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海外市場の動き[1999年11月]

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最終更新日:2010年3月6日

砂糖類ホームページ/海外情報


砂糖類をめぐる海外の動き
[1999年11月]

[NY市場の動き]

【NY市場の動き】

 9月の市場は、好天によるタイ及びEUの増産、インドネシアの滞留在庫により低迷した国内糖価を上昇させるための輸入制限措置の導入、インドの国内糖価低迷による輸入糖の販売制限措置導入のうわさ、等の弱材料に加えて、ロシア向け輸出が暫定高関税の導入で輸入が落ち込み、相場の値崩れは避けられないとの見方に反してその後もロシアの輸入が続き、この予想外であったロシア向けの大量の船積みが支援材料となって現物価格を支えたことから、依然として安値水準ながら現物価格及び期近10月限価格とも前月に引き続き緩やかな回復を見せ、概ね6¢台後半で堅調に推移した。
 このような状況の中で、現物価格は、最高値が7日の7.29¢、最安値が27日の6.72¢、月平均は前月に比べて0.30¢高の6.98¢となった。また、期近10月限価格は、最高値が7日の7.09¢、最安値が27日の6.61¢、月平均は前月に比べて0.73¢高の6.86¢となり、現物価格及び期近10月限価格とも前月より上昇した。
 今後の市場動向に関して、E・D&F・マン社は、EUが史上最高の生産高と予測され、ブラジルの生産も増加して、同国の輸出量は98/99年度の888万トンを上回る1,000万トン強になると見込まれることから、過剰在庫の傾向が一層強まるため、需給要因からは弱含みの状態が続くだろうと予想している。
〔輸入農産部〕