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海外市場の動き[2007年9月]

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最終更新日:2010年3月6日

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砂糖類をめぐる海外の動き
[2007年9月]


【NY市場の動き】

1.NY定期相場
 7月のNY市場の砂糖定期相場(10月限)は、需給が改善するとの見通しから業者筋の買いに4ヵ月ぶりに10セント台となり、その後概ね10セント前半で推移し7月の取引を終了した。
  1日に9.24セントでスタートした定期取引(10月限)は、7月半ばまでは9セント台の取引が続き、その後は18日に値を10セント台にのせ、31日には10.33セントで取引を終了した。

2.NY現物相場
 一方、7月のNY市場の砂糖現物相場は1日に11.50セントでスタートし、7月上旬までは11セント台の取引であった。10日には思惑筋の買いに12セント台にのせ、その後は12セント台で推移し31日には12.40セントで7月の取引を終了した。
  7月の現物取引の平均価格は、6月より10.2%上昇し12.18セントとなったが、これは前年同月と比較すると19%低い水準である。

(単位:セント/ポンド)

NY砂糖市場の動き

  ロイター通信が7月9日までにまとめた17社のトレーダー、アナリストに対する聞き取り調査によると、ニューヨーク市商品取引所(NYBOT)の原糖先物当限相場は、今年度末時点でポンド当たり8.5セント(中央値)に下落すると予想されている。
  昨年末は11.75セント、7月6日終値(10月限)は9.54セントだった。世界の潤沢な供給が下落見通しの理由。ロンドンの先物トレーダー、デービッド・サドラー氏は、「生産が当面、相場を大きく圧迫するだろう」と述べた。
  しかし、来期には、原糖需要の増大と、エタノールを原料とするバイオ燃料へのさとうきび需要の増大により、相場は反発すると予想されており、来年末の相場見通し(中央値)は9.25セントと予想している。
  ザーニコフのディレクター、トビー・コーエン氏は「エタノール需要の増大、精糖能力拡大による原糖需要の拡大が基調となる」と指摘した。



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