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海外市場の動き[2002年1月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2002年1月]

[NY市場の動き]

【NY市場の動き】

 11月の市場は、F. O. リヒト社が10月29日に発表した世界砂糖需給第1次予想は、これまでの予想から一転して2000/01年度、01/02年度ともに生産量が消費量を上回る内容となったものの、
(1) 他の大方の統計機関も依然として消費量が生産量を上回ると予想していること、
(2) ブラジルからの輸出がピークを過ぎ、さらにレアル高でブラジルからの売りが弱まってきたと見られていること、
(3) 11月4日に襲来したハリケーン 「ミシェル」 により、キューバのさとうきびが甚大な被害を受けたこと、
(4) ロシアが来年の輸入割当枠 (365万トン) の買い付け期に入ったこと、
(5) イラン、エジプト等からの現物需要があったこと
等の強材料により、現物価格は月初から漸次上昇し、21日以降は8セント台を回復する展開となった。
 この結果、現物価格の最安値は2日の7.10セント、最高値は29日及び30日の8.31セント、月平均は前月に比べて0.66セント高の7.80セントとなった。また、定期相場は、3月限平均価格は7.28セント、5月限月平均価格は6.84セント、7月限平均価格は6.39セント、10月限平均価格は6.42セントとなった。
 また、今後の市場動向に関してアナリストは、
(1) 01/02年度の世界砂糖需給の予想がリヒト社と他の統計機関とで分かれていること、
(2) ブラジル、オーストラリア等の南半球のさとうきび生産はほぼ確定したが、タイ等北半球の生産はこれから修正の余地を残すこと、
から今後の各統計機関の需給予想が注目されるとしている。また、長期の相場展開について調査機関関係者は、02年上半期は上伸するものの下半期にはブラジルの生産増により供給が拡大し、相場続伸を抑えることになるだろうと見通している。
〔農産流通部〕