9月11日に発生した米国同時多発テロ事件の影響を受け、NY・コーヒー・砂糖・ココア取引所は14日まで休場となった。その後、ロングアイランドシティのバックアップセンターに拠点を移し、先物取引は17日から再開されたものの、現物価格は9月中は公表されなかった (公表再開は10月2日)。
このため、9月の現物価格は、「労働感謝の日」による休日明け4日から10日までの5営業日だけの公表となり、最高値は10日の8.64セント、最安値が7日の8.52セント、月平均は前月に比べて0.17セント安の8.60セントとなった。
先立って再開された先物取引価格は、テロ事件を巡る戦争勃発による消費低迷懸念等により、24日以降は10月限を含む全ての月限において7セントを割り込む展開となった。
また、今後の市場動向に関してはアナリストは、戦争勃発による中央アジアから中東にかけての砂糖消費の減少、及び、ブラジル通貨レアル安を受けて同国からの砂糖輸出の増加が相場を圧迫する要因になるだろうと分析している。
