最終更新日:2010年3月6日
[2009年9月]
【視点】
表3 ジャム類の国内供給量の推移
表4 最近5ヵ年のジャム類製品輸入数量(かんきつ類以外・加糖)
国内生産数量と輸入数量を合わせた国内供給量は、6万2348トンで前年の6万2875トンに対して0.8%減少しました。国産品と輸入品の供給比率は、国産品が88.8%(前年86.4%)に対して輸入品が11.2%(同13.6%)と昨年に続き国産比率が上昇しています。
国産品の生産数量のピークは、表−3に示したように平成11年度で、その後は年々漸減傾向となり、最近は横這いの生産量となっております。11年度までの増加はブルーベリージャムの人気によるものです。ブルーベリーが国内で店頭に並んだのは1970年代の後半からで当時は文字通り新鮮な果物でした。
成熟した果実は、アントシアニン色素と呼ばれる濃い青紫色の水溶性色素を含みますが、このアントシアニン色素は、眼によい効果があると同時に強力な抗酸化作用があることから一躍注目を浴び、ブルーベリージャムの生産増加につながった訳です。
表−5は、平成20年度の用途別生産量を示しています。小売用は3万6521トンで前年の3万5058トンに対して増産しています。総生産量に占める割合は66%(前年64.5%)で前年より1.5ポイント上昇しています。
表5 平成20年度ジャム類生産量
業務用は1万4408トンで前年の1万5119トンに対して4.7%減産となっています。総生産量に占める割合は、26%(前年27.8%)と前年より1.8ポイント減少しています。