黒砂糖について (1)
沖縄県黒砂糖工業会
〜黒砂糖の商品知識〜
黒砂糖づくりのはじまり
黒砂糖がはじめて沖縄で作られたのは1623年。儀間真常により使節団として中国に渡る人に頼んで製糖法を習わしめ、それを持ち帰らせ、一般に普及するようになりました。それから381年。さとうきびを原料とした黒砂糖は沖縄の特産物として、多くの人に親しまれてきました。
昨今、健康食品として話題になっていますが、沖縄県民に長寿者が多いのも、昔から黒砂糖を常用してきたのも一因ではないかと考えられています。
砂糖の種類
砂糖の種類は含蜜糖と分蜜糖の二つに大きく分けられます。前者はさとうきびの全成分をそのまま煮詰めたもので、その代表が黒砂糖です。分蜜糖はしぼり汁から糖蜜を分離したもので、一般に使われる白砂糖です。
黒砂糖のできるまで
黒砂糖の製造工程は下図をご覧下さい。さとうきびを切断、粉砕して圧搾機にかけます。一度ではしぼりきれないので何回か繰り返し、最後は注水してしぼります。
かす(バガス)を除いた全部のしぼり汁は一ヶ所に集めて、石灰を加えます。さとうきびが微酸性であるのでこれを中和すると同時に不純物をろ過したあとの液を濃縮したのが黒砂糖です。
黒糖の商品知識
一般に市販されている黒砂糖は、砕いたもの、粉状のものといろいろあります。なお、黒砂糖ブームにのって最近、粗糖や糖蜜、輸入含みつ糖などを加工して黒砂糖に似せた商品が出回っています。外見は黒くても、風味や成分が異なるので沖縄県産を買い求めるときは黒糖マーク(下図)に注意して表示があるかどうか確かめてください。
|
黒糖マーク
|