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海外市場の動き[2007年6月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2007年6月]


【NY市場の動き】

1.NY定期相場
 4月のNY市場の砂糖定期相場(5月限)は、世界最大の砂糖供給国であるブラジルで過去最大の生産量が見込まれる中、5月から本格的な収穫が開始されることを受け供給過剰感が強まり、価格が低落する展開となった。
 1日に9.70セントでスタートした定期取引は、4月前半は9セント台後半の取引が続いたものの、4月後半にかけては供給過剰感によるファンド筋からの売り注文が強まり、9セント台前半での取引となり、結局、30日には9.24セントで5月ぎりの納会を向かえた。

2.NY現物相場
 一方、4月のNY市場の砂糖現物相場も定期相場と同様の展開となった。1日に10.86セントでスタートした4月の現物取引は、9日に一時的に11セント台に乗せたものの、月後半にかけて値を下げ、30日には10.53セントで4月の取引を終了した。
 4月の現物取引の平均価格は、3月より5.2%低下し10.85セントとなったが、これは前年同月と比較すると38%低い水準である。
 国際砂糖機関(ISO)のバロン事務局長は4月12日、ロイター通信とのインタビューで、今年の世界の砂糖相場に関し、砂糖の供給過剰が850万トンと2倍強に拡大すると予想される中、一段と下落する公算が大きいと述べた。
 同事務局長は「相場が底を打ったとは考えられず、さらなる下落の可能性がある」と指摘。今年の砂糖相場は前年平均を30〜40%下回るとの見通しを示した。
 同事務局長は今年の砂糖輸入需要予想を4400万トンとした上で、輸出可能な砂糖は輸入需要を400万トン程度上回るであろうと語った。

(単位:セント/ポンド)

NY砂糖市場の動き


〔特産流通部〕

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