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短期大学女子学生の食生活調査から

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/国内情報

今月の視点
[2003年6月]

 バランスのよい栄養摂取、規則正しい食生活は様々な生活習慣病を予防するために大切なことです。そしてそのためには、朝、昼、夜ときちんと食事を摂ることから始まります。それは年代に関係なく、全ての世代にあてはまることです。今回はこの中でも女子大生の食生活に関するアンケートが行なわれましたので紹介します。

聖心ウルスラ学園短期大学 講師
土肥 美代子


はじめに
結果と考察
  1. 朝食の摂取状況   2. 昼食の摂取状況
  3. 間食の摂取状況   4. インスタントラーメン・麺の摂取状況
  5. 排便習慣   6.食品群別による摂取状況


はじめに

 生活習慣病(高血圧、II型糖尿病、高脂血症、循環器病、がん等)の予防には若い頃からの食生活、生活習慣が重要である。平成12年に厚生省保健医療局は 「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」 を立ちあげた。生活習慣を適正に営むことによって生活習慣病の一次予防を図ることを目的とし、今後10年間に到達すべき目標を数値で示している。栄養・食生活では、“1日当たりの野菜の摂取量の増加” “中学・高校生、20歳代・30歳代の男性の朝食を欠食する人の減少” “量、質ともに、きちんとした食事をする人の増加” などに、2010(平成22)年の指標の目安を示している。
 食の簡便化、レジャ−化など多様化する食環境のなか、親から自立し自らの生活スタイルを確立していく時期である20歳前後の女子学生の食生活およびそれに関係する生活状況を調査した。
調査時期 平成14年2月
調査対象 N市短期大学女子学生
 112名(9割が親と同居)
調査方法 アンケート調査
 (選択記入方式による)
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結果と考察

1. 朝食の摂取状況
 朝食を毎日摂っている短期女子学生(以下「学生」と略す)は66%あり、ときどき欠食するは26%、欠食するは8%であった(図1)。欠食の始まりは短期大学に入ってからが半数以上で、理由は朝の起床が遅く朝食を摂る時間がないが多かった。
 主食はごはんが37%、パンは20%、ごはん又はパンが40%であり、和食の傾向であった(図2)。ごはんとみそ汁、パンと飲み物(牛乳、コーヒー、ジュースなど)といった2品の朝食が多く、野菜サラダや果物の摂取は少なかった(図3)。
図1 朝食の摂取
図1
図3 朝食の内容(複数回答)
図3
図2 朝食の主食の内容
図2
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2. 昼食の摂取状況
 昼食の欠食はなかった。自宅からの持参の手作り弁当が46%で最も多く、パン、コンビニエンスストアのおにぎり、カップラーメン・麺が13%と次いで多かった(図4)。手作り弁当持参が多い理由は自宅から通学の学生が多いことや、外食で昼食を得にくい環境条件も影響していると考えられる。昼食のいくつかを示すが、栄養バランスのよい弁当もあったが、量が少ないもの、野菜類の入っていないもの、し好に偏ったものなどもあった。調理方法では揚げ物、炒め物が多く、煮物は少なかった(図5)。市販品利用ではカップ麺、おにぎり、パンなど炭水化物のみの食品に偏っていた。
 昼食摂取後の間食状況を調べた。「食べることが多い」 「ときどき食べる」 をあわせ、62%の学生が食後に菓子類を食べている(図6、7)。チョコレート、スナック菓子、あめ(キャンディー)などの摂取は、間食の感覚ではなく、食事の一部のように、昼食後の学生の談話のなかで位置を占めている。
図4 昼食の内容(複数回答)
図4
図5 昼食の写真
図5
図6 昼食後の間食
図6
図7 昼食後の間食の内容(複数回答)
図7
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3. 間食の摂取状況
 「間食を毎日する」「ときどきする」をあわせ、86%の学生が間食をしていた(図8)。スナック菓子、チョコレート、あめ(キャンディー)、クッキー、アイスクリームなど菓子類が多かった(図9)。間食にもスナック菓子、チョコレート、アイスクリーム、クッキーなど脂質を多く含む食品が好まれていた。間食の時間帯は夕食前が最も多かったが、講義終了後、アルバイトに出る前、夕食後と頻繁に間食をしている。
図8 間食の状況
図8
図9 間食の内容(複数回答)
図9
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4. インスタントラーメン・麺の摂取状況
 昼食、間食に手軽に食しているインスタントラーメンの摂取状況について調べた。「ほとんど食べない」 は56%であったが、44%は1週間に1個以上を摂取しており、常食も少数みられた(図10)。食の簡便化が進むなか、インスタントラーメン・カップ麺は手間においても、金額においても学生には手頃な食品となっている。
図10 インスタントラーメンの摂取
図10
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5. 排便習慣
 「毎日」 「2日に1回」 をあわせ、順調に排便のある学生は58%で、週に1〜2回、不規則の便秘ぎみが42%あった(図11)。
図11 排便習慣
図11
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6.食品群別による摂取状況
 食品群別での摂取状況を調べた(図12)。米類は94%が毎日摂取しており、米の摂取状況はよかった。「毎日」 または 「2日に1回食べている」 が多い食品群は、緑黄色野菜、その他の野菜、肉類、卵類、乳・乳製品、菓子類であった。いも類、海草類、きのこ類は摂取の回数が少なく、次いで果物、豆腐・大豆製品、魚類の摂取が少なかった。このように和食の食材料が好まれていない。いも類、海草類、きのこ類、果物、豆腐・大豆製品など食物繊維を多く含む食品の摂取が少ないことは、排便習慣において便秘ぎみの学生の多かったことの原因のひとつでもある。野菜類は 「毎日」 または 「2日に1回」 は摂取しているが、朝食および昼食のメニューから摂取量は多くない。「第六次改定日本人の栄養所要量ー食事摂取基準ー」 に対応した食品群別摂取目標量(表1)の野菜の摂取量は1日350g(緑黄色野菜120g、その他の野菜230g)であり、「健康日本21」 の野菜摂取量の増加の指標(目安)も1日350gである。
 摂取の少なかった食品群の魚類、食物繊維を多く含む食品群、ビタミンA・Cの多い野菜や果物は生活習慣病の予防に欠かせない食品である。弁当のメニューでは揚げ物・炒め物など油を使った料理が多く、煮物は非常に少なかった。野菜の摂取量を増やす、海草・いも類・きのこ類・大豆製品などの食物繊維を多く含む食品の摂取量を増やすには煮物は欠かせない。洋風の料理に偏らず、砂糖、しょうゆ、みそなどの調味料をうまく使って和食の料理を大切にしていきたい。
 生活習慣病増加の要因のひとつに食生活の洋風化があげられる。調査対象の学生はインスタント食品および調理済み食品がすでに食卓にあった1980年代前半に生まれている。菓子類もスナック菓子、クッキー、チョコレート、ケーキなど多種あるなかで育ってきた。食物が豊富にあり自由に選択できることが、手軽に食することや、し好に偏ることにつながってきており、脂肪の摂りすぎや栄養のアンバランスの原因になっている。
図12 食品群別による摂取状況
図12
表1 18〜29歳の食品構成
表1
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アンケート
アンケート
アンケート
アンケート
アンケート

「今月の視点」 
2003年6月 
短期大学女子学生の食生活調査から
 聖心ウルスラ学園短期大学 講師 土肥 美代子


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