担い手育成をテーマにしたシンポジウムが開催される
〜第34回サトウキビ試験成績発表会〜
沖縄県甘蔗作研究会村山会長 |
一般発表の様子 |
一般発表の後、「安定的かつ効率的なさとうきび生産担い手育成のあり方−地域の生産実態に即した担い手育成の方向性−」をテーマにシンポジウムが行われ、取り組み事例の発表と討議が行われた。
座長である村山会長は、「経営安定対策における経過措置により対象要件を満たすとされる農家が8割近くを占める現状を、特例期間の3年の間にどうするかが重要な課題である」と述べ、先進的な取り組み事例の報告の後、総合討議が行われた。
まず、基調報告として、鹿児島県大島支庁沖永良部事務所の吉田技術専門員による「与論島における集落営農への取り組み」の報告が行われた。今年度から実施されているさとうきび品目別経営安定対策の開始前から増産を目的とした集落営農を目指しており、現在は特定農業団体へ育成することを目的に経理の一元化を行う予定であるとのことであった。
続いて、沖縄県農業研究センターの新里良章氏による、早期株出管理を主体とした受託集団の育成についての検討、同センターの玉城麿氏による、これから重要視されるであろう受委託作業を想定した機械化システムの開発内容と進捗状況についての発表、沖縄県南部地区農業改良普及センターの比嘉良実氏による、南城市大里稲嶺地区におけるモデル的な集落営農の取り組み支援についての事例の発表、JAおきなわ北部地区事業本部さとうきび対策室の玉里政志氏による、名護市久志区における基幹作業受委託の取り組みについての発表、さらに、恩納村さとうきび生産組合の比嘉豊林氏による、さとうきび生産組合の取り組みについての現状と課題の発表が行われた。
最後に、JAおきなわさとうきび振興部の銘苅弘一氏が、OCR調査における圃場調査結果についての説明を行い、特例農家の課題を報告し、その中で「かつてのゆいまーるの復活を目指す。時間はかかるだろうが、何かをやらないと進まない」と述べた。
シンポジウムの様子 |
会場の様子 |
|那覇事務所| |