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海外市場の動き[2006年4月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2006年4月]


【NY市場の動き】

 2月に入ってからのNY市場の砂糖定期相場(3月限)は、これまでの上昇基調から一転して、反落した。
 1日に18.29セントでスタートした2月の先物相場(3月限)は、3日に19.30セントまで値を上げたものの、その後高値警戒感からファンド筋からの売り圧力が強まったことから下降局面に向かい、10日には18セント台を、さらに24日には17セント台も割り込んで、28日には16.74セントで3月限の納会を迎えた。
 なお、2月の先物(3月限)の平均価格は、1月より10.8%上昇し、17.94セントとなった。
 また、2月の現物相場も、定期相場(3月限)と同様、これまでの上昇基調から一転して、反落した。
 1日に19.14セントでスタートした2月の現物取引は、3日には20.46セントと一時的に20セントの大台を突破したものの、その後は、売り圧力が強まり、10日には19セントを割り込んだ。2月の中旬から下旬にかけては、18〜19セント台でもみ合いが続いたものの、月末28日には18セント台を割り込み17.56セントで取引を終了した。
なお、2月の現物の平均価格は、1月より8.9%上昇し、18.93セントとなった。
 このように、2月の定期、現物相場ともに一時的にやや値を下げたものの、これは1月に4セント近く値を上げた反動ともみられ、世界の砂糖需給がひっ迫基調を強めている状況に変化はない。
 世界の砂糖需給は、世界最大のサトウキビ生産国のブラジルでエタノール製造用にサトウキビを仕向ける割合が増加していることや、経済発展の著しい中国やインドなどアジア諸国を中心に砂糖消費が増大していることなどから、消費量が生産量を上回る状況が続いている。
 ドイツの商品調査会社F.O リヒト社によれば、06年9月末の世界の砂糖在庫量は前年同期比2.1%減の6,012万トンと3年連続で減少すると予想されており、在庫率(在庫量/消費量)も03年9月の48.7%から40.8%に低下すると見込まれている。

 
(単位:セント/ポンド)


NY砂糖市場の動き


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