3月の市場は、ブラジル産さとうきびの大幅な増産見込みにより世界的な供給過剰が予想されている中で、降雨によりブラジルのさとうきび収穫に影響が出るのではないかとの観測やロシア、バングラデシュ、中国等の購入が支援材料になり、2月の6セント台の相場から若干回復し、7セント台の相場展開となった。この結果、現物価格の最高値は18日の7.53セント、最安値は27日の7.00セント、月平均は前月に比べて0.40セント高い7.27セントとなった。
また、定期相場は、5月限平均価格は6.06セント、7月限平均価格は5.41セント、10月限平均価格は5.50セント、1月限平均価格は5.62セントと、7月限に対して5月限が逆ザヤとなっている。
今後の市場動向に関しては、
(1) 02/03年のブラジル産さとうきびの大幅増産により、同国からの輸出可能量(1,400万トン)は、主要輸入国(ロシア、米国、インドネシア、日本、中国)の要輸入量(1,100万トン)を上回ると見込まれていること
(2) 02/03年のオーストラリア産さとうきびの生産回復により、同国からの輸出可能量は対前年18%増の410万トンと見込まれていること
等から、ブラジルからの輸出が始まる5月以降も軟調傾向で推移すると予想されている。
