[2010年02月]
翔南製糖株式会社の平成21年産の製糖が開始される
那覇事務所
平成22年1月9日(土)翔南製糖株式会社において、平成21年産の製糖が開始された。製糖期間は同日から3月下旬までの約80日間の予定である。
同社は早期に製糖を終了させ春植えの植付け、株出管理を実施すれば、次年度に単収の向上が期待できることから過去5年連続で年内操業を続けていたが、今期は、工場設備の改修工事の遅れなどにより年明け操業となった。
製糖開始にあたり、さとうきび搬入開始式が行われた。同社許田代表取締役社長および上原糸満市長のあいさつの後、沖縄県トラック協会の代表理事などによって今年産の安全操業を願って、今年産初のさとうきびを積載した秤量所のトラックに御神酒を献ずる安全祈願献酒が行われた。会場には翔南製糖の製糖開始を祝って約60人の関係者が駆けつけており、今期の搬入を祝った。
会場の後方には、トラックいっぱいのさとうきびを積む約40台のトラックが待ち構えており、今年産の活気あるさとうきびの搬入が始まった。
今年産のさとうきびは、昨年産が豊作であったのに対し、成長が旺盛な7月から9月に干ばつの影響を受け、生産量の落ち込みが懸念されていたものの、その後10月以降の適度な降雨により、平年作程度まで回復している。翔南製糖の今年産のさとうきび生産量は13万376トン、産糖量は1万5572トンが見込まれている。
沖縄県における今年産のさとうきび生産量は78万6099トン、対前年比94.9%が見込まれている。