1月の市場は、当面の供給タイト感により前半は昨年12月上旬並みの高値 (9日) を付けるなど8セント台を維持する展開であったが、後半は
(1) ロシアの買付けが一巡すること、
(2) ブラジルの02/03年産さとうきびの増産予想、
等により月末にかけて大幅に下落する展開となった。
この結果、現物価格の最高値は9日の8.46セント、最安値は30日の7.07セント、月平均は前月に比べて0.06セント安い7.96セントとなった。また、定期相場は、3月限平均価格は7.43セント、5月限平均価格は6.78セント、7月限平均価格は6.23セント、10月限平均価格は6.22セントと期近の逆ザヤが拡大傾向となっている。
また、今後の市場動向に関しては、
(1) WTO に加盟した中国の今年の輸入枠176万トンがどの程度輸入されるか、
(2) また、5月から収穫が始まるブラジルのさとうきび生産は増産が予想され、この増産分はアルコール向けとされているものの、レアル相場の動向や国際糖価によっては砂糖の生産に向けられる可能性がある、
等、今後の両国の動向が注目されるところである。
