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海外市場の動き[2006年3月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2006年3月]


【NY市場の動き】

 NY市場の砂糖定期相場(3月限)は、1月に入ってからも、ファンド筋からの活発な投資により活況を呈し、一層の上昇基調を強めた。
 3日に14.18セントでスタートした1月の先物相場(3月限)は、月後半に入って上昇速度を強め、13日に15セント台を突破し15.27セントと値をつけた後も上昇を続け、19日には16セント台、翌20日には17セント台、26日には18セント台を次々に突破した。その後は投資家による利食い売りもあり、31日には18.02セントで1月の取引を終了した。
 一方、1月の現物相場は、定期相場(3月限)と同様、上昇基調を強めた展開で推移した。
 3日に15.39セントでスタートした1月の現物取引は、右肩上がりのトレンドを強め、5日には16セント台、19日には17セント台、翌20日には18セント台を次々に突破した。その後も騰勢は弱まることなく、25日にはとうとう19セント台をも突破し、19.09セントとなった。
 このように、現物価格は1月の1ヵ月間で4セント近く値を上げる結果となり、2年前の価格と比較すると実に2.7倍の水準に達しており、1981年以来25年ぶりの高値を記録した。
 NY市場の砂糖相場が騰勢を強めている要因としては、原油価格の高騰に伴うエタノール需要の増加により、世界最大のサトウキビ生産国のブラジルではエタノール製造用にサトウキビを仕向ける割合が増加していることが背景にある。
 また、経済発展の著しい中国やインドなどアジア諸国を中心に砂糖需要が増大していることも要因の一つに挙げられる。
 さらに、EUでは、11月下旬に農相理事会において、EUの砂糖制度改革が決定され、域内価格を是正するための市場原理を導入する方向性が示されたことも、NY市場の砂糖相場に影響を及ぼしたものとみられている。

 
(単位:セント/ポンド)


NY砂糖市場の動き

〔特産流通部〕


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