1月からの下げ基調傾向で始まった2月の市場は、ブラジルやオーストラリアの02/03年産さとうきびの増産予想が圧迫要因となる一方、相場を押し上げる材料が欠しい中で、大方の日が7セントを割り込む低調な相場展開となった。この結果、現物価格の最高値は4日の7.05セント、最安値は27日の6.46セント、月平均は前月の7.96セントに比べ1.12セント低い6.84セントとなった。
また、定期相場は、3月当限の納会を翌日に控えた27日は5セント台に下落し、その結果、3月限平均価格は6.25セント、5月限月平均価格は6.68セント、7月限平均価格は5.29セント、10月限平均価格は5.39セントと期近逆ザヤ(1) 02/03年のブラジル産さとうきびは約12%の増産が見込まれ、これにより砂糖の生産は11%増の2,250万トンになることから02/03年の世界需給は再び供給過剰が予想されること、
(2) 例年5月から始まるブラジルからの輸出が増産により4月に繰り上がり、タイ、キューバからの輸出時期と重なること
等から、4月以降においても下げ基調が続く可能性が高いと予想されている。
