(単位:セント/ポンド)
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8月のNY市場は、先物相場が月初めにファンド筋の投機的な買いにより、5日に7.35セント(10月限)と4月以来の高値を付けたものの、その後は売りによって続落し29日には6.29セントを付け、7月1日(6.22セント)以来の安値で終了した。当月の平均は、6.71セント(10月限)で前月の平均の6.73セント(10月限)から0.2セント下げた。市場を取り巻く環境は、依然として供給過剰で現物需要の低迷が続いており、実需筋も一段安を期待していることから、今後の砂糖相場は苦しい展開が予想される。
7日に先物相場が急落したことについて、英国のE・D&Fマン社は、粗糖、白糖市場ともに供給過剰であると指摘するとともに、これまでの買われ過ぎの状態に対する必要な調整であったとの見方を示した。
また、8月の現物相場は、5日に7.89セントの高値を付けたが、その後続落し29日は6.95セントと7月11日(6.98セント)以来の6セント台で終了した。現物価格は、先物価格に比べ下げが弱かったため、平均は前月の7.18セントから当月7.30セントへと0.12セント上がった。
なお、8月の1日当たり平均推定出来高は、前月の24,360枚から25,993枚とやや増加し、1日の出来高としては、最安値を付けた29日が59,781枚であった。