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海外市場の動き[2001年3月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2001年3月]

[NY市場の動き]

【NY市場の動き】

 1月の市場は、(1) 中国で国家備蓄在庫取り崩しにもかかわらず、国内糖価が値上がりしていることから、同国政府が国内糖価の上昇を食い止めるため、150万トンを超える粗糖を輸入することが確実な状況となったこと、(2) キューバで干ばつの被害による減産が見込まれること、(3) ブラジルでアルコールの需給がひっ迫していることから、さとうきびの配分がアルコール優先になると見込まれること、(4) アジア及び中東諸国の積極的な買い付けがあったこと、等の支援材料があったことから、現物価格は10セント台半ばから後半、期近3月限価格は9セント台後半から10セント台半ばで上昇基調となって展開し、依然として低水準ながらも堅調に推移した。
 現在の市場の動向に関して、市場関係者筋は、昨年の春から夏にかけて第1ラウンドの上昇があった後、秋から冬にかけての調整場面を経て、早くも第2ラウンドの上昇が始まった可能性があるとの見方を示している。
 このような状況の中で、現物価格は、最高値が9日の10.99セント、最安値が30日の9.97セント、月平均は前月に比べて0.42セント高の10.65セントとなった。また、期近3月限価格は最高値が8日の10.47セント、最安値が30日の9.58セント、月平均は前月に比べて0.39セント高の10.11セントとなった。
 今後の市場動向に関して、トレーダー筋は、世界の砂糖需給は供給不足が見込まれており、ロシア、アジア及び中東諸国の買い付けがこれから本格化することを考慮すると、市場環境は明るいと予想され、特に中国は、国家備蓄在庫の取り崩しも限界にきており、これから本格的に買い付けに動くことが予想されることから、同国の動きが最大のポイントになるだろうと述べている。
〔農産流通部〕