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海外市場の動き[2000年7月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2000年7月]

[NY 砂糖市場の動き]

【NY 砂糖市場の動き】

 5月の市場は、(1)アメリカ農務省がブラジルのさとうきび収穫量が3億500万トンから2億8,000万トンと約8%減少、砂糖生産量が1,970万トンから1,450万トンと約26%減少するとの見通しを明らかにしたことによって、ブラジルの大幅な減産及び輸出の減少が現実的になってきたこと。また、砂糖生産量の減少幅がさとうきび収穫量の減少幅より大きいのは、さとうきびの配分がエタノール生産向け優先となったとみられること、(2)ブラジルの減産は他の生産国を強気にさせる要因となっており、特に、タイ産の期近積みプレミアム価格がジリジリ上昇していること、(3)アメリカ下院が、5月24日、対中国最恵国待遇(MFN)恒久化法案を可決したことによって、中国の世界貿易機関(WTO)加盟への弾みとなり、同国の砂糖輸入が約200万トン増加すると見込まれること、(4)EU で砂糖価格の低迷を受けて、大幅な作付面積の減少が確認されたこと、(5)オーストラリアが天候不順によって減産の見込みであること、等の支援材料を受けて、思惑筋、ファンド筋及び投機筋等の活発な買いによって続伸し、現物価格及び期近7月限価格とも前月に引き続き上昇基調となって堅調に推移した。
 このような状況の中で、現物価格は、最高値が25日の8.23セント、最安値が2日の6.65セント、月平均は前月に比べて0.89セント高の7.37セントとなった。また、期近7月限価格も最高値が26日の7.81セント、最安値が2日及び3日の6.40セント、月平均は前月に比べて0.78セント高の7.00セントとなった。 
 今後の市場動向に関して、国際砂糖機関(ISO)及びE・D & F・マン社は、主要生産国の減産や景気の回復に伴う需要の高まりにより、需給関係改善の兆しが見え始めたことから、今後、砂糖相場は押し上げられる可能性が高いとの見通しを示した。
〔農産流通部〕
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