5月26日に8.80セントと10週間ぶりの高値をつけたNY市場の定期相場(7月限)は、5月末から6月の初めにやや値を下げ、6月2日には6月の最安値となる8.67セントに値を落とした。しかし、3日以降6月のなかばにかけては、需給の均衡が良好に保たれ、一部ブラジルなどの生産者筋の売りがあったが、着実な消費者筋の買いがあったことから、相場の上げ下げの動きは多少みられたものの、8.68セントから8.91セントのレンジで推移した。
6月のなかばから月末にかけては、清涼飲料水やアイスクリームなどの夏場商品向けの砂糖消費がピーク期を迎える、ロシアや中国などからの実需買いや、インドの降雨不足による生産量減少予測の情報が流れたことなどにより、相場は上伸して推移した。27日は9.19セントと3カ月ぶりの高値をつけ、7月限の納会となる30日には、9.34セントと6月の最高値をつけて取引を終えた。
なお、6月の1日当たりの平均推定出来高は62,136枚(対前月比98%増、対前々月比4%増)となった。
6月のNY市場の現物相場は、定期相場(7月限)と同様の動きで推移した。1日は10.23セントと、5月31日の10.32セントからやや値を下げてスタートしたが、2日以降6月のなかばにかけては、多少の上下の動きはみられたが、10.27セントから10.48セントのレンジで推移した。6月のなかばから月末にかけては、上げ基調で推移し、20日は10.51セント、27日は10.73セントとなり、30日は10.88セントと6月の最高値をつけて取引を終えた。